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スポーツ業界への転職に向けて、今の職場でも挑戦できること

こんにちは。PLMキャリアです。

今回は非スポーツ業界からスポーツ業界への転職を志す方に向けて、現在の場所でも実践できる試みとして、是非お勧めしたい考え方・チャレンジをご紹介したいと思います。

それは非常に単純ですが、「まず現在の職場でスポーツに絡む方法を探す」ということです。

「転職なんか考えず、今いる場所で頑張ろう」という意味ではなく、あくまでスポーツ業界への転職準備の一環としてご提案しています。

というのもこの「現在の職場でスポーツに絡む」という考え方、将来的にスポーツ業界で課題解決や価値創造を行っていく上で非常に重要な能力に繋がってくる話なので、ぜひ今のうちから始めておいていただきたいのです。

端的に申し上げると、スポーツビジネスにおける課題解決・価値創造には「スポーツ × 〇〇(スポーツ以外の何か)」という発想が非常に効果的で、これを強みにできる人には活躍の場面がたくさん訪れます。この発想と実践により、それまでスポーツに直接の関係や縁がなかった様々な事象や人々をスポーツという時空間に巻き込んでいくことが可能になりますし、それはスポーツ業界全体の成長を促すことになるからです。

少し具体的に説明します。

例えばプロスポーツチームのスポンサーシップなどは、典型的な「スポーツ×〇〇」の枠組みです。球団が企業にスポンサーになってもらうためには、当然ですが相応の「メリット」を提供しなければなりませんし、その内容は企業側にとって納得・共感できるものである必要があります。(現実には単なる応援や寄付に近い形の「スポンサーシップ」もしばしば存在してきたのが日本のプロスポーツの実情ですが、そこに留まっていてはお互いに発展性・持続性が低いことは明白です)

この「メリット」を具体的に構想・創出していく上で重要になってくるのが「スポーツ×〇〇」の発想なのです。

例えばプロ野球球団が教育関連企業のスポンサーを受ける場合、「野球×教育」という枠組みで課題解決または価値創出の方法を考えることになります。その上で仮にその企業が特に学習塾事業における新規生徒獲得に課題を抱えていると分かれば、更に具体的に「野球×学習塾」という図式を設定してアイデアを練っていきます。その結果として、例えばプロ野球の観客の中から新規生徒が生まれるような施策をスタジアムで実施したり、あるいは球団の限定グッズやチケットをスクール入会特典として制作・配布するなどして、お互いの顧客・ファンがお互いの市場に流入するような仕組みをデザインするのです。球場の敷地内で学習相談ブースを設けてみたり、あるいは人気講師が受験心得を伝授するミニ講演を行ってみてもよいでしょう。このように「スポーツ」と「〇〇(スポーツ以外)」の境界をなくし、むしろ互いに化学反応を生むような仕組みを生み出していくのです。

ちなみに日本の野球に至っては、そもそも企業スポーツがプロ化した過程で現在のプロ野球が生まれているため、企業がスポーツの力を活用することでブランド拡大や事業的成長に繋げるという、まさに「スポーツ×〇〇」が具象化したプロスポーツリーグそのものであると言えます。

今ここに挙げたのはほんの一例ですが、プロ球団のスポンサーシップに限らず、スポーツ業界における課題解決や価値創造は「スポーツ×〇〇」の公式で説明できるものが沢山ありますので、是非その視点で注目・考察・分析をしてみていただければと思います。

例えば好きな選手とスポンサー企業による商品キャンペーンについて考察してみたり、あるいはスポーツの魅力や可能性を活用して商品やサービスの価値を高めている企業に改めて注目してみたりしてみるとよいでしょう。

というわけで、ここで最初のご提案に話が戻ってくるのですが、スポーツ業界への転職を志す皆様には是非、現在のご自身の業種や職種、勤め先企業を当てはめる形で「スポーツ×〇〇」の可能性を模索してみていただきたいなと思います。(実際に即行動するということではなく、まず頭の中でシミュレーションを行うという意味です)

例えばネジ工場で勤務されていれば「スポーツ×ネジ」で、あるいはキッチン用品の会社で勤務されているなら「スポーツ×キッチン」などの図式です。また「スポーツ」の部分を自分の好きな種目にしてみたり、あるいは地元にプロチームのある種目を当てはめてみると、更に具体的に想像しやすくなります。

まずは自分の担当業務内でスポーツに絡めた企画を単発で打ち出す方法もあれば、先ほど例に挙げたスポンサーシップのように、勤め先企業そのものをダイナミックにスポーツに絡めていく方法もあるかと思います。小さくコツコツ始める作戦でも、先に大きな絵を描いてから一気に動く作戦でも、自分が想像しやすい方法がベストです。

中には「うちの業種じゃ流石に無理だ」と考える方もおられるかもしれません。でも、実は「スポーツ×〇〇」の「〇〇」の部分というのは、その内容が一見してスポーツからかけ離れたものであればあるほど、意外性に満ちた新たな価値を生み出せる可能性があったりします。実際に〇〇業に就いている人でなければ到底思い付きもしないような「スポーツ×〇〇」の可能性を自ら形にするチャンスと捉え、何か構想してみていただければと思います。

いずれにしてもこのチャレンジ、ひとまず考えるだけならお金もかかりませんし、誰かを巻き込む必要もありません。まずは空想のレベルで構いませんので、面白がりつつ真剣に頭の中で模索して、一応具体的な実現方法まで思い描いてみて下さい。そして思い付いたアイデアがもし実現可能なものに感じられた場合、そこで思い切って実行してみるのも手です。それが成功すれば(あるいは失敗したとしても)スポーツ業界への転職に際して、ひとつ説得力やインパクトのあるアピールポイントになる可能性があります。一方、仮に何らかの理由で実行不可能な場合でも、その思考法を磨くこと自体に価値がありますので、決して無駄な作業にはなりません。「なぜ不可能なのか」から「どうすれば可能か」に発想を転換し、それが可能になる条件や環境を具体的に認識・理解できるようになると、転職先の選択においてもより的確な判断ができるようになるかもしれません。

何よりこの考え方・チャレンジを実践することで、一見スポーツとは無関係に感じられる現在の職場や業種に居ながらにして、既にスポーツビジネスパーソンとしての第一歩を踏み出すことができます。スポーツ業界への転職を志したその瞬間から、ある意味そのキャリアは既に始まっています。だからこそ「今・ここ」で実践可能な行動・実績・トレーニングを積んでいくことで、転職実現やその後の活躍に繋げていくことが大切だといえます。

求職者の皆様の中から新たな「スポーツ×〇〇」を形にする方が登場し、スポーツも社会もいっそう豊かになっていくことを、スポーツ業界の人間としても、いちスポーツファンとしても楽しみにお待ちしております。

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