見出し画像

2024.07.17〈「坂道白書」でSWITCH、「キュン」と「ギャランドゥ」と「プロレス」と。〉

こんにちは。

プラスディーアンドシー合同会社(+d&c)
PR担当、コーディです。

経営に近い皆さまに
お役に立てばという視点で、

今、このタイミングでお伝えしたい
FACTBOOKのトピックをお届けしています。

>> ファクトブックについて
再確認したい方は、ぜひこちらもご覧ください。


さて、こちらのnoteでは

PRやFACTBOOKのテーマとして
過去に「推し活」を取り上げましたが、



推し活といえば、やはり「アイドル」

今年も、夏休み期間を利用した
中・高生向けのアイドルオーディションが
数多く開催予定で

乃木坂46も
3年ぶりの6期生募集が話題です。


ということで今回は
雑誌「SWITCH」の「坂道グループ特集」も
交えまして、

「アイドル」のプロデュースを
FACTBOOK的な視点で見ていきたいと思います。

それでは、今週も行ってみましょう。




10年ぶりの「アイドル熱」


株式会社クラレさんが今年4月にリリースした
2024年版 新小学1年生の「将来就きたい職業」についてのアンケート結果によると

2位「芸能人・歌手・モデル」

ということで、
昨年から大きくポイントを伸ばしました。

アイドルグループが旋風を巻き起こした
2010年代に比べると
ここ数年は低調でしたが、今回は久々の10%超え。

ピークだった2014年にも迫る勢いで
内訳を見ると、8割以上がアイドル志望。
10年ぶりにアイドル熱が高まっているとのことです。


ちなみに、

3年前(2021年7月19日〜8月10日)に行われた乃木坂46の新メンバーオーディションは

応募総数:87,852人
合格者:11人〈約7987倍〉

という、狭き門でした。

とてつもない倍率で驚きますね。


プロデューサーの視点から

SWITCH 2024.7月号『坂道白書』 年表も見応えありました。


乃木坂46、櫻坂46、日向坂46という
「坂道シリーズ」と呼ばれる
これらのアイドルグループは、

作詞家・総合プロデューサーである
秋元康さんによって手がけられています。

雑誌「SWITCH」7月号では、
「坂道白書」という特集が組まれ、

「坂道シリーズ」の
これまでの道のりと、
その活動を支えるクリエイター陣への
インタビューが掲載されています。


詳細はぜひ本誌を
ご覧いただきたいのですが、


ここでは、事業や商品企画のヒットのための
エッセンスとして

秋元康さんのロングインタビューから、
一部を要約して紹介させていただきます。

僕の仕事は、”今起きていることを
どれだけ面白いエンターテインメントにするか”
AKB48時代からやりたかったのは「プロレス」でありショーとして楽しんでほしい

アイドルにとって一番大事なのはストーリー

作詞家としては、今の乃木坂、櫻坂、日向坂を、現代の言葉で紡ぐこと。
プロデューサーとしては、誰でも口ずさめる、知らなくても続きを歌えるようなものを意識するし、そういうものはやっぱりヒットする。

結局のところ、僕らはファンに導かれていく

作詞家として、
文学的な作品を世に出したいという気持ちと、
プロデューサーとして、
万人に愛されるための配慮との葛藤が

個別具体的な事例とともに語られていて、
ビジネスのヒントにもなる
大変貴重なインタビューだと思いました。


また、代表の上田も

こちらのインタビュー記事を読んだ際に、

AKB時代からやりたかったことが
エンタメとしても商業的な戦略としても

「プロレス」のひと言に集約されていて、
パワーワードだなぁ、
ほんと天才的に面白いなあと。

と言っていました。


FACTBOOKの視点から


さらに、

プロデュースされる側の中高生や
社会背景にも目を向けて見ると


人見知りであったり、
他者とのコミュニケーションがうまくいかない
自分を変えたい、

という動機でアイドルを目指すケースが
大変多いという事実です。



前述の
アイドルにとって大切な
「ストーリー」に密接に関わる

「なぜアイドルを目指したのか」
という部分ですが、

内閣府によれば、

13歳から29歳の男女の約7割が
「今の自分を変えたい」と思っている

男女共同参画白書 令和4年版

との調査結果があり、


アイドルのオーディションが
こうしたニーズの
受け皿となっている
側面もあるかもしれません。


こうして、

アイドルを目指す中・高生と
それを取り巻く社会という
構造をあらためて俯瞰してみると、

日本のアイドルは
K-POPのアイドルとは違い、

最初から
完全無欠の存在ではなく、

むしろ、困難や生きづらさを抱えてきた
自分を変えようとしている姿に
ファンが共感することで初めて完成する、

「余白」や「伸びしろ」のようなものが
予め用意されていることから

「推し活」を牽引する存在となっているのでは
ないかと思いました。


これらは、
今の世の中で商品やサービスを
ヒットさせるための
大切な視点でもあるなぁと
あらためて勉強になりました。


終わりに


今回もお読みいただき
ありがとうございます。

自分以外の
誰かを応援する気持ちが
「推し活」となって

つながりと経済圏を生みだした
日本の「アイドル」は

ファンによって導かれる
日本独自の文化にまで
育っているのかもしれませんね。



ビジネスの世界にも、
企業文化という言葉があり、

その多くは、目には見えない
その企業独自の風土や気質を
表していますが、

今回の秋元康さんプロデュースの
アイドルにあてはめてみると

誰もが語れる、語りたくなる
時代に合わせた言葉選びや
独自のストーリー、

それらに自らを
投影してくれるファンの存在が

これからの成長にとって不可欠であると
あらためて感じさせてくれました。


今日のお話が皆さまの
お役に立てれば幸いです。


>>

+d&cのお仕事内容やFACTBOOKは
こちらからご覧いただけます。