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氣志團万博 2022 3日目

今回は、3年振りの開催となる氣志團万博に初めて行ってきました。

氣志團万博(きしだんばんぱく)は、ロックバンド氣志團が主催する、大型野外GIG及び、2012年からは千葉県袖ケ浦市袖ケ浦海浜公園に場所を移し毎年9月に開催される、ロック・フェスティバルである。2003年初回開催。

Wikipedia

この氣志團万博、何が凄いかって言うとまず毎年必ず超超豪華な出演者達が出ることだ。
 今年はこれ⬇

1日目


2日目


3日目


これがどれほど豪華か伝わるだろうか。
こんなに凄いメンバーを集められるのは、氣志團のボーカルである綾小路翔が、芸能人とミュージシャンのどちらとも人脈が広いからだろう。凄過ぎる。

今回は3日目に行ってきた。
タイムテーブルはこう⬇

こうやって見ると休む時間が無い。
どれも見たい。
疲労困憊を越えて、ピリオドの向こう側に行ってしまうのではと思いながら回った氣志團万博の感想を書いていきます。


●オープニングセレモニー

会場に着いてまずメインステージに向かって直ぐにオープニングセレモニーが始まった。
出てきたのは、男はつらいよの寅さんの格好をした森山直太朗だ。

姓は森山
名は直太朗
人呼んで、ざわわの息子
森山直太朗でございます。

と、まずひと笑い。
これをやらないと氣志團万博は始まらないと言い、あの名曲さくらを弾き語り。
こうしていよいよ氣志團万博最終日がスタートした。



●倖田來未

まずはじめに、倖田來未と綾小路翔の、お互い相手に思ってる事を別カットで撮ってる映像が流れた。
それも中々面白い。氣志團万博の魅力のひとつだろう。
これ毎回やるならどのアーティストも初っ端の時間から絶対見ないといけないなと思った。

では、トップバッターは平成時代に一斉を風靡した「エロかっこいい」でお馴染みのこの方、倖田來未だ。
まずフェスに出てるイメージも無いので、この時点で見れることにお得感を感じる。
登場の時にはBE MY BABYの「ビ-マイベイビ- ビ-マイベイビ-」の声に合わせてキューティーハニーのイントロのベースラインが流れた。
1曲目はそうキューティーハニー。
しかもしっかりエロかっこいい衣装で登場。

小学生の頃やたらテレビに出てたなーくらいの印象しか持ってなかったし、テレビでもしっかりと見ることは無かったが、こうやってちゃんと見ると、パフォーマンスがかなりしっかりしていた。あとやっぱ歌上手い。
4曲目のWINDは、あーこれね!小学生の頃よく聞いた事ある!!ってなってテンション上がった。

め組のひとでは、これ確かTikTokで流行ってたよね?
それもあって、サビは観客全員踊ってまあ盛り上がってました。
サビで毎回言う「みんなで めっ!!」が最高に可愛かった。

めっ!!

千葉の海沿いで、日中の太陽の下で見る倖田來未。
ギャルのお姉さんを拝めるのに最高なロケーションだ。
ありがとう綾小路翔。

セットリスト
01.キューティーハニー
02.IS THIS TRAP?
03.DO ME
04.WIND
05.愛のうた
06.め組のひと
07.LOADED feat.Sean Paul
08.OMG
09.BE MY BABY

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●Creepy Nuts

今やバラエティ番組に出まくりのヒップホップユニットの出番だ。
日本一のラッパーと、世界一のDJの最強の組み合わせ。
実はCreepy Nutsはかなり好きで、もちろん楽曲は一通り聴いてるけど、自分は彼らのラジオをめっちゃ聴いてる。
超くだらない話を毎週ラジオでしてるのに、ライブではバチッとかっこいいライブをしてくれるからクセになる。

ミュージシャンでテレビ番組出るのなんて限られてるんですよ。
ホルモンのナヲとダイスケはん
綾小路翔
あとCreepy Nuts

みたいな感じで冒頭の映像で言う綾小路翔。
その映像のナレーションも「オーバーグラウンドとアンダーグラウンドを縦横無尽に行き来するヒップホップユニット」などと紹介をして、確かにと思った。
ヒップホップってかなりアンダーグラウンドなジャンルだけど、Creepy Nutsがきっかけでラップに触れたって若者はかなり多いんじゃないだろうか。

