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仕事 / 可愛い邪魔もの

冷たい風が一日中吹きすさぶ日だった。明日も風が強いらしい。

で、朝一番、施設のエレベーターが壊れた。入浴やら受診やら、色んなスケジュールを入れ替えててんやわんや。

エレベーターの業者はかなりの頻度で点検に来ているが、何故に壊れる。

専門職じゃないから分からないだろうと言うことで雑談しながらのんびり作業していたが、素人目にも出来ない人たち!というのが丸見え。

「もう2~3日ゆっくりできる。」と言っているのが聞こえた。

分からないと思っているんだろうなあ。

どんな職業の世界にもその人が出る。

何をやるか?というよりは、誰がやるか?ってのは大切だと思った。

***
お看取り間際のご利用者様の後見人さんが様子を聴きにやって来られた。初めてお会いする方だった。私はほんの一年前からの経過しか知らないけれど、この方は、昔からの彼女を知っている方。
私の話に何度も頷きながら涙を浮かべていらした。
「そうですか、そうですか。」と。

後見人さんにも色んな方がいらっしゃる。
こんなに親身になって考えて下さる方もいるのだなあと、感動して貰い泣きしそうになった。

まだお元気で、ファミレスやお蕎麦屋さんに外出していた頃のその人のことを話して下さった。
「結果が同じなのだから本人も病院ではなくこの施設で最後を迎えたいと仰っています。どうぞよろしくお願いします。」と仰って帰って行った。
その背中に「桜が観たいんですって!だから、そこを目標に頑張っていらっしゃいます。私たちも!」と言うと振り返り、泣き笑いしていらした。その気持ち、本人にも通じている。

どんな職業の世界にも、その人が出る。

***

こうしてPCに向かっていると、白猫ブランカがノートPCの向こう側からじっと見つめて来たり、上から手を出してキーを叩いたりする。こら、やめろ。

ふと見ると、PCの壁紙が変わっていたりする。
恐るべし。

なんでカープの菊池の壁紙にしたん。

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