【観劇記録】笑わせんな
2024.02.09 @ 本多劇場
せめて年に1度くらいは下北沢で(やるような芝居を)観劇、とぼんやり考えていて、今年は早々にクリアできた。観劇好きを名乗るなら、あとは見るジャンル的にも下北沢にもう少し縁があってもいいはずなのだが、とことん微妙である。
要所要所は面白い、というのは頭では分かるのだが、体がついてこなかった。何なら観劇前はこれ好きそうなやつ、と思っていたので、こんなに合わないことあるんだな……ってショックを受けるくらい合わなかった。こういう時に限って最前列で、真正面から受け止めないといけないのが余計にキツい。
そして、好評の感想を見かけるたびに、「面白さが分からないお子ちゃまで悪かったな」と拗ねている。私が耐えられなかったのは、間接的にトラウマを刺激されたからという個人的なものなのでどうしようもないのだが(我ながら馬鹿馬鹿しいとは思っている)。
主に山田、あとは藤原、吉岡あたりの言動で、今の時代この表現を無邪気にやるのは良くないよね?という表現が出てきたときに、敢えてやっているのか無邪気にやっているのか判断がつかなくて、警戒してしまって疲れてしまった。笑っていいのかが分からなくて笑えない、というか。
結果として、意味のある(=後でちゃんと回収される)言動だったので納得はしているし、そうだと分かっていればもう少し純粋に笑えただろう。そういう危うい題材だからこそ演劇の題材になるとはいえ、大事なところに辿り着く前に心のシャッターを下ろしてしまうことになったのは勿体なかった。なかなか難しいところではある……。
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