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IMAXで「鬼滅の刃」を見てしまった話

先日、大学の友人たちと映画を観に出かけた。場所は昨年開業した「キュープラザ池袋」だ。池袋という喧噪の似合う街のど真ん中にあるものの、落ち着いていて洗練された雰囲気。カフェなどもあり、とてもお洒落である。

4階から上は、グランドシネマサンシャインという映画館になっており、そこへ向かうまでのエスカレーターには、映画の黎明期から現代までのあらゆる名作映画のポスターが飾られている。照明もちょっと薄暗く淡い感じの色合い。この段階でもうちょっと「ヒェェ」といった具合に面食らってしまった。何といっても、作り手の映画への愛というかを凄く感じるし、それが何より受け手の我々にも伝わってくるのがすごい。まるで、映画のコレクターの家にお邪魔したような感覚になった。

我々の目的の「劇場版鬼滅の刃 無限列車編」はIMAXという2台のデジタルプロジェクターの同時使用やリアルタイムの映像調節など、独創的なテクノロジーで驚くほど明るく鮮明な映像を見ることができるシアター(コピペ)で上映されているため、そちらへ向かった。

すると眼前には、一筋の光が差し、これまでのとは異なる、ひときわ長いエスカレーターが姿を現した。目的のシアターの入り口がゆっくりと左側に見えてきたとき、思わず息を呑んだ。我々の頭上にとてつもなく大きなスクリーンが姿を現したのである。上を見上げて目を奪われていると、右側には池袋の街が一望できるスカイテラスのようになっていることに気づいた。(この日はあいにく曇天のため景色はそれほど良くなかったが)

もう開幕からやられっぱなしである。噂には聞いていたものの、まさかここまでとは。まだシアター内に入ってすらいないのに。親父にもぶたれたことないのに。そんな事を思いつつ、上映時間が近づいてきたためシアター内に入場した。

すると、デカデカと姿を現したIMAXのスクリーン。私自身、頻繁に映画を見るわけではないので、いざ目の前にしても「でっけ~」程度で終わるだろうと高を括っていた。しかし、いざ目の前にするとそれどころではない。「え?マジ?デカすぎね?パなくね?」といったかんじ。あまりの大きさにギャル語になってしまうレベル。

自分の視覚の中にスクリーンが収まりきらないのだ。際限のない大きさといっても過言ではない。

諸注意・他映画の宣伝広告などが流れ始め、いよいよ本編といったとき、IMAXの紹介映像が流れた。(https://youtu.be/I6yPiA5y8Rs)これがまたすごい。視覚に加えて聴覚も刺激してくる。飛行機が離陸する際の轟音とかも聞かされるのだが、本当にそこにいるような感覚に陥る。この辺りで私は、IMAXの底知れぬ凄さと共に一抹の不安を感じた。

これで鬼滅観んの?やばくね?

え、来るやん、近くに鬼。乗るやん、無限列車。見えるやん、隙の糸。素敵やん、島田紳助。的な感覚に陥った。

そんなこんなで本編がスタート。(本編の内容には触れません、自分で見てください)

まず音声。登場人物たちの息遣いや血しぶきなどあらゆる音がすごくリアルに聞こえる。足音なども、遠くから迫ってくるかんじ。素晴らしい。

映像にしても、水の呼吸の際の鮮やかに波打つような映像。アニメでも素晴らしかったが、映画かつIMAXだと尚更だ。圧巻だった。

本編が終わり、シアターを後にする我々はボロ泣きだった。めっちゃ感動した。泣けた。今世紀一番泣いた。そして謎の疲労感みたいなのも出てきて、しばらくして皆無言になった。

今回、わかったことは

鬼滅の刃とIMAXのコンビは悟空とベジータレベルに手が付けられないこと(鬼滅で例えろよ)。

そして、人間の感覚を超える映像と音が聴こえる環境の中で、このレベルの素晴らしい作品を見ると、終わった後にベジータ戦後の悟空並みに疲労が襲うこと(だから鬼滅で例えろよ)。

もしこの話見て気になった方は(気にならなくても)観に行ってみてください。

それじゃバイバイ

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