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こころ

先日、ラウンド中に皆さんの訴えが多いという話をしたような・・・。

それが今も続いている。

主に感情に関する訴えだったのだけど、ついに基礎疾患が無い人まで「胸が苦しい」と言い出して診察や検査をしてもらったが異常なし。

「まったくもう!何でなんともないのよ!ふざけんじゃないわよ!ねえ、なんで!?」と食って掛かられた際、思わず素で出たひと言が

怒り過ぎです。

絶句されていた後、人の顔を見て「ぶっ!」と吹き出して笑っておられたが、ほんとにしゃれにならないっくらい怒りっぽい人なのだ。で、それが自律神経に影響を及ぼさないはずがない。

かと言って怒りを抑えすぎて何も言わないでいる人などは、気が付かないまま病気になってしまうので、やはり怒りも出した方が良いのだろう。が、自分を窮地に陥れるほど怒るのはどうかと思うんですよ。

どこがおもしろいのだろうか。淡々と、しかし真剣にこういう話をしたら、いつも鬼顔で怒るこのご婦人が笑いころげていらした。
何度かここに書いたことがあるのだけど、かつて「蹴とばしてやりたい!」と他の職員へ怒りをぶつけられている最中に、私が「どうぞ、ここを思いきり!」とお尻を突き出して見せた際に初めて爆笑してくれた人。

ただでさえ難しい方なので普段から腫物に触るかのように気を使っている人の前で、あり得ないポーズ(お尻を突き出している)を取っている私を見て、遠くから主任が青くなって「どうしたの?!」と走って来たが、しばらく状況を見ているうちに、おそるおそる真似して同じくお尻を突き出していた。

これが案外優しくて、爆笑しながら優しくはたかれただけだった。ほんとに蹴って貰っても大丈夫だったんだけど。

”あんまり怒らないで長生きしてください”と言ってその後、しばらく良かったのだけど、また些細なことで他の職員と口論になり、あたかも心臓発作のような症状が出たので、先述したことを切々とお願いした次第。
しかし、それを説明している私の様子が面白かったらしく、今度は笑い過ぎて呼吸困難。
「こんな息が吸えないほど笑ったのは何十年ぶりかよ!」と怒られた。

私自身も特に仕事のことになるとアンガーマネージメントがうまくいかないことが多々ある。それが間違った正義感であることも多分ある。

”難しいですね~~”と本当にそう思うから腕組みして難しい顔をしているのに、言えば言うほど涙を流して笑っておられた。
よく分からないけど、症状が消えたのでよしとしよう。

ほんとに長生きして欲しいな。もちろん幸せな状態で。

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