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ようこそオールドレンズとフィルムカメラ

オールドレンズで遊びたくてフルサイズミラーレス買ったのに何か違うと違和感を感じ、ついにフィルムカメラを始めた話。

オールドレンズ母艦にミラーレスはいいぞ

正直、すごく捗った。休みの日は必ずカメラ持って出掛けているくらいには楽しかった。

使用カメラ Nikon Z6Ⅱ
フルサイズであること(強烈なトリミング馬鹿故に一択)
Zシリーズの大口径ショートフランジバックは魅力的
(オールドレンズ的には後玉出てるのは付けられない呪い)
我はそもそもNikonが好きなので、ここはお好きなカメラを選んだら良いと思います。
後玉ぶつかっちゃうね問題は他社カメラだと大丈夫な場合もあるので、そう言うレンズが使いたい人は調べた方が良いと思います。

よく使うレンズ

オススメと言えばオススメ。大体個人の好み。読み進めば分かるけど偏ってる。

YASHINON 50mm/f1.8
とても標準的な日本製オールドレンズ。口径食🍋なボケを割とする。撮りやすい、大きさもちょうど良いので散歩に行く時に好きなレンズ。
ヤシカのオールドレンズはハズレなしなので、一本くらい持ってて良いと思う。

FUJINON 55mm/f2.2
フジノン55mm/f1.8の廉価版レンズなのにこっちの方が市場価格は高騰傾向。プラスチック部分が劣化して割れやすいので、状態確認して買わないとダメ。ネット通販おすすめしない。
ヘリコイド部分のビス穴割れ、バル切れなんてのは、良くあるので自己修理できない人はやめましょう。
高騰理由は開放で撮るとバブルボケをするレンズであること。
バブルボケで有名なトリオプランとは違った繊細なボケ方なので、好みは分かれる。
アルミテープとかで押しピンを押さえれば絞っても使える。その場合の写りはフジだわ〜って感じるゴリッとした写り。スキ。

Petri CCAUTO 55mm/f1.8
Trioplan 50mm/f2.8を手放した元凶。私的に悪魔のレンズ。
焦点距離がほぼ同じで、F値が低いこと、ピントを合わせた時のゴリゴリ感は圧倒的にこちらの方が優位。
ザワザワと不穏なくらいにバブルボケする。
だがしかし…このレンズは大抵ジャンクコーナーに居る。
マウントアダプターの入手が難しい(オークション、ebayで探してください)
基本的にカビ、バル切れ、状態の悪いものが非常に多い。
ファンサイトとwikiが存在する(察し)
今はなき栗林工業のレンズはとても良いものを生んでいるが、カメラ本体は深刻なシャッター接点故障の持病があるので、レンズだけ狙う方がいいかも?(ペトリレンズは3本持ってるけど、どれもお値段以上の仕事する)

ベス単及びVK-50R(特訓中)
マズイ沼に落ちたと確信したレンズ。
いわゆる、ソフトフォーカスレンズ。マトモに写らないことが正しい。なんだよそれ。
絶対にミラーレス一眼を母艦にすることで使い勝手が向上されたオールドレンズ。ピントってどこですか?と言うくらいには迷子になるので、シャッターを押すまで時間がかかる。このレンズだけは撮り直せるデジタルでよかったなって思う。フィルムカメラで使いこなしてる人は狂人なのでは?
ライカ…タンバール…ナニソレ?スゴイノ?気になるね…

探した甲斐のあったレンズ

Fujinon 50mm/f2.2
超美品をとにかく探した。
プラ割れてるのを売っては買い、売っては買いのわらしべ長者。同じレンズ7本持ってるよw

Trioplan 75mm/f3.5
中判カメラのレンズ。
改造する事により、ミラーレスに付けられる。
50.75.100と揃えたトリオプランで一番使ってるレンズにして、唯一手元に残した一本。
多分だけど、75mmって焦点距離が木漏れ日を撮るのが好きな私と相性が良い。
中古店ではほぼ見ないので、即売イベントで探す方が良い。

で、ミラーレス母艦で物足りなくなった原因は?

