獅子舞をスムージーにしてみませんか？

どうも。『おションベン・ジョボジョボゲーミング』所属のプロゲーマー、悪ガラスです。

突然ですが、

朝だぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜！！！！

うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお！！！！！！！！！！！！

生きましょう！生きましょう！生きましょう！生きましょう！讃頌しますいつまでも！

というテンションでやってまいりました『朝食ステークス』！！！

実況はいません。解説は食べました。I’m not imposter.

一番ゲートはこちらの朝食！

WA☆SHOCK

ホテホテとした熱を湛えるご飯の香気と椀の中で対流する味噌の深みのドミナンス。この黄金コンビに銀河は疼き、振り子は動きを早める事間違いなし。そして箸が掬い上げる軽やかな魚のほぐれ身を温かさをそのままにして口内に掻き込むのは至極の時間のエッセンス。
最後に箸置きに箸を置き、手を合わせる瞬間のあの刹那の間ですら作品としての役割を果たせる程に、食の美の到達点とも言える味がここにはあります！
そう、この言葉、この描写を形造った日本文化の堆積が生み出した、まさに朝の光を迎えるにふさわしい逸品の数々！

これは期待が持てそうです！

二番ゲートはこちらの朝食！

YOU☆SHOCK

星を反射する海を思わせる深煎りの黒がカップの中で湯気のレースを通してこちらに顔を覗かせます。目の冴える苦味、これぞコーヒーの醍醐味。パンは千切れば小麦の芳醇な香りが解き放たれ、噛めばじわりと甘みが舌に伝わります。
あるいはコーンフレークのある卓に射し込む朝日、牛乳とコーンフレークの異なる質感が織り成す柔和に満ちた甘味の上部にはカンタービレと発想記号がある様な、生活に溶け込みやすい食事として重宝される事間違いなしです！
この手軽さと素っ気ない旨味こそがこの食事の真価でしょう！

圧倒的存在感と共に入場です！

三番ゲートはこちらの朝食！

EIYOU☆SHOCK

研ぎ澄まされた "食"の意義、そして試される人間の在り方。『健康に生きる事』を目的とし、それに特化した食事には彩りはノイズでしかありません。咀嚼され糧となり排泄されていくものを虚飾する人間の芸の領域は、『健康に生きる事』ではなく、『欲深く生きる事』なのです。
多種多様な栄養素を浴びる様に摂取できる錠剤、豊かな血肉を作り上げる人工パティ、運動に必要なカロリーを素早く補給できるプロテインバー。
これぞ引き算の美学、本質に迫った知の残酷さとも言えるこの食事は、我々に効率的な労働を促します！

本日も良い朝を送れそうですね！市民！

四番ゲートはこちらの朝食！

G☆SHOCK

メタリックな時針、一つ一つ確かに刻む文字盤も生物的時間から文明的時間へとシフトする朝にはうってつけ。食感にタフネスという概念を与えた新たな一面を持ちつつ、腕にも馴染む利便性も兼ね備えた革命的な一品。様々なモデルから選べる為、多様な食卓になる事間違いなし！歯応えは未知の刺激、喉越しは圧倒される程の存在感！
内部は数多くの精巧なパーツで構成されており、外はカチカチ、中はジャラジャラと舌の上で変化を楽しむ事も出来ます。食べれば脳髄にビビッドにヒットする機能性・質感・持久力。これぞ真骨頂。値段以上のテイストが鼻腔を駆け抜け世界を望む視野を広げます。

時間に追われる日々から時間を味わう日々に。

五番ゲートはこちらの朝食！

RYMAN☆SHOCK

絶望、混乱、恐慌。終わりは突然訪れます。起床したサラリーマンの叩桝 尻男（タタキマス シリオ）は会社からの通知を見て驚愕しました。尻男は突然、職を失ってしまったのです。怒号が飛び交うオフィス、路頭に迷うスーツ姿の人々。皆、これからに怯え、何かから逃げていました。
その冷えた肝の味は市場に出回る事は珍しく、滅多に食べる事は出来ません。荒れた株価の乱高下に揉まれた社会人は脂が乗っており、一口食べるだけで人生の効きすぎたスパイスを一瞬で味わう事が出来ます。どん底の暗さの中で悲しみを露わにした人々の涙が生み出す塩気のある瑞々しさ。引き締まった経済の身。他人の不幸は蜜の味と言いますが、これほど世知の辛い蜜を味わった事はありません。

朝食としてはご褒美過ぎますね！

以上５品目！さぁこのレース、誰が優勝するのでしょうか！いざ、鎌倉！

五番ゲートのリーマンが！五番ゲートのリーマンが走り出しました！他のゲートの朝食は全く動く気配がありません！一体どうしたというのか〜！？

いけぇえええええええええええ！！！！！
尻男〜〜〜〜〜〜！！！！！！
走れ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜！！！！！！

走る！走る！サラリーマン走る！

和製英語のサラリーマン！

失い続けたサラリーマン！

職を求めてひた走り、今、ゴールしました〜！

「ありがとう尻男〜！ありがと〜う！」

叩桝 尻男は、皆から惜しみない拍手を貰った。
本来、朝食はこうあるべきなのだ。

皆、食べられる事が当たり前になっている朝食。
そのありがたみに、皆は改めて気付かされたのだ。

ありがとう尻男。

明日の朝も、よろしくね。