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守ることの難しさ

今日も新たな感染者なし。汗だくだけど。

ただ困ったことに、隔離されている本人としては非常に退屈するために部屋から出て来てしまわれる。

隔離の理由を説明しても理解できない。例え、外に出ることによって他の人にうつってしまう可能性があるとしても、本人としては不当な扱いでしかない。

何せ90年生きて来たお婆ちゃんだもの。強いよね。職員を殴り倒してまで廊下に出る。

しかし、抑制は絶対ダメ。監禁もダメ。行動を制するのもダメ。
本当は力づくで押さえたら勝ってしまうのだけど、それもダメ。例え他の人にうつるとしても。

そんな『無理ですがな』という状況の中で、一旦本人が望むように出て来て貰って部屋の前のテーブルに熱いお茶と水ようかんを置いた。

しばし、そこで過ごして、もう一度説明すると、やはり全然意味は分かってくれないのだが、認知症があってもそこは人間同士。
何だかわかんないけど『分かったよ。』とわかったふりをしてお部屋に戻って下さった。感謝。

汗だく。

隔離解除の日まであと5日。

笑ったり怒ったり、でも、皆で尽くしている。何よりも、意味が分からない本人が一番頑張っている。
なのでまた明日も何度も説明して、少しでも何か息抜きして貰おう。

明けない夜は無い。

このガウンを脱ぐ日が二度と来ないわけじゃない。

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