Zマウントのレンズツヨツヨーーーんしないのと同じところあります。
そこそこに映えるロケーション、無難で安定なカメラ設定、コレをやっていると冷凍食品をひたすらチンしてる感覚に陥る。しかもやり直せる。
諸々考えているうちに写真が好きなことの源流にある祖父の撮るスナップ写真が好きだった私の気持ちはどこに行ってしまうのかと少し思う事があり、カメラと距離を置いて考える事にした。
今から撮るよ!と宣言もなく突然シャッターを切る祖父の失敗だらけのスナップ写真、あれがすごく好きだった。
時間が経つにつれて、お誂えなソコソコのそこが、自分には違ったんだなぁと気づいた。
タイミングが良くて、この距離を置く少し前に入荷待ちの予約をしていたチェキの上位機種mini EVOが、違和感に気づいてスッキリし始めた直後くらいに入荷した。
チェキなら気張らずに撮れるかもなぁ、だってチェキだしと軽い気持ちでまた撮るのを再開した。
やばいな…!めちゃくちゃ面白い!チェキ捗る!
みるみるうちにのめり込んで、めちゃくちゃフィルム代が嵩んで、翌月からはフィルム4パックまでの制限をつけた。
何がよかったのか?
それは期待していないから楽しいと言う事。
写りを期待するのが私に合わないんだ。ダメな写真いいじゃん。
mini EVOって、液晶モニターですし、撮った写真保存できますし、ある意味コンデジチェキなんですが、それでもフィルムの一発勝負感はあって良かったもので、そこからフィルムカメラってどうなの?と思い始めた。
調べると高機能なフィルムカメラばかり出てくる。欲しいのはそうじゃなくて、撮ってて楽しいカメラなんだよなぁと吟味する事にした。
高機能なフィルムカメラが悪いんじゃないのです。それはそれでとても良いカメラです。
何となく中古カメラ店のアカウントのツイートを見ていたら、こんな可愛いカメラどうですか?とあるカメラの画像があった。それはドイツ製のコロンとしたオモチャのようなカメラだった。そのツイートにあった通販先は時すでに遅しで売れてしまっていたが、直感的にこのカメラが欲しいと思った。
名前も分かっているので、とにかくネット検索し、都内の某K村写真機店にあることが判明、翌日向かった。
ショウケースの奥で縮こまるような丸い塊がいた。
早速出してもらい触ってみたところ、このカメラはいわゆるウエストレベルファインダーのカメラで、露出計も付いていなければ、クイックシューもなく、当然フラッシュも付けられない、レンズ交換式の写すだけのカメラだった。子供の頃に触った写ルンですか、親に借りたPENTAXの一眼か、それ以来のフィルムカメラにする選択肢としてはすご〜く使い勝手含めて良くないのは分かっていたが、これが良かったので購入した。
このカメラを買ったことを報告したら、やべーな!それをいきなり買った人初めて聞いた、5台目くらいに買うカメラと予想通りで、ほぼ初心者が買うものではないと突っ込まれた(笑)
上から覗くのであれば、ストラップもいつものより長めの方が良いなとか、フィルム買わなきゃなとか、どうやって入れるの?とか、そこそこに振り回された。
YouTubeあって良かったよ、フィルムの入れ方、助かったわ。
そんなこんなでコロコロとした可愛いだけのドイツ製のカメラを手にする事となった、良かったことと言えばマウントが手持ちのオールドレンズと合っていたので、気軽に持ち歩いて撮りはじめられたこと。
で、ミラーレス一眼はどうしたの?と言えば、完全に棲み分けをした。
ミニマル過ぎてフラッシュが付けられず、そのミニマルさを気に入ってるせいもあって、実質的に夜間や暗い室内では使い物にならず、夕方からはミラーレス母艦で撮るのを楽しむ。これにより使うレンズも段々と変わっていった。故に手放したり買い替えたりした結果、上のよく使うレンズになっている。
実際はそこにクセナーとアンジェニューの2本が追加されるんですが、あの2本は特別なので撮りたいものがある時だけ連れ出されてます。
収集癖があるので、これはマズイとストップをかけておりますが、まぁ増えるでしょうね。

フィルムカメラ楽しい

ミラーレス母艦で好きな写り方は、暴れる玉ボケとソフトフォーカスと言う偏った嗜好に気づく。
撮り直しのできる全て揃ったカメラはつまらないと、ミニマルなフィルムカメラに手を出す。
ここまででやめときゃ良いのにね、人間は欲望の生き物。
フィルムカメラと仲良くなりたくて、ワークショップに足繁く通っていた。そのWSにいらした方がサブ機として持ってきていたカメラに目が留まる。
詳細を伺ってみたら、スプリングカメラという小さな蛇腹の中判カメラだった。
小さくて可愛いなぁ、可愛いなぁ…可愛いなぁ…ヘッダー画像参照。
安価だったので、分解清掃して、貼り皮を替えて、遊びに連れて行き始めたところです。
まだフィルム一本も撮り終えてないので、さてはて仲良くなれそうかとか諸々は不明ですが、楽しいので良しと言うことで。
私のフィルムカメラとの戯れはこれからなのです。今はとにかく楽しい。

メジャーなオールドレンズは天邪鬼の心をくすぐらず

これを後の方に書く悪意な(笑)
よく聞くあのレンズの名前、全然出ませんね。
色々なオールドレンズのエフェクト楽しめていいよ!みたいなオススメ記事がたくさんありますが、私の好みがとにかく突出してソレを出すレンズであり、オールマイティな全部乗せです🍜みたいなのは、少し合わない部分があります。きっとそう言う人、私以外にいると思うので、思うよりつまんなかったなって人は、突出した個性を持つレンズをレンタルとか試し撮りしてみたらいいと思います。もしかしたらぶっ飛ぶかもしれない。
個人は緑のロッコールがなかったら、変な偏りを追求しなかったと思ってます。たまたまお借りして菜の花撮っただけなので、自分のものではなかったんですが、あーこのゾワッとするボケいいなって、ボケって種類あるんかな?と興味がわいてからはあっという間に🫧への道がひらけておりました(笑)
実は元々もってるJupiter9とかも🫧したりするんだよねって、後々気づくくらいにはボケーッとしてるんで、相当のパンチ力強めのレンズでぶん殴らないと目覚めなかったです。そう言う意味では何となく買ったドミプランありがとう。物足りなくなって売っちゃったけど。
気づいたらうちのエギザクタマウント絶滅しちゃった(笑)

で、そのドイツ製カメラの名は?

君の名は…?まぁ何でも良いよね。
あまり作例を見ないカメラです。使い方次第ではエモくもなり、ショボくもなるようで、私が君の名を明かせるほど使いこなす日が来たら展示でもやりたいなって思う。
中古カメラ店でもあのTwitterの一台、少し遠くて行くのを諦めた店の一台、私の買った一台、あれ以降見かけてない。ebayとかには沢山あるけど、あまり日本には入って来ないっぽい。まぁ機能的にミニマル過ぎるし、コンパクトさもないし、強いて言うならちょっとおにぎりの様な形が可愛いってだけなので、これから先に人気が出るとは思えないし、物好きな人向けなんだと思います。
見た目だけで言うとライカのR9とかも好みですが、ライカ買うならこの機種じゃないなって運命の相手がいるので、それは老後の楽しみにとっておきたいです。

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