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聞聴ラボその1

きくに浸る、きかれるに浸るの副題の通り、「きく」ということをテーマの一つに置いた時間です。
あるときは丁寧に、あるいは大胆に「きいてみる」時間です。

普段は、何をいうか、発表するか、発信するか、そんなことにとらわれている自分が、逆の側に重心を置くと、普段とは違うところの言葉が出てくる時があります。

ああ、わかる!とすぐ反応して自分に引きつけるのではなく
少し地面に潜るようにして物事を捉える時間を自分に与えること
そうすることで、ものごとの捉え方の角度が変わる気がするのです。

ただ、それは、私の捉え方なので、みなさんの中でどんなことが起こるのかやってみて、あとでふりかえりとしてそれをわかちあってみようというのが、聞聴ラボです。

第1回目は8月17日に行われました。
少しでも動くと汗が噴き出すようなそんな日でした。
靴を脱いで畳の場所に座りました。
何をしゃべってもいいし、喋らなくてもいい
というと、少し沈黙が起こります。
みんなが黙ると、途端にその施設の中で他の人たちが、歩いている音や何かを営んでいる音が自分の中に入ってきます。
やがて口を開き始めた参加者の言葉にみんなが耳を傾けていく
別に掘り下げる必要もなければ、何が言いたいのか焦点をあてて端的に聞く必要もなく、その人の声に耳を傾ける
そんな時間でもあったように思います。

第2回目は9月9日に予定しています。
この日は重陽の節句の日。
9月9日という奇数が重なる時、いいことが重なる日だと言われています。
と同時にバランスを取るように、大厄にならないよう、見るものや食べ物で厄祓いをすることも行われていたようです。
いいことばっかりを考えるだけではなく、バランスを取るようにその反対のことも考える。
いいこと悪いことなんて背中合わせであるような捉え方がおもしろいです。

よければ、重陽の節句の午後の時間、ご一緒にきくことに浸りましょう!


ちなみにその日は朝から声活としてからだと声の朗読劇が行われます。
今回は好きな文章を読む時間です。
こちらもよければどうぞ!

岩橋

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