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【FAQ特集 #001】 プロ野球球団への転職に向けて4つの質問にお答えします!

こんにちは。PLMキャリアの藤井です。
今回はタイトルの通り、スポーツ業界への転職へ向けて、求職者の皆さまから頻繁にいただく質問をいくつか取り上げてお答えしたいと思います!

私自身の経験としても、他業種からスポーツ業界を目指していた当時、業界の内側についてはなかなか想像しづらい上に得られる情報も十分ではなく、最後は腹を括って飛び込んだ、というのが正直なところでした。もちろん異業界への転職においては、多かれ少なかれそうならざるを得ない部分もあるとは思います。それでも我々エージェントの立場としては、求職者の皆さまにより多くの情報を知っていただき、少しでも不安要素が取り除かれた状態でキャリアを選択していただきたいと思っています。

実際に日々、様々なご質問・ご相談をいただいておりますが、弊社においては特に球団(クラブ)職員を志望される方が多いため、今回は球団への転職にテーマを絞って、よくいただく質問を取り上げてみました。

球団職員の採用についてよくある質問

Q.球団職員ってどのような勤務形態なのですか?

A.部署や時期によって異なります。

求職者の皆さまから一番多くいただく質問です。
ご存知の通りプロ野球の試合はほとんどが平日ナイター、そして土日祝日に開催されていますので、「土日に休みは無いのか?」「ナイター終わりの深夜までの勤務なのか?」といった疑問や不安を抱かれるのも最もだと思います。はじめに結論をお伝えすると、「部署や時期によって異なる」という回答になります。

まず、部署ごとの違いについてご説明します。
例えば、法人営業であれば、午前中に出社して、夜に退勤するという一般的な企業と同じような勤務時間であることが多いです。スポンサー企業のお客様との商談などは平日日中に行われることが多いからです。ただし、そのスポンサー企業のイベント実施日や企業の方の来場アテンドなどがある場合は、必要に応じてナイターや休日の試合時の業務対応が発生します。

一方イベントの部署であれば、試合運営に密接にかかわる業務となりますので、試合日程に応じた勤務になります。ホーム試合開催日は、試合時のイベントや演出を実際に運営しなければならないので、ナイター試合日は昼に出勤し、試合終了まで勤務するというシフト制で労働時間を調整している場合も多いです。

また経理・人事などの管理部門の部署であれば、業務が試合に左右されることもありませんので、カレンダー通りの勤務であることが多いです。繁忙期などは例外的に対応する場合はあります。

次に時期による違いについて。シーズン中は上記の通り、試合日程に応じて勤務する場合が多いのですが、シーズンオフの11~2月頃はカレンダー通りの休日になる部署が多く、比較的落ち着きます。それでもシーズンオフも、ファン感謝デーや選手イベント、キャンプなどの行事がありますので、こちらも担当業務によっては流動的な勤務形態になります。キャンプ地への出張なども必要に応じて発生します。

このように、プロ野球興行という事業の性質上、土日祝が必ず休日というわけにはいかなかったり、9~18時などの規則的な勤務にもならなかったりという部分はある程度出てきます。
その上で補足すると、プロ野球の球団は大手企業のグループ子会社の位置付けであることも多いため、その親会社グループの社員として福利厚生や勤務規則が適応される場合もあります。

スポーツ業界に限らず、どの業界への転職でも同じですが、企業やポジションによって勤務形態や条件は様々ですので、入社前に面接のプロセス等で直接企業へ確認し、自身の希望する働き方とミスマッチがないか確認しましょう。


Q.新卒採用はないのですか?

