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ワーキングメモリーのサポート方法

ワーキングメモリって?
~生活や学習のベースになる記憶力〜

Ⅰ ワーキングメモリとは
1..短期記憶とワーキングメモリの違い 
2.ワーキングメモリの個性
(言語/視覚[非言語]、見る/聞く)
Ⅱ ワーキングメモリが弱い場合の困りごと
Ⅲ ワーキングメモリは伸ばせる? 
Ⅳ サポートの方法
Ⅴ.まとめ


Ⅳ サポートの方法

では、実際に、ワーキングメモリーのサポートの例をご紹介します。

今回は、とくに子どもさんの場合に特化して解説していきたいと思います!


🟢言葉の情報の方が、絵や図表に関する情報よりも覚えやすい場合

・絵や図表の読み取りで苦戦している場合など、丁寧な言葉での説明をつけてあげる。


🟢言葉の情報よりも、絵や図表に関する情報の方が覚えやすい場合

・文章題や読解問題で苦戦している場合には、絵や図表を添えて説明してあげる。


🟢聞いて覚える方が、見て覚えるよりも得意な場合

・新しいことを覚える時には、音読させてみる、声に出して覚えさせてみる。


🟢聞いて覚えるよりも、見て覚える方が得意な場合


・学習では動画を活用してみる。

・一斉授業だけでなく、自分で教科書を読み込む自主学習の時間も大切にする。


🟢まわりの環境を整える

・静かで、目に入る刺激も少ない環境を選び、集中しやすくする


🟢会話の工夫

・一度にたくさんのことを伝えないようにする。

・指示をある程度整理してから伝える
(例:これから○○について言うね。まず1つ目は、~。)


🟢新しい単元や課題の導入時の説明は丁寧に

・時間をかけて定着を目指し、取り組む時間に余裕をもたせる。

・同じ説明をゆっくり何度も繰り返す。

・課題のルールを箇条書きにしたメモを手渡す

※ワーキングメモリが弱い場合、新しい単元の学習で負担がかかりやすいため


🟢代替アプローチ
・板書が苦手な場合、書かなくても済むように一部だけを空欄にしたプリントを配ってもらう

・タブレットで黒板を撮影する



ここでご紹介したサポートはあくまで例になります。

どんなサポートが合うのかは、その方のワーキングメモリの能力の特徴や、

もともと持っている個性によっても変わってきます。


詳しい特性やサポート方法は、一度専門機関で心理検査などを受けて考えてみるのもひとつです💡


Ⅴ まとめ

以上、ワーキングメモリとはなにか、
ワーキングメモリが弱いとどんな困りごとが起こるか、
サポートの方法などについて解説しました。


伝えた指示内容がすぐ抜けてしまう、
板書のスピードがゆっくりなどの気になる行動は、

一見「やる気の問題」ように思えることがあっても、

実はワーキングメモリの特徴が関わっているのかもしれません。


ワーキングメモリは、その機能自体を大きく変化させることは難しいものの、
周囲のサポートや工夫で、
ワーキングメモリに関する困りごとを少なくすることは可能です。

その子のワーキングメモリの特徴や個性を理解した上で、その子に合ったサポートを探してきましょう!


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