見出し画像

1泊2日寺修行[2日目]

こちらは2日目のレポートなので、まずはこちらの1日目から読んでください。⬇


 


●真の修行

起床時間は5:30と言われていたが、5:10にはパッと目が覚めた。 
あんな時間からこんなに寝れるのかと驚きつつ、付近をひとりで軽く散歩してみた。

早朝の正覚寺

起きてまずは坐禅だ。
2度目だからか、前ほどしんどくはなかった。
そして時間が経つにつれて、あの肩パシンを待ち望んでいる自分が居る事に気が付いた。
そろそろ集中力切れてきたからあの肩パシンをくれっ!!
ってなっていた。

坐禅が終わるとまた住職のお話が始まった。
今回の話は結構長めで、多分3つくらいのお話をしてくれたと思う。
何故これ程記憶が曖昧かと言うとこの時俺は、めちゃくちゃう○こを我慢していたからだ。
都合のいい儲け話なんて無いから避けなさいとか、色んな人からの話に耳を傾けなさいとか、色々言われたと思うけど、ごめんあんま覚えてない。う○こ我慢してた。
都合のいい事言うと、今もう一度聞きたい。
 振り返ると、どの修行よりもこの時間が一番しんどかったかもしれない。




●掃除、写経 

お話が終わると掃除の役割分担を住職から言われた。
全員で掃き掃除をしたら、俺と医学男子でトイレ、心理学男子とメディア女子で風呂、と言われた。
言われてみんな真っ直ぐ箒を取りに行く中、俺は真っ先にトイレに向かった。ギリギリ命拾いした。
みんなで掃除を終え、昨日と同じく朝ごはんを食べたら、次は写経の時間だ。

写経とは、仏教において経典を書写すること、またはその書写された経典のことを指す。 写経は、印刷技術が発展していなかった時代には仏法を広めるためにされていた。また、複数の僧侶が修行・講義・研究するために写経をすることは必要なことであった。その後 、写経することに功徳があると言われるようになった。

ウィキペディア

初めにみんなでこのお経を読んだ。

画像

読めるかよって思ったけど、ふりがなのお陰で案外ちゃんと声に出して読み上げる事が出来た。
いよいよ書いていくのだが、お手本の上に半紙を重ねて、クリップで止めて筆ペンで書いていった。
なぞっていくだけなので、字が壊滅的に汚い俺でもまぁどうにかなった。

写経。世界平和を願っておいた。

俺と医学男子がほぼ同時に終わり立ち上がると、心理学男子とメディア女子はまだ3分の1程しか終わっておらず、俺らより遥に丁寧に書いていた。
「もう終わったんですか!?」と驚かれたが、自分たちより明らかに写経としっかり向き合っているふたりを見て恥ずかしくなった俺と医学男子は、なんかゴニョニョいいながら一旦その場を去った。

 みんなで写経を終えてからは、各自バラバラで縁側でぼーっとしたり、一緒になって雑談をしたり、医学男子と心理学男子は住職に人生相談をしたりと、誰も携帯も触らずゆっくりと時間を過ごした。

縁側の風鈴。あちこちにあって、どれも音色が違った。


今までこの寺に来た人達が感想を書き残していった冊子があったので、僕らもそこに書いた。
他の人の感想を読んでみると、リモートワークの為に6泊7日で来た人や、冬に来た人達は朝に坐禅をしながら朝日を見たという。羨ましい。




●最後に

ゆっくりしてると、女性ふたりが坐禅と写経をしに来て、住職に「せっかくだからみんなも一緒にもう1回坐禅する?」と聞かれたので、一応やった。
帰りは4人揃ってバスに乗って、そこでも色々話した。
まさかあんな山奥でここまで会話を交わす相手が3人もできるなんて思わなかった。

全員で同じく感じたのは、
・時間がゆっくりに感じた。
・携帯を触らない時間も大切と気付いた。
・悩んでいたが頭がすっきりした。

だろうか。
1泊2日の修行を終え、僕らはまたバラバラに全く違う生活をするのだろうが、この1泊2日で得たものは4人とも大切にして生きていくんだと思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?