A.実施している球団と実施していない球団があります。

過去には中途採用のみで行われることの多かった球団職員の採用ですが、近年では新卒採用を実施している球団もあります。学生の方で新卒採用で球団へ入社を希望する方は、各年度の採用ページをよくチェックしましょう。募集人数は若干名であることが多く、応募者の数に対して採用人数が少ないので、倍率が高くなることが想定されますが、実際に採用された方もいますので、チャンスはゼロではありません。また、毎年確実に実施されるとも限らないため、情報はこまめにチェックしましょう。
ちなみに新卒時にご縁がなかったとしてもそれが全てではありません。社会人として経験を積んでから、中途採用で再チャレンジする道もありますので、中長期的な視点でキャリアプランを練ってみるのも良いと思います。


Q.いつが応募しやすいですか?求人が多い時期はありますか?

A.シーズン終盤~シーズンオフが比較的採用ニーズが高い時期です。

プロ野球はシーズン制ですので、ビジネスサイドも翌シーズンに向けて組織変更や体制強化をすることがあります。そのためシーズン終盤からシーズンオフにかけての期間が採用意欲が高い時期となり、新しい求人が出てくることがあります。採用する球団としては、シーズンの途中から入社いただくよりも、開幕前から新しいメンバーでスタートした方が施策や企画などの業務上もスムーズだからです。ただ、ポジションによっては、年間を通じて募集をしていたり、シーズン中に欠員が発生することもありますので、シーズン中の募集もチェックしておく必要があります。多くの企業と同様、中途採用では定例の採用時期というのは特にありませんので、ご希望に合う求人がいつ出てきても良いように、常にアンテナを張って、転職の準備をしていくことがチャンスを掴むポイントです。


Q.その球団のファンではない、違う球団のファンですが、大丈夫でしょうか?

A.応募する球団のファンでなくても大丈夫です。

球団職員への転職において、応募する球団のファンであることは必須条件ではありません。しかし、プロ野球そのものに対してあまりにも無知であると、そもそもどのようなビジネスを展開するのか、コンテンツをどう生かして稼ぐのかということが理解できないと思いますので、現地での観戦経験がない方や久しく球場へ行っていない方は、実際の仕事やビジネスをイメージするためにも現場へ足を運ぶなど、業界研究・企業研究を行ってください。

ちなみに選手に関する詳しい知識なども応募時点では必要ありませんが、入社後には選手や球団の歴史についても勉強する必要は出てきます。「選手の出身地の企業と何かPR企画が出来ないか?」「どの選手が女性に人気でグッズが売れるのか?」など、自社のコンテンツの価値を理解してビジネスをする必要があるからです。
業界を問わず、自社の商品やサービスを深く知っているというのはビジネスにおける大切な基本です。球団のビジネスにおいては、選手がその「自社商品」の一つという位置付けになります。

逆にずっと球団を応援している、ファンクラブに入っている、という方の場合も、ファンであることを変に隠す必要はありませんし、球団への熱い思いがあるのは素晴らしいことです。ただし一点だけ、球団職員としての採用を目指す場合、その「ファンとしての熱さや歴史」をアピールするのではなく、あくまでビジネスパーソンとしてのスキルや経験を伝えるべきだということを忘れないようにしてください。

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以上、今回は球団職員への転職についてよくある4つの質問にお答えいたしました!

転職を検討・決断することは自身が経験したことのない未知の世界へ進むこととなりますので、ご不安もたくさんあるかと思います。迷ったり、不安を感じたりするときには、想像だけで一人で悶々と抱えるのではなく、まずは冷静に出来る限り判断するにあたっての情報収集をしてみると、前に進むことができると思います。

PLMキャリアのキャリアアドバイザーは日々、プロ野球業界やスポーツ業界でビジネスを実践している現役のスポーツビジネスパーソンばかりです。
情報収集が大切とはいえ、おひとりで調べて分かることばかりでもないと思いますので、他にもご質問やご相談のある方は、是非お気軽にキャリアアドバイザーへご相談ください。もちろんこのnoteでも引き続き、皆さまからいただいたご質問へ回答していきたいと思いますので、併せてご活用いただければ幸いです。

いつでもお問い合わせをお待ちしております!

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