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キャンプ場スタッフは『最高の接客業』だと僕が誇りを持っている理由

こんにちは!村長です。
タイトル通りキャンプ場スタッフは『最高の接客業』だと、僕は本気でそう思っています。
受付したら特に関わらないというイメージを持った人
キャンプ場に接客とか求めていないって人も多いと思いますが、ごく稀に今から書くような意志を持って業務に取り組んでいるキャンプ場もあるよということを『知ってもらう』事がこの記事の目的です。

そのため業界ごとにランク付けしたい訳ではありません。
接客は十人十色で正解は無いし「相手」や「売るもの/場所/シチュエーション」によって変わってきます(テクニックや人間力によって個人差はあるが)
とはいえ比較しながらの方が分かりやすいので、他業界と比較してどう違うのか、なぜキャンプ場スタッフが『最高の接客業』だと思うのかを今日は書いてみたいと思います。
※今回は営業スキルやテクニックの話ではありません
※受け手(お客さん)ではなく働き手としての意見です


①この記事を書くに至ったキッカケ

先日アウトドアイノベーションサミットというイベントに参加してきました。アウトドア業界、キャンプ業界の人が集まるイベントなのですがそこで登壇していた人がこんな事を言っていたんです。

ホテルマンに「キャンプ場の接客は緩い雰囲気で気楽そうですよね」と言われてめちゃくちゃムカつきました!! とのこと。

更に続けて、僕が日頃から心に秘めていたことを凄い熱量で語ってくれました。
「日々こういった思いや考えで業務をやっていてキャンプ場の接客はこうなんだぞ。だからそちらと違ってこうゆう楽しみやこんな苦労をしながらお客さんと向き合っているんだ!!ホテルマンにこう言ってやりましたよ!」と。

上記の詳しい内容は『最高の接客業』の内容に繋がるので④で後述しますが、その話を1人の参加者として聞いてた僕はハッとさせられたんです。

なぜなら僕は日々仕事でもプライベートでも「バカにされても気にしない相手にしない」が癖になっていたからです(全く気にしないと言うよりその場では言い返したりムキにならないが、後々結果や周りからの評価で見返してやるぞと言うイメージ)

それで良いと今でも思う反面、この人が登壇していて僕が大勢の中の1参加者として聞いている立場の理由はコレだと感じてしまったんです。

目立ちたいとか有名になりたい欲が全く無いんだけど、別にそうじゃなくても業界のために圧倒的熱量を持ってできることがあるのではないか。「キャンプ場の色んな側面を1人でも多くの人に知ってもらいたい」と思ったことがキッカケでこの記事を書いています✏️


②キャンプ場の仕事は舐められているのか?

舐められることが多いと僕自身感じています🤔
悪気や自覚がない人もいると思いますが伝わってきちゃうんです笑
((もちろんリスペクトしてくれる人もたくさんいます🙏🔥))

具体的なやりとりの内容はあげないけど
『簡単に開業できそう』『ブームだし儲かりそう』『日々の業務が楽そう』とかそんなイメージを持ってるんだろうなと話していてなんとなく分かります。
①でも書いたように今まで舐められたって気にしなかったんですが、これは業界にとって良くないなと僕自身考えを変えました。

同じ「キャンプ場で働きたい/キャンプ場を作りたい」でも、
舐められている場合は
なんとなく楽しそうだから/楽そうだから「キャンプ場で働きたい/キャンプ場を作りたい」というパターンが出てくる。

もちろんこういう人でもいないよりいた方が良いし後から熱中してくれる可能性もあるんだけど、基本的にはモチベーションが無い状態で働く人が増える→レベルの低い人材・店舗が増える→業界全体のレベルが下がる
という悪循環が起きてしまいます。

逆にキャンプ場で働くことをステータスにして
成長したいから「キャンプ場で働きたい」とか
大変なことがあってもこんな想いで「キャンプ場を作りたい」にしていきたいなと。

学生時代のバイトに例えるならばディズニーランドやスターバックスや塚田農場で働きたいとかだとイメージがつくかな?
僕らTAKIVILLAGEもそんなブランドを目指していきます。


③他業界の接客をイメージしてみる

皆さんはホテルマン高級ブランドの販売員と聞いたらどんな接客を思い浮かべますか?パッと浮かぶことだと『見た目が華やか・言葉遣いや説明が丁寧』とかかな🤔

提灯系の居酒屋はどうですか?
言葉遣いとか態度はちょっと雑かもしれないけどそれはそれで味があって居心地が良かったりしますよね。お客さんとスタッフの距離も近くてどちらも楽しんでいるイメージがあります。

