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無駄無駄無駄無駄〜!! (73)
ジョジョの奇妙な冒険という漫画がある。知らない人に簡単に説明すると、あだ名もしくは名前を縮めると”ジョジョ”となる(例ジョセフ・ジョースター、空条承太郎)人が、吸血鬼や超能力者などと戦う物語だ。
敵の中には”DIO(ディオ)”という悪いやつがいて、口癖のように「無駄」と言い放つ。ともすると「無駄無駄無駄無駄無駄〜!」などと連続して言うこともある。さて、ここに若干の疑問を感じる方もいるのではないだろうか。そもそも無駄という言葉はその二文字のみで相手に伝わるものであり、何回も言うことこそが無駄なのではないだろうかと。しかしそんなことはお構いなしに、DIOは主人公のジョジョに対して何度も何度も「無駄無駄」といい放つのだ。これはつまりどういうことなのか。おそらくDIOは主人公に精神的なダメージを与えるため、言霊として無駄と言い続けているのではないだろうか。圧倒的な悪の力を見せつけ、肉体のみならず心にもダメージを与え、主人公の戦う気力を削いでいるのではないか。つまり無駄と言い放つことは無駄ではないのである。
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この連載は±3落語会事務局のウェブサイトにて掲載されているものです。 https://pm3rakugo.jimdofree.com