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『遊んで下さい』の圧

特養では様々な委員会が設けられていて、年間で必ず開催しなければならない法定研修なるものも定められている。

立場的に全ての委員会に出席しなければならないので、最近はなかなか大変なことになっている。ただ座っているだけだと委員会があらぬ方向へ行ってしまうので、時折コメントするのだが、これもまたドツボ。

例えば虐待防止委員会で『そんなことするやつはこの施設にはいない。』『あんなことやっていたから許せない』と個人攻撃に流れて行くので「虐待は個人の問題じゃなくて施設の問題。」ということを話した。
それで意味を理解した人が『一人一人のアンガーマネージメントも必要ですよね。』と仰って下さったので、それは全くその通りなのだが。

『何か良い研修資料はないですか?』と言われたので「うちで探してみればPCに入っていると思うよ。」と答えたのが運の尽き。

以前のPCが壊れてぶっ飛んだのを忘れていた。
残されているのは、自分のメモがビッシリ書き込まれている紙ベースのものしかなかった。

んー、じゃあ、しょうがないから打ち込むか。と思った。

以前、この手の授業の講師をしていた頃の文章の中でアンガーマネージメントに特化したところだけを打ち込んでテキスト化しようとしていたその途中で、『こんなこと急に言っても分かりにくいよなあ。感情のメカニズムから話し始めないとなあ~。その後、アサーショントレーニングの話も持ってこないと。』と思い立ってしまい・・・結構骨が折れる作業になってしまった。もはや論理療法の授業の1枠や2枠使うくらいの分量。

わあああ、面倒臭い!でも、久しぶりに考えながら打ち込んでいると面白いな。色々なことを思い出す。学び直す。
しかし、面倒臭い。好奇心と怠け者が同居する自分を持て余しつつ作業していると。。。猫たちが退屈のあまり不満を言い出した。

特に子猫の方はピャーピャー言いながら襲い掛かって来る。

しかも、どうして二匹ともキーボードの上に鎮座するのが好きなのだろうか?!

と思っていたその時。

消えた。・・・・・・・・・。消された。

ここまでの作業は何だったんだろうか?

虚しさを感じつつ、猫たちと遊ぶことにした。

猫は感情表現の天才だ。これだけ我を通しているのに可愛い。その辺の講師から難しい話を聴くよりも、猫にアサーショントレーニングを教わるのがベターかも知れない。
よし、そうだ。研修は猫にやって貰おう。

いや、ダメだということは分かっています。少し精神が崩壊しているだけです。

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