我が身を振り返る
うちのナースさんが『ちょっと怖いこと聞いちゃった。』と話してくれたのは、単に誰かが誰かの悪口を言っている様子だったのだが。
同じような光景を何度も観たことがあるので聞いていて容易に想像できる。
古い介護職員さんで、とにかく自分は頑張っているんだと自己主張する人なのだが、その人が洗濯係の人のことをけちょんけちょんに言っていたと。
それぞれ幾つかの場所で休憩をするのだが、その小さな畳敷きの休憩室は邪気だらけ。本人はちょっとした愚痴で言い始めるのだろうけど、日ごろの不満が溜まっているせいで途中で段々エキサイトして来てしまうのだろう。
外に居る人にまで罵詈雑言が聞こえるのでドン引きしてしまう。
『ありがとうも言ってくれない。』
『あれくらいやってくれても良いのに。』
『給料が安い。』
『あいつは何様なんだ。』
そんなことばかり言っている人になかなかありがとうは言い難いな。そもそも仕事ってありがとうって言われるためにやるものでもないし。
『偉そうに』という言葉を口にする人ほど偉そうな人が多い。
私がもしも経営者だったら、『給料あげろ』と言うタイプの人に給料あげたくない。
仕事をしていないというわけではないのだけど、皆がやっていることをやるだけで、物凄く膨大な見返りを要求してそれが叶えられないと周りの人をいじめの対象とする。
時折ミスを注意されると感情失禁して『こんなに頑張っているのに!』と泣く。
中々の重たさだ。
そもそも、施設中の洗濯物を担ってくれている人に感謝も出来ていない時点でスタートが間違っている。
感謝がゼロの人に感謝をするのは難しい。
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