リフレッシュ休暇のススメ┃#10 発信から生まれるもの
――発信によって変化した人間関係
こうやって自分のリフレッシュ休暇にまつわるあれこれをnoteに綴り始めてから、もしかしたら親しい人の中にも似たような壁にぶつかっている人・これからぶつかる人もいるかもしれないなという思いで、SNSを使って信頼できる人に恐る恐るシェアをしてみた。
すると、読んだよ!というメッセージや、すごく長文でメッセージをしたためて送ってきてくれた人も何人もいた。自分が発信してきたものに対するリアクションとしては未だかつてなかったその大きさに、内面的なリアリティの可視化・言語化ではっとするのは自分だけではないのかもしれない、という気になった。
それらの中には「こんな風に共感した」「そういえば昔自分もこんなことがあった」という自己の振り返り報告から、「実は同じような時期に私も…」という告白もあった。
さらには、「仕事に悩んでいる友人に読ませたい」「仕事を頑張りすぎている旦那に読ませたい」「こんな人を紹介したい」といった、知人の向こう側にいる、私が直接面識のない人を想ったメッセージもあって、これにはなんだか感動してしまった。
体験談はしばらく会っていなかった友人との再会のきっかけにもなった。お休み明けの月はリフレッシュ休暇というまだ一般的には得体の知れないテーマの珍しさもあって、一時的な人脈のトレンドが到来した。プライベートでも仕事でも知らない人と初めて会う機会や、普段頻繁には会っていなかった人と深く話す機会も急に増えた。
大げさかもしれないけど、自分の人間関係や対人コミュニケーションがじんわりと再定義されていったのだと思う。
――「あなたもそんな風になるなんて、ホッとした」
なぜだか分からないけれど、普段少し距離のある人からはこんな言葉をよく投げかけてもらった。
「あなたのことだから、きっとお休みを取って海外留学でも行ったんだろうと思っていたけど、あなたでもそんなことになるんだね。ホッとした」
「人間だからそんなに頑張ったら、そりゃそうなるでしょう。聞いて安心した」
少し遠いところから見た私は、一体どんな風に写っていたんだろう。ちょっと青すぎて、若すぎて、恥ずかしくなってくる。
でも、こうやって多角的に客観的なフィードバックしてもらうことで、自己認知が少しは高まり、この数年間自分は一人高速レーンを走っていて、いつしか誰にも求められていないのにそのスピードで走り続けていないと気が済まなくなっていたことを知った。さらに恥ずかしい。笑
――「”感じなくちゃいけないもの”を感じられなくなるまで、余裕をなくしちゃいけない」
もう1つ、ずっと心に残っている言葉がある。それは普段から一緒に仕事をする機会があった、自分より一回り以上年上の、部署違いの女性の先輩がくれた言葉だった。お子さんが2人いて、受験を控えている。
その方が前職の頃から忙しい業界で仕事を続けていて、昔はいろいろと苦労したんだ…という話は前から聞いていた。20代の頃に大事にしていた仕事を頑張りたい気持ちや、”自分はここまでできるのに“というプライド。それと、日常で優先しなければならない家族のことを、この十数年間、何度も何度も天秤にかけては整理して諦めて、持ちきれないものは捨てたりもして、今は手元に残ったミニマムのポリシーだけを守って仕事をしているんだと話してくれた。最近ではそれさえ守れなくて絶望する日もあるけれど、生活していく為に、それはそれでいいんだと思っているという。
それを聞いた時、彼女は私の先の先をいっている感じがした。私も30代・40代と、今のようにはいかないフェーズに突入して、たくさんの取捨選択をするんだろう。そうなっても持ち続けたいと思えるものとは、一体何なのだろうか。
40代でも現場の最前線でアウトプットを続けるその人からの「女性はどんどん自分を許していかないと続けられない。でも、それでいいんだよ」という心がゆるむ言葉。
そして、自分自身の体調や心の声、周りの人のもそう。そういうものに目を向けられるキャパシティがなくなるのは、悲しいことである。
「"感じるべきもの"を感じられなくなるまで、余裕は無くしてはいけない」
これがお休み明けの自分に一番響いてきた言葉だった。こういう重みと深みがある言葉って、やっぱりそれなりの状況にならないと出会えない(少なくも私はそうだった)。もちろん感じ取れる深みは違っても、そういう状況にならなくても出会えたら素敵だなと思ったことも、noteを書き始めた動機だった。
さいごに、他にリフレッシュ休暇後にサポーターから頂いた言葉や刺さったアドバイスたち。
相談しようと思えた、他人にアドバイスを求めた行動力が鍵だったね
周りの環境を活かして、今は自分の気持ちに正直になり続けることが重要
涙を流すことは良いこと
今までアウトプットしすぎて脳が疲れてたんじゃない?インプットの時間にしてもいいかも
30代は妥協も必要。体力もだけどメンタルも20代と少し違ってくる。
自分にとって刺激があって無理しすぎない、バランスが取れる状態を探していこう。
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