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【レビュー】ポケッタブル超望遠 Canon PowerShot ZOOM

はじめに

PowerShot ZOOMは、2020年12月10日にキヤノン株式会社から発売されたカメラです。
撮れる、望遠鏡。」というキャッチコピーにふさわしく、小型軽量ながら超望遠での鑑賞と撮影が可能なことが特長となっています。

私は本カメラを2023年の11月に購入しました。本記事では、その機能に触れつつ、外観や撮影した写真を紹介します。

以下、メーカー公式ページへのリンクです。詳しい仕様などはこちらをご覧ください。

購入までの検討はこちら。だいぶ悩みました。

※本記事のAmazonへのリンクはアフィリエイトです

外観

以下に外観の写真を示します。

外箱

箱を開けると、ストラップ、充電用USB Type-C ケーブル、取り扱い説明書、そしてPowerShot ZOOM本体が入っています。

側面にはストラップホールがあります。
円筒状のボディは、望遠鏡とは思えないほどコンパクト。重量はわずか145gです。

超望遠にしては小ぶりな前玉です。

顔っぽく見えてきました

ボタン類は、

・ZOOMボタン(100mm、400mm、800mm(デジタルズーム)の切り替え)
・電源ボタン
・MENUボタン
・シャッターボタン
・録画ボタン
・視度調整ダイアル 

と必要最低限となっています。

液晶はファインダー内のみで、設定の変更や写真の再生などもファインダーを覗きながら行います。なかなか新鮮です。

なお、メニューでの操作は
・ZOOMボタン→決定
・シャッターボタン→左入力
・録画ボタン→右入力
となります。

側面のハッチ内部には充電用のUSB-Type Cのポートと、micro SDカードスロットがあります。充電が切れてもモバイルバッテリーで充電できるので安心です。

機能・使用感

以下では、PowerShot ZOOMの機能に触れつつ、使用感を記載します。

映像エンジン DIGIC 8を搭載
これはEOS R100と同じエンジンで、価格差を考慮するとかなりお得。
なお、同価格帯のIXY 650はDIGIC 4+を搭載しています。

高速オートフォーカス
速度だけでなく精度も良いです(fpとの比較)。
おそらく、私が持っているカメラで最もAFがまともです。

光学手ぶれ補正
手ぶれ補正はとても強力です。
晴天下では、歩いていても止まるほど。

10コマ/秒の高速連写
枚数だけなら7D Mark2よりも多いです。
なお、連写中はAFは固定になります。

236万ドットの高精細EVF
望遠鏡なのでファインダーの見えが命です。
実際とてもきれいです。本当によく考えられています。

価格面で競合する可能性のあるIXY 650には、少なくとも映像エンジンの点で優位性がありそうです。

スマホとの連携

スマホとの連携にはキヤノンのアプリ「Camera Connect」を使用します。接続はBluetoothまたはWi-Fiで行います。

接続や設定はキヤノンらしく簡単です。スマホやカメラの指示に従うだけで、初回設定も1分足らずで完了しました。これで、以降はカメラの設定→接続ですぐに繋ぐことができます。

連携でできることは、

・カメラのリモート操作
・スマホ画面でのライブビュー
・画像の転送

です。

リモート操作はカメラを固定しておき、特定のタイミングでシャッターを切りたいときなどに有用そうです。
ライブビューは、見ている景色の共有などに。

画像の転送については、1枚あたりのファイルサイズが小さい(3〜7MB程度)事もあり、すぐに終わります。

デメリット

上記のように豊富な機能を備える一方で、わずかながらデメリットに感じた部分もあります。

・露出補正のみでピクチャースタイルなどは使用できない
・外装がプラスチックで傷がつきやすい(接眼部はラバー)
・ISO感度が上がりやすい

などです。
製品コンセプトを考えるとピクチャースタイルがないのは仕方ないと思います。

外装については、ラバー製のカメラジャケットなどで本体を保護できる製品があったら嬉しかったです(過去、日本野鳥の会限定モデルに付属していたようです)。

また、ISO感度が上がると(センサーサイズを考慮すると仕方ありませんが)3200を超えると画質劣化が顕著になります。

ISO3200

シャッタースピードを稼ぐために日中でも上がりやすいのが難しいところです。

撮影した写真

撮影した写真を以下に示します。画質の参考になれば幸いです。

まずは100mm, 400mm, 800mm(デジタルズーム)時の比較画像です。

100mm
400mm
800mm(デジタルズーム)

これが小さな145gのカメラでボタン一つで撮影できることに驚きました。
画像にはほどよい解像感があり、多くの場合鑑賞に耐えうる画質だと思います。

100mmにおける最短撮影距離はこのくらい。思ったよりも寄れました。

遠くのものを大きく写したい場合は800mmで。望遠でもこれくらいは寄れます。

DIGIC 8搭載というだけあって色も綺麗です。

このカメラを使い、鳥を探すという楽しみを得ました。鳴き声を頼りにファインダーを覗いて探します。
さて、どこにいるでしょうか?

まとめ:ポケットの中の100-400

本記事では、Canon PowerShot ZOOMを、外観や機能、実際に撮影した写真とともに紹介しました。

本カメラのように、「えっ、その小さなカメラでそんな写真が撮れるの?」という驚きがあるものは使っていて楽しいです。

手元のボタンを押すだけで、鳥の視点にジャンプできます。非日常をポケットに詰め込んで散歩に出かければ、いつもと違う景色が見えてくるはず。

PowerShot ZOOMは、私のお散歩カメラがSIGMA fpで固定化していたところに一石を投じました。有意義な3万円の使い方ができたと思います。

また、キャッシュバックキャンペーンが2024年1月9日まで開催中です。PowerShot ZOOMは3,000円分戻ってきます。私はこれが後押しとなり、購入しました。


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