今回声出しはダメだが、Creepy Nutsのふたりが登場すると、つい観客達は少し歓声を上げてしまっていた。
そこでまず合法的トビ方ノススメのイントロが流れ、

今回のフェス、声出し以外は全て合法となっております

などとR指定が言って1曲目スタート。
そんなかっこいい事言われて、そこからは全員声は出さずにブチ上がっていた。

R指定はかなり盛り上げるのが上手い。
超満員の中、全員がR指定の望んだとおりのノリかたをする。

R指定に合わせて手を振る観客

コロナ禍の最中に人気が出て、2022年は夏フェスに出まくったCreepy Nuts。
今後も多くのロックフェスで、そば屋のカツ丼、牛丼屋のカレーポジションで、時として主役を喰っていくのだろう。

まぁ、俺はラジオのふたりが好きだよ。

セットリスト
01.合法的トビ方ノススメ
02.堕天
03.2way nice guy
04.のびしろ
05.かつて天才だった俺たちへ
06.生業

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●WANIMA

次は熊本出身メロコアバンド、WANIMAだ。
正直普段あんま聴いてない。
アルバムはAre You Coming?をリリース当初(2015年)に聴いたくらいだ。
なんでかというとなんかチャラいイメージがあったからなのだが、ライブを見てみると意外とパンクロックらしいアツい感じが見えて良かった。
MCもロックバンドそのもので、ちょっとイメージが変わった。
もっと、クラスで1番の人気者キャラをライブで出してるんだと思ってた。

One Night Carnivalのトリビュートアルバムに参加していたので、それもしっかりやってくれて、更に氣志團メンバーもダンスで参加。

俺の地元ではこういう立ち位置は湘南乃風で、熊本では彼らがそれなんだろうなと思った。 

セットリスト
01.THANX
02.いいから
03.雨あがり
04.Hey Lady
05.眩光
06.BIG UP
07.One Night Carnival
08.ともに

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●きゃりーぱみゅぱみゅ

世界の共用語「kawaii」の代名詞、きゃりーぱみゅぱみゅの登場だ。
冒頭の映像で綾小路翔が、「コーチェラでBillie Eilishと同じ時間で別のステージでトリを務めてた」と言ってて驚愕した。
いやコーチェラ出てたのは知ってる。
トリだったの??しかも裏はBillie Eilish??
コーチェラは、アメリカの超大型フェスだ。

まじかよと思ってきゃりーの出番が終わってすぐに調べたら、

コーチェラのタイムテーブル

マジだった。
俺なら絶対Billie Eilish見に行く。

肝心の今回のフェスでのライブはと言うと、正直このしばらく後に感想を述べるあるアーティストと1位を争う良さだった。

きゃりーの出番から一番の土砂降りになったが、観客全員お構いなく踊り続けた。
ライブ行ったこと無いんだよね楽しいの?って人は、是非きゃりーのライブに行くといい。
簡単な振り付けを指示してくれて、終始ノリノリで居られる。
曲を知らなくても乗れる。そして曲も聴きやすい。
その時の様子が本人のインスタに少し上がってるので見て欲しい⬇

「雨が降ったら濡れに行くって決めてたんだ!みんなも濡れてるもんね!」と言って花道で歌って踊ってることが多かった。

楽曲では3曲目のCANDY CANDYで感動した。
なんだこのアレンジ!?!?
こんなんアメリカ人好きだろ!
そりゃコーチェラ出るわ!!
ってなった。
後から知ったけど、もんだいガールのシングルに収録されてたのね。
今となっては1日3回は聴いてる。
これは俺と同じく原曲しか知らない人が多そうなのでリンク貼っておく。是非聴いて欲しい。

雨を浴びながら踊るのは楽しかった。
こんなに雨が邪魔に感じなかったのは初めて!

セットリスト
01.キャンディレーサー -Short Ver-
02.にんじゃりばんばん
03.CANDY CANDY -Remix-
04.どどんぱ
05.メイビーベイビー
06.つけまつける
07.ファッションモンスター
08.最&高

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●マキシマム ザ ホルモン

夏フェスに行ったらどこにでも居るよなバンド、マキシマムザホルモン。
中学の頃から大好きで、今年のサマソニ以外ではフェスで捨てたことは無い。
サマソニではALL TIME LOWを取りましたこれは仕方ない。

冒頭の映像では、ドラムのナヲが
「(倖田來未とは)いつか決着をつけないといけないと思っていた。」
「乳首相撲で決着を着ける。」 
問題はここからだ。
倖田來未のモノマネ声で
「うち乳首めっちゃ伸びんねん!」
「みんな乳首伸ばしてこなー!」

