田中一郎

田中一郎

最近の記事

正しさで相手を傷つける必要はまったくない

相続登記を進めていて、民主主義に思うところがあった。 民主主義というのは、どうも「遅い」し、「話し合い」が必要だし。「確認」もしなくてはいけないし、「書類」を作ることなのだ。 なんかそんなことばかりしている。 そこをひとつ掘り下げると、そこに正しさや正義は必要ない。 噛み合わない相手や意見が対立する相手と、やたらやり取りをして、言い換えれば議論をして、また別の言い方では長い時間を過ごすのである。 そして、そこでは答えを出す必要がない。どちらかが「しょうがねぇなぁ」っ

    • 目指すべきところは「人にやさしく」という部分であろう

      多様性を認めるというのは、結局のところ、既得権益が強くなるだけでは? ということが頭に思い浮かんだ。 それはどういう話かというと、ビジネスなど比較が必要な場合、大衆の共通認識が強い方が有利になるだろうなと思ったからだ。 多様性を認めることの効果とはなんだろう? 無視や排除される存在がその域を脱するということは在りうる。配慮する姿勢を見せることで強者が甲斐性があるように見せることができる。ビジネスに活用できる。 といった具合だろうか。 言葉で表現すると、広くを「多様

      • ひとを情報で丸めるということ。

        「今を生きる思想 西田幾多郎 分断された世界を乗り越える」を読んでいる。 本書を読む前に、次の動画を視聴することをおすすめする。 西田幾多郎については、割と紆余曲折があってたどり着いた。人生の立ちふるまいを考えていた時に、永平寺や安泰寺の動画を吸収するように視聴し、そこから実家が曹洞宗であると気づき、禅に興味を持った。というのが前提である。 そこから、禅師の語りの動画を見たり、実際に座禅を実践してみた。並行して思想家や哲学家の話も聞いたりしていると、鈴木大拙と西田幾多郎

        • A=B

          先崎彰容さんの「国家の尊厳」を読んだ。 先崎さんはYouTubeの動画で知ったのが最初で、NewsPicsの「WEEKLY OCHIAI」やフジの「プライムニュース」に度々出演している。彼は言葉のリズムが良い。日大危機管理学部の教授でありながら思想史家という肩書を持つ。 先崎さんの言葉に共感するのは、現代をスパッと総括するからである。現状認識を言葉にしてくれるので、そこを拠り所に自分なりの世相感を整理することができる。ひとつの基準になってくれるのはありがたい。 コロナ禍

        正しさで相手を傷つける必要はまったくない

          人の重さ

          そういや昔、世界人口はだいたい60億人だった。 しばらくして、70億人になって、 いつの間にか80億人になった。 戦争のニュースでは死傷者は数で表される。 過去は美化されると前置きしたところで、ふと思う。 人の重さは、こんなに軽かったっけ? 感覚としては60億人だった頃を100とすると、 今は7割とか8割とかかなーと思う。 80億人かぁと頭で思って、妙に納得はする。 一生、同じ空間にいることはないだろう人が80億人いる。 それを「80億人」で一括りできるの

          情報処理

          20年前を思い返してみて、 20年前は情報処理ができていたのかと、ふと思った。 25年前はまだ、情報を信じていたのだと思う。 情報は精通していた人によって処理されていたように思う。 僕は情報を信じていたし、持ちつ持たれつの関係もあったように思う。 四半世紀が過ぎて、 関係も薄くなったし、情報を裁断するようになった。 なにが良いとか、 悪いとかではなくて、 それはしようがないこと。 僕の生きている世界は、 つねに社会実験をしているようだもの。

          救急車のサイレン

          遠くで救急車のサイレンが聞こえると、 世の中には自分より大変な人がいて、 平穏な自分がいかに幸せなのかと思う。

          救急車のサイレン

          なぜ、ぼくらは「デジタル小作農」をするのか?

          「デジタル小作農」という言葉がある。「デジタル小作人」ともいわれる。この言葉は、とてもシンプルで、「デジタル」+「小作農」だ。意味もまんまである。 プラットフォームで発信をすることとはいえ、改めて定義をするならば「デジタル」はウェブ空間やパソコン・スマホなどの端末を通じたコミュニケーションや発信を指す。「小作人・小作農」は、それらで発信やコミュニケーションをする際に、特定のプラットフォームを利用している人となる。 合わせて「デジタル小作農」は、プラットフォームを介して、ウ

          なぜ、ぼくらは「デジタル小作農」をするのか?

          「日本の歪み」の感想(読書)

          「日本の歪み」を読んだ。養老孟司さん、茂木健一郎さん、東浩紀さんの鼎談本である。 なぜ、この本を手に取ったかといえば2022年に公開された三人のシラス放送が面白かったから。こちらすでに公開は終了しているが、YouTubeにダイジェスト版がある。 養老さんと東さんの動画は、YouTubeで度々見ている。養老さんについては事あるごとに見ているので主義主張はぼんやりと分かってきた。著書を読んでいると気づいてくるが、どの本も根本の主張は似てるので、徐々に腑に落ちていってる。 東

          「日本の歪み」の感想(読書)

          ネットで受けるコンテンツの要素

          感覚ではなく、頭で理解できるもの。

          ネットで受けるコンテンツの要素

          <無事完了!>相続人申告登記の体験談

          「相続人申告登記」をオンラインで行った。 この文章は素人の体験談ですが、相続人申告登記は無事完了しました しかし、専門家ではありませんので、内容についてはご注意ください 事前準備「かんたん登記申請」のページから行えるが事前準備が必要。 まず、申請に際しては、 マイナンバーカード マイナンバーカードを読み取るカードリーダー パソコン を用意する必要がある。そのあたりは「利用前の準備」に詳しく記載があるが、上記ハードウェアの準備のほかにブラウザの準備もいる。 「G

          <無事完了!>相続人申告登記の体験談

          読書とは

          しっくりくる一行を探す作業。

          実力者のふるまい

          実力を持った者の振る舞いとしては、後進に礼儀や教育を施すべきではないか? 実力者が礼儀や教育を施さず、扇動をしては荒廃するだろう。 しかし、実力があるがゆえ、世界と戦い、敗北者となった。 敗北者としての自覚が根付いた。 ゆえに実力を見失ったのかもしれない。

          実力者のふるまい