#24 「経歴やスキルが強くないと PMは活躍できない?」!

今回は、「経歴やスキルが強くないと PMは活躍できない?」というテーマで引き続き、ゲストに株式会社トラックレコードのnakoさんを迎え、「情報発信しているプロダクトマネージャーの多くはかなり強そうに見えるが、経歴やスキルが超強くないとプロダクトマネージャーになれないのか?」というお話をしています。


経歴が強くないとPMになれない?

はち :さあ、今日はゲストnakoさんの最終回です!

nako   :よろしくお願いします!

はち :今日はまた強いテーマを持ってきていただきましたね。持ち込み企画「世の中に情報を発信しているプロダクトマネージャーの多くはかなり強そうに見えるが、経歴やスキルが超強くないとプロダクトマネージャーになれないのか?」確かにね、ツイッター上とかSSレアみたいな人がいっぱいいますもんね、みんな思ってるんじゃないですか?似たところで思うのは、「有名プロダクトのプロダクトマネージャーじゃないとあかんのか?」みたいなところ。nakoさんはどういう背景で持ってきてくれたんですか?

nako   :何回か前に喋った、私のキャリアが最初メガベンチャー出身とかでもないですし、SI出身のプログラマー出身っていうので、他の人のキャリアとか比べた時と比べて、自信をなくすこととかあるんですよ。話聞いても「すごいな、あのプロダクトやってたん?そこそういう成長させたん?」と、自信をなくすこともあるんです。一方で、過去に一緒に仕事をしたケースとか、外で発信してすごい強そうだと思った人と、一緒に仕事する人と、そんなにすごい責任の差があるなって感じなかったりとか、自分の方が得意な分野があったりするので、強い人ばっかりだからPMになれないかもみたいな感じで諦めちゃう人とかがいると、すごいもったいないなって思ったのがきっかけですね。

はち :そんなことないよっていう気持ちってことですね。

nako   :あと、いろんなバックグラウンドの人がいた方が単純に面白いですし、いろんな人のキャリアの選択肢の一つになるとめちゃくちゃ良さそうって思ったので。で、特に私は女性でエンジニアをやってて、やっぱりまだまだ女性エンジニアってまだ少ないので。エンジニアっていうキャリアもすごいいいですし、その先でもいいし、横でもいいので。PMっていうキャリアも選択肢の一つになると盛り上がるんじゃないかなっていう風に考えていて、その時に強そうな人しかいないから絶対無理とかできないとか思わないで、チャレンジできる分野であるといいなとはいつも思っています。

はち :強そうな人が最初から強いかっていうと、多分そうじゃないですよね。あとこれ、ちょっと語弊がある言い方するけど、強そうな人はその人が強いのか、誰かが育てたそのブランドが強いのか分かんないですよね。そのプロダクトを成長させた人だったら、実際すごいかもしんないけど、誰かが成長させたプロダクトの二代目プロダクトマネージャーが本当に強いのかみたいな。

nako   :チームが強いっていうのもあるかもしれないんで。チームが強くて強いエンジニアとかいたり、何か最初に何か成功させたプロダクトがあって、次のチャレンジみたいなケースもあると、チーム全体でうまくいってで、そのうまくいったことを発信してるのはたまたまPMだったみたいなケースとかもある。やっぱり1人ではプロダクト開発はできないので。

強い人ってどんな人?

はち :いいこと言う。それで言うとなんだろう?ここで言うそもそも強そうな人ってジョンさんどう思います?強そうな人ってどんな人ですか?

ジョン:どんな人でも情報発信していると強く見えるっていうのはあるのかなと思っていて。で、別にプロダクトマネージャーに限らず、営業の人とかでもお話が情報発信している人が強そうに見えるっていうか。ある種、自分に自信があるっていうか、何かをやってるから情報発信できてるのかなっていうのもあるのかなと思ってます。っていうのと、その中でやっぱプロダクトマネージャーって結構やっぱIT系が多いと思うんですけど、そういう人たちはこうツイッターだとかnoteだとか、そういった領域が好きだったりするので、情報を発信してる人も多くなりがちなのかなっていうのは感じるかな。

nako   :いや、やっぱプロダクトの魅力とかを発信していったりとかするのも仕事のうちだと思うので、そういうのをやってるうちにだんだん慣れてきて、こう自分の魅力だったり、自分のスキルみたいなのをうまく人に伝えるっていうのに長けている人は多いのかなとは思ったりします。

はち :うん、そう話しながら今思ってたのが四象限だなと思ってて。発信するかしないかっていう軸があって、あとは自分自分で発信したくてしてるかと、プロダクトの広報の一環で本当はやりたくないけど、発信してる人って四象限あると思ってて。で、まず発信したくないけど、発信しせざるを得ない人でも強く見える人はいるけど、多分自信持ってるかどうかっていうとはまた別かなと思っていて。あと発信したくて発信している人は自分に自信があっていいと思うんですけど、一方で何が言いたいかっていうと、強そうに見える人だけが強いんじゃなくて、発信してない人の中にめちゃくちゃ強い人いっぱいいるよなと思うっていう。発信してなくても、発信してない人は別にそこに価値を感じてないだけであって、他の人が発信してる時間にプロダクトに力を注いでいる時間がその分あるのかもしんないし、それだけ考えてるのかもしんないしって考えると、必ずしも目立ってる人が強い人が全てかっていうと、そうじゃない。自分のキャリアを考えた時に、別にその人たちからインプットすればいいけど、自分が同じようにその人とアウトプットしなきゃいけないかっていうと、そうじゃないなって思った。