などと言って、別に倖田來未と知り合いでもないのにめっちゃヒヤヒヤした。
綾小路翔は、「僕が出来ることは、出来るだけ倖田來未とホルモンの楽屋を離します」と言っていた。

ライブ本編はと言うと、2曲目のmaximum the hormone II ~これからの麺カタコッテリの話をしよう~では、ナヲが踊りながら歌うシーンで颯爽と花道を歩きながら歌い、やり過ぎたのかそのパートが終わりに向かう頃にはドラムセットに向かってダッシュしていて笑えた。

気持ちよさそうに花道で歌うナヲ

MCでは、本当に倖田來未とは楽屋がめっちゃ離されていて、何なら氣志團の隣りにされてた。監視されてる。などと言い、また皆を笑わせる。

衝撃だったのは次の曲のぶっ生き返すの時だ。
なんとCreepy NutsのR指定が登場。
以前ロッキンか何かで一緒に爪爪爪をやったのは知っていたが、まさかそんな頻繁にやるものでもないと思っていたので衝撃。しかも前回と違う曲で。
だが残念だったのは、俺が居る位置が悪かったからか、風が強いせいか、ホルモンの時間はかなり音が悪かった。
ただでさえ歌詞が聞き取りずらい野外フェスでこれは致命傷だった。
間奏でR指定がやっていたラップの、動画をアップしてくれまでは言わないから、リリックを文章で投稿でいいからして欲しい。これ本当にお願い。
貴重な光景過ぎてぶっ生き返すの時は1度も頭を振らずに凝視してしまった。

マキシマム ザ ホルモンとR指定


セットリスト
01.握れっっっっっっっっっ!!
02.maximum the hormone II 〜これからの麺カタコッテリの話をしよう〜
03.ぶっ生き返す!! w/ R-指定 (Creepy Nuts)
04. my girl
05.「F」
06.恋のスペルマ

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●森山直太朗

次は、オープニングセレモニーを務めた森山直太朗の本番だ。
ぶっちゃけ合唱曲しかしらないけど、フェスは氣志團万博しか出てないイメージなので絶対に見なくてはならないと思った。

1曲目は夏の終わり。
これは知ってる。 
何ならこれを聞きにこのステージに移動してきた俺は。
曲が終わると「たった今、16時過ぎこの曲を聞いたことによって、皆さんの夏は終わりました(笑)」
等と言ってまた笑いを取る。
曲とのギャップありすぎだろ。

次の曲は全く知らない曲だったが、バンジョーを使った曲でとても楽しかった。

最後の曲は有名みたいだが自分は全く知らなかった。
生きてることが辛いならという曲だ。
初っ端の「生きてることが辛いなら、いっそ小さく死ねばいい」という歌詞に度肝を抜かれた。
聞いていくうちに思ったのは、死にたいと思うのは悪いことじゃない。じゃあこうやって生きてみるのもいいのでは?と語りかけてくれてると思った。正直ぶっ刺さった。とてもこの曲が好きになった。
次の日に知り合いのメンヘラの女性(20代前半)にLINEで勧めてみた。

勧められなくても知ってたし、何なら御用達のようだ。
若者からも支持を得てるとは。

勿論他の曲も良かったし、今ではセトリのプレイリストをヘビロテしている。
森山直太朗と出会わせてくれてありがとう綾小路翔。
次は是非ワンマンも行きたいとまで思えました。

セットリスト
01.夏の終わり
02.糧
03.すぐそこにNEW DAYS
04.素晴らしい世界
05.⽣きてることが⾟いなら

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●女王蜂

最初の映像では、氣志團と女王蜂はお互いソニーミュージックの端の方に居るとアヴちゃん発言し、場内は笑いに包まれた。
綾小路翔は、「アヴちゃんが一番音楽で全てをぶつけてると思う。今後グローバルなミュージシャンになるのではないか。」と大絶賛。
アヴちゃんの何が凄いって、あの人にしか無い歌唱力と表現力。高校生の頃モテキの映画でDISCOを知ってから自分も虜になってしまった。
アヴちゃんの歌声を聴きたいがために仕事終わりにレイトショーで犬王という映画を見に行ったくらいには好きだ。

メンバーが登場してきて恐らくみんなが最初に注目したのは、メンバー全員がガルフィーの服を着て登場した事だろう。

氣志團万博なので、ヤンキーを意識したのだろうか。
すげぇ似合ってる。
全く知らなくて見てる人がもし居たなら、普段からそういうバンドだと思ってしまったかもしれない。

