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私の身体は私のコーチ


 面白いなぁ。私の身体は私を面白いところに連れて行ってくれる。

 書こう書こうと頭の片隅にありながらもJIDAIさんの舞台のことが言葉にならなかったのだけど、そろそろ書いたらえぇやんと何かに背中を押されるような出来事が。

 数日前のこと。雨がぱらつきはじめて、初めての道で迷ってオタオタしていたら、側を歩いていた人が「おぉぉ」と片手をあげて呼び止めてくれてびっくり。こんなタイミングでこんな場所で知り合いに会えて嬉しい!となり、さらにその人は先日のJIDAIさんの舞台(2024/3/15 『MIMICROSCOPE マイミクロスコープ』夜のアートマイム劇場 第二十九夜)を観ていた方でもあったので、ふわっと頭の中にその時のことが戻ってきた。テンションも上がって、道に迷ってたことも忘れてご機嫌になった私。

 なぜここにいたのかのお互いの謎も解きつつ、気さくにお話ししてくれるかっこいい彼女とJIDAIさんの舞台のことをおしゃべり。一緒に数メートル歩いて、いつもの爽やかな笑顔で「じゃあ、また」と建物の中に入って行くのを見送ってバイバイするという、ほんのわずかな時間の出来事。

 この時に頭によぎったのが、JIDAIさんの公演を体験した時に自分に起こったことを自分の外に出して文章化したいんだよなぁということ。それは、手をつけたいなぁくらいのものではなくて、私の身体がやりたいよと欲してることなんだなと気がついた時間にもなって、なぜかとても嬉しくて楽しくて。

 日常の一コマだったけど"いい加減気づきなさいな"と何かが引き合わせてくれたのかもと思えて、なんだかいろいろ面白い。そう、私がライフコーチとしてクライアントに話しかけるように、私の身体は私に問いかけて、コーチしてくれているんだよなぁと思えたから。

 要はJIDAIさんの舞台のことをまた書くきっかけになった出来事があったというお話しでした。前置きが長くなってしまった。

つづく

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