体力お化け問題

nako   :あともう一つは私は体力お化け問題って言って、やっぱりPMとか、PMだけじゃないんですけど、特にスタートアップとと何でもやらなきゃいけなくて、忙しい、一日何時間もいろんな人とミーティングして、さらに自分で手を動かして、お客さんと会ってみたいな人とかも結構いると思うんですけど、普通に考えてやっぱり一日八時間とか働いている人と結構もう朝も昼ももうインプットもして、アウトプットもして、仕事もミーティングもガンガンやって、手を動かして、飲み会に行ってこうジムに行って子育てもしてみたいな。こう無限に体力がある人みたいな人も、やっぱ成功者の中には多いと思うんですよね。海外のすごいCEOの人とかもそういう人が多いと。でもやっぱ全員が全員そうはなれないんで。そういう体力ある人が多いけど、成功してる人もいるんですけど、全員そうじゃなくてもいいよと。この方が健全な世界だなとは思ったりします。

はち :そういう人もいるよね、ぐらいな気持ちでいい気がする。

nako   :そういう人はいるし、やっぱ成功してる人でそういう方は多いとは思うんですけど、そうじゃなきゃPMになれないのかっていうと全然そうではないですし、ちゃんと健康的に暮らしした上でいいプロダクトをつく作りたいなとは常々思う。

はち :いや、僕はnakoさんは体力お化けだって言うとしたんですけど、nakoさんのSNS見てると全国ずっと飛び回ってるじゃないですか、これ体力を化けだなって思いながら見てました。

nako   :私は結構いろんなものを見るのが好きだったり、ま色んな体験をするのが好きだったり、ま飽き性でもあるんなので。ま、そういうの刺激を受けつつやってるなと思うんですけど、ちゃんと睡眠とか継続を取りながら、

はち :いや、それで言うとね。ジョンさんも体力お化け説あって、最近いろんなカンファレンスの裏にはジョンさんがスタッフとして控えてるっていうね。

ジョン:こっそりとスタッフをやってますね。あれはやっぱり刺激になりますよね。

はち :うん。いやもう答えが出ましたよこれこれですよだけ結論みんな客観的に見ると体力お化けなんだけど、楽しいからやってるんでとか刺激になるんでって言っても、その体力のゲージが麻痺してるみたいな。

nako   :確かに。でも前の前職の時とかも、nakoさんが働きすぎて、他のメンバーのプレッシャーになるんでダメですって言われて、ちょっと反省してこともあります。やっぱり年齢を重ねてきたりとか、ライフイベントとかにもよって、必ずしも無限に自分の時間が使えるわけではないので、効率的にキャッチアップしたり、こう手を動かしてやれるといいなとは思ってますけど、やっぱどうしてもPM体力お化けの人多いですよね。

はち :そのくらいこう体力をお化けになってるっていう自覚が三人ともないっていうのがまず問題で。それくらい好きなことをやってるっていう状態になれば、誰も気にしないんじゃねえかという気がするっていう。自分の中では。なので、きっと話をガーっと戻すと強そうに見える人も。全員が全員じゃないけど、それがやりたくて楽しそうにやってた結果、強くなったっていう感じで、見え方が違うだけなんじゃないかなと思った次第です。

ジョン:あとは私も今日お話しして思ったのは、プロダクトマネージャーって営業ビジネス、エンジニア、UXみたいなのがよくあると思うんですけど、外から見てるとその三つ全部できそうな雰囲気あるけど、でも、少なくとも私はそうじゃない。でもやっぱりすごい偏ってる人が多いんで、意外と全部できてなきゃダメっていうわけじゃなくて、全部やる必要はあるけど、できてなくても多分そこを補完する何かがきっとあると思うので、そのチームのメンバーだったり、そこはこう必要以上にハードル高く感じなくてもいいのかなっていうのはですね、すごい思う。

nako   :そうですね、こう幅広い視野を持ってるっていうのは結構重要だなとは思うんですけど、PMとしてはでも結構、専門性に特化した人もいていいと思いますし、バランスよくやる人もいていいと思うし、結構メンバーと一緒にこう成長していくみたいなタイプの人もいてもいいと思うし、いろんな人がいると面白い世界にそうなってほしいな。

はち :いいっすね。nakoさんの四回は割と最後ラブアンドピースみたいな感じということで。

nako   :「プロダクト開発は一人ではできない」っていうのが推していきます。

はち :素晴らしい格言、いや改めましてめちゃくちゃいい話だった。nakoさん、四回にわたってありがとうございます。

nako :こちらこそ、ありがとうございます。あっという間の時間でした。ちょっともっと色々掘り下げて話したいなと思っ延長しましょう。

はち :延長戦しましょう。そうっすね。二回後とかにまたナコさんいるかもしれないけど。というわけで、これからもこんな感じでですね。時折ゲストの方にも来ていただきながら配信していきます。

関連情報

「プロダクトマネージャーの日常」は、シード期と上場企業のプロダクトマネージャー2人が普段考えていることやプロダクトマネージャーのお仕事についてお話しするPodcast番組です!Podcastは毎週火曜日朝8時に配信しています。

Podcastと連動したSlackコミュニティー「PMのネタ帳」はどなたでも参加歓迎です!参加はこちらからどうぞ!

キャスト

  • MC

    • はち (PIVOT株式会社 プロダクトマネージャー)
      https://twitter.com/PassionateHachi

    • ジョン (とある上場スタートアップ プロダクトマネージャー)
      https://twitter.com/john_tk120

  • スタッフ

    • 「PMのネタ帳」コミュニティーメンバー

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?