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ゆっくりして欲しいのだ

11月ころ入職して来たとあるナースさんがドンドン痩せて行く。私よりたったの一つ下の方なので立派なアラファイブ。色んな体験をして来られているはず。

あまり口出ししてはいけないと思っていたが、発熱でお休みをしたことを機に少々干渉せざる得なくなった。
いったいどれくらい痩せたの?と思って聞いてみるとこの短期間の間に7~8キロは落ちている。いったいどうしたんだい。

それで話して下さった私生活なのだが、娘の子供、つまりはお孫さんなのだが、その面倒はもちろんのこと、娘さんの旦那さん、二人目を妊娠している娘さん、ご家族全員の面倒を甲斐甲斐しく看ているという。
それが好きでやっているのならともかく、いや、そりゃあやってあげたいからやっていることには違いないが、度が過ぎている。婿の世話までしてくれて当然という娘さん夫婦で、彼女自身も期待に応えてしまうらしい。

体重計に乗ってみてと促すと、何と私と同じ身長なのに33キロ。ダメだ、ダメだ、ダメだ。それ以上痩せると黄疸出るぞ。何せ私より13キロほど少ない。

ある種の人々にとってはあるあるの話なのだ、これ。

やり過ぎちゃう、頑張り過ぎちゃう。それで分けわからなくなって体調を崩す。理由は人それぞれ。頑張る対象が人それぞれ違うだけ。

昔の私にも身に覚えがある。過度に期待に応えようとしてしまい、なまじ動けるもんだからやり過ぎてしまい寝込む。

大袈裟でなく命の危機まで感じたのでとうとう面談したのだった。

そういう人だから仕事もなりふり構わず頑張るのだが、何事も死なない程度にやりましょうって、ものすごーく簡単に言うとそんな話。

全然違う話だけど、何故離婚した場合、女性の方が貧困になる率が高いのだろう?何故そんな世の中なんだろう?
引っ越しを視野に入れてくれて、ボーナス時期にそれが叶いそうなのでほっとしている。ただ、なんで今すぐ引っ越せない状況なのか?特に頑張っている側の方が。

色々と疑問に思うケースを山ほど見て来たものの、人生も体調も自分で管理しなければならない。あまり干渉し過ぎては良くないと思いつつの面談だったが、彼女は他のメンバーにも色々と話して下さり、人生の方向性を変えて行くと言って下さり、少しほっとしている。

皆彼女が大好きだ。

だからこそ、自分を大事にできないということはその人のことが大好きな人々までハラハラと心配させてしまうのだということを痛感。

人と人との出会いには意味がある。良い出会い悪い出会いとレッテル一つでは済まされないくらい運命の計画に満ちている。
私もそういった面がある自分を思い出し気を付けることが出来ている。そんなことを打ち明けてお礼を言ったら、良い笑顔になっていた。

深い呼吸をして良い。がむしゃらでなくても良い。のんびり生きている時間を設けても、人は誰かに貢献しているよ。(しなくても良いんだけどね。)

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