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乗り越えるのでなく共に生きること。

誰しも、過去のつらい思い出やトラウマ、ネガティブな感情を多かれ少なかれ経験している。

人生山あり谷ありで言う、谷の部分だ。
そのときの、いわば「閉じた」自分。

その自分を乗り越えて今がある、と思っていた。

でも、そうではない。
「閉じた」自分は乗り越えたり消してしまえたりはしない。

その、いわば、見たくない自分は今も確かに、自分の中に存在している。
いつどんなときにその自分がまた出てくるかはわからない。

一見、あまり良くない考え方に思えるが、そう思うようになって自分は気が楽になった。

前向きに頑張っている、「開いた」自分も後ろ向きで頑張れない「閉じた」自分も等しく自分であり、これからも生きている限り、共に生き続ける自分なのだと。

「閉じた」自分も紛れもない自分の一部であると思うことで、自分を客観視することが出来るようになり、「閉じた」自分が出てきても感情を引っ張られにくくなった。

乗り越えたり消したり出来た思ったときに閉じた自分が出てくると「乗り越えたはずなのに!消したはずなのに!」と動揺してしまう。

しかし、共に生きていると思うことが出来れば「あ、今閉じたオレ出てきてる」と思える。

冷静に自分を見つめることが出来る。

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