演奏が始まると一瞬で空気は女王蜂が支配していた。
それだけ特殊な空気だ。本当に一変した。

セトリは今みんなが知っている様な曲が多めだった。
個人的にはもっと攻めて欲しかったが。 
「次で最後の曲になります。」と言ってintroductionが始まった時、え!?DISCOやらないの!?あれで踊り狂いたかったんだけど!?!?って思いながらもしっかりノった。
ここで説明したいのが、女王蜂ガチファン達はいつもジュリ扇を持って最前に行く。

こういう扇子がジュリアナ扇子。通称ジュリ扇。

そしてDISCOという曲で終盤になると、アヴちゃんが観客からひとつジュリ扇を借りて踊るのだ。
「お姉さん!!借りまっせ!!」などと言って。
これが名物みたいなもんだ。
今回も最前はジュリ扇だらけだったが、DISCOはやらなかった。少し残念。
ライブ自体は凄く良かったからいいんだけどね!!

セットリスト
01.KING BITCH
02.BL
03.火炎
04.ヴィーナス
05.催眠術
06.P R I D E
07.Introduction

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●氷川きよし
先に言ってしまうと、きゃりーの時点で言っていた、あるアーティストと1位を争う良さだったってのは、この氷川きよしの事だ。

オープニングセレモニーの一番最初に、今日出るアーティスト達の絵が順番にカッコよく出てくる演出があったのだが、氷川きよしの時が一番会場が湧いていた。
それだけみんなが注目していたのだろう。
毎回恒例冒頭の映像では、「前からロックだなと思ってたんですよ。」や、「キングアンドクイーンですから。」と熱く語る綾小路翔。
極めつけは

日本の4大フェスに「ざまぁみろ」って言ってやりたいですね。

と笑顔で話していた。そりゃそうだ。氷川きよしをフェスに出てもらおうと思ったのも、そして実際にそれを叶えられたのも、この氣志團万博というフェスだけなのだから。

そしていざライブが始まると、正しくキングアンドクイーン。
とても華やかな姿で登場した。
男とか、女とか、そういうのを超越した何かを感じた。

正直氷川きよしの曲は、きよしのズンドコ節と限界突破サバイバーしかしらないが、1曲目からかなり引き込まれた。
こんな事言いたくないがこうやって聴くまでは、演歌歌手が違うジャンルやってるって、なんか売れてるお笑い芸人が曲出してるみたいとか思ってる自分も居たのだが、一瞬でその考えが改まった。てか今までそんな事思っててごめんなさい。
夜の野外で、赤い照明が差し込む巨大ステージで、豪快に歌うその雷鳴という曲はかっこよく美しく、釘付けになってしまった。

5曲目であの有名曲、きよしのズンドコ節を綾小路翔とやったが、それ以外は全て最近の曲だった。
ズンドコ節を歌う前に綾小路翔と結構話していたが、もうなんと言うか全てをさらけ出していた。完全に氷川きよしではなくkiina(新しいよび方)がそこに立っていた。
因みに綾小路翔も、呼び方はずっときいなちゃんだった。

ここに挙げた曲たち以外もかなり良かった。You are youという曲をやる前に「最近は作詞もしていて、自分の伝えたいことを表現しています」と言い歌っていた。
今はこういう事を伝えたいのかと、とても分かりやすかった。
因みに作曲はあのTM NETWORKのギターの方らしい。

丁度今年いっぱいで活動休止を予定している氷川きよし。
それを夜の野外で見れたのは大変貴重だと思う。
これを実現してくれた綾小路翔に感謝。

セットリスト
01.雷鳴
02.革命前夜
03.You are you
04.生まれてきたら愛すればいい
05.きよしのズンドコ節 w/綾小路翔
06.キニシナイ
07.限界突破xサバイバー

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 ●最後に

今回のレポートはここまでにします。
くるりでは疲労で気絶しかけて、トリの氣志團では有名曲はワンナイトカーニバルだけでゆっくり眺めてた。
なんでフェスで氣志團はこんなに有名曲やらないの!?って思ったけど、よく考えればそりゃ3日連続そこに出てれば有名曲は分散するわなと思った。

フェスに行ったことない、ライブに行ったことないって人は、是非氣志團万博でデビューして欲しい。
これは絶対誰が行っても楽しめる。
そんなフェスでした。

今回の収穫は、森山直太朗と氷川きよしと出会えたこと。
個人的ベストアクトは氷川きよしでした。

最後なんか投げやりだけど今回はこれで!

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