やっぱり冒頭で触れたようにテクニックや人間力によって個人差はあれど「相手」と「売るもの/場所/シチュエーション」によって変わってくるので「この業界の接客が一番だ!!」なんて言えないんですよね。

では上記を踏まえた上でキャンプ場の接客は何が最高なのか。
それを理解してもらうにはまず唯一違う『条件』を知ってもらう必要があります。

それはキャンプ場はお金をいただいて不便を買ってもらう場所だということ。宿泊料なんだけど大前提は不便を楽しみに来てくれているんです。

他業界と違うこの部分を知ってもらったところで次がやっと本題です。


④なぜキャンプ場スタッフが『最高の接客業』なのか

(そう思う理由1)ただ親切な接客をすれば良い訳ではない

先ほど触れたようにキャンプ場はお金をいただいて不便を楽しんでもらう場所です。だからお客さんが困っているのがわかっていてもあえて不便を提供した方が良い場面がある。

例えば
お客さんがテント設営で困っている場合
✖️:すぐ助ける。一緒に立てる。
○:見守ったり少しコツを教えるくらいが理想。難しそうなら説明動画を紹介したり、頑張ってできそうもなければ最終的には一緒に説明しながら立ててる。

ハンマーを忘れて「貸してください」と聞かれた場合
✖️:ハンマーを貸す
○:「山の中とかはハンマーの変わり(薪とか石とか)がたくさんありますよ〜!探してみてください」と提案する

とか。純粋に親切心でハンマーを貸す施設・人が多いとは思いますがうちの方針はコレなんです。

でもそれをお客さんは理解していないことがもちろん多くて、突き放しすぎれば嫌われるし二度と来てくれない。悪いクチコミも書かれてしまいます。
だからお客さんの性格や状況を見極めて、あえて不便を提供しつつも仲良くなれるような言い回し・絶妙な匙加減でコミュニケーションを取ったり、別の場面で心を掴む工夫をする必要があり非常にやりがいを感じます。
そんなのいいから助けてよって人がいるかもしれないので補足しておくと、何も不便を押し付けているだけではなく、すぐ助けるのは簡単ですがそうするとその場しのぎになって根本的に解決することにならない。

次の機会で別のキャンプ場に行った時に助けてくれる人がいなかったらまた同じ内容で困ってしまうかもしれない。もっというとテント設営で困っていて自分で試行錯誤できない人は、火おこしやその他にもキャンプをしながらたくさんの困りごとに直面してすぐに嫌になってしまうと思います。
自分で考えて工夫したり調べる癖をつけていくのはキャンプを継続的にやる上で必要であり楽しい部分なので、最初だけ少し苦労して臨機応変さを身につけて貰えたらなと僕は考えています。

(そう思う理由2)お客さんの様々な状況に立ち会える
360度丸見えの大自然の中で仮設の家を作って全力でくつろぐのがキャンプです。
これがホテルならチェックインをしてお客さんが部屋に入れば
楽しんでいても、怒っていても、悲しんでいてもわからないしコミュニケーションをとる術がない。
それがキャンプだと少し違う。
部屋(テント)はあっても寝る直前までテント前で過ごしていることがほとんどですし、お客さんから積極的に話しかけてくれたり、時には一緒に焚き火をしながらお酒を酌み交わすこともあります。

少しの時間でも焚き火を囲んでお話ししていると面白いくらい距離が縮まります。恋愛相談があったり、仕事の話をしたり、共通の趣味について盛り上がったり。

おかげでTAKIVILLAGEを作ってから本当に多くの出会いがあり、交友関係が広がりました。

※念の為改めて書いておくとお客さんのプライベートを第一に考えオフを全力でくつろいで欲しいと思っているので、誰彼かまわず話しかけたり目線をやったりはしません


長くなりましたがまとめです。
ただ喜ばせるだけではない「少し変わった対応」が必要なところ、
お客さんの様々な表情や側面を見ながら深いコミュニケーションが取れるところ
この2点の理由から僕は日々『最高の接客』だと思い楽しみながら業務に取り組んでいます。


この記事を読んで接客に注目してとか言うつもりは全くなく
キャンパーさんが共感してくれたり
より深くキャンプを考えてくれたり
やったことがない人がキャンプに少しでも興味を持ってくれたら嬉しいです。

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