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2020.4.20 マルチ・ポテンシャライト、ということにしておく

今朝は雨降り。ぼんやり頭痛の気配がするけれど、なんとかベッドの外に身体を運ぶ。コーヒーを淹れて、窓を開けて雨を眺めながら飲む。寒いけれど、少し落ち着く。

今日はなんだか気持ちがざわつく日だ。今日中に終わらせたい仕事があるのに、思考が飛び散ってなかなか帰ってこない。仕事モードに火がつくまでに大分時間がかかり、ノってきたのは夕方になってからで、在宅勤務ということもありついズルズル仕事をしてしまう。バッハの作業用BGMをかけてみる作戦はなかなか効果的だったので、対処法の一つとしてストックしておく。

この土日にちょっとずつ読んでいた本が『マルチ・ポテンシャライト 好きなことを次々と仕事にして、一生食っていく方法』。

マルチ・ポテンシャライトはさまざまなことに興味を持ち、多くのことをクリエイティブに探求する人、とのこと。

私はそんな”クリエイティブに探求”してもないし、該当しないかな?と思ったけど、レビューを読むとどうやらHSPとも親和性がありそうだったので気になって読みはじめたら、うなずいてしまうところが多かった。

マルチ・ポテンシャライトの強みは、①アイデアを統合できること、②学習速度が速いこと、③適応能力が高いこと、④大局的な視点を持っていること、⑤様々な分野をつなぐ「通訳」になれることだそうだ。

この本ではマルチ・ポテンシャライトが幸せでいるために必要な①お金、②意義、③多様性を保ち、特有の不安を乗り越えながら、どうやって生きていったらよいか事例を交えて紹介されている。

多かれ少なかれ皆こんな感じなんじゃないの?という疑問はあるものの、私が自分の強みを(どうしても)語らなくてはならない時に言うのが、前述のマルチ・ポテンシャライトの強みのようなことだったから納得感がある。

特に、不安に対処するための考え方として、ほっとした部分があったので残しておこう。

何かに興味を失ったら、必ず「目的を果たしたからではないか?」と考えなくてはならない。あなたは任務を完了したのだ。だから興味を失った。あなたに欠陥があるからでも、怠け者だからでも、腰を据えて取り組めないからでもなく、終了したからなのだ。

この「目的」は、人によって違う。プロジェクトを完遂することである場合もあるし、あるスキルを習得することである場合も、仕組みを理解することの場合もある。そういう「自分なりの終点」に達した時は、次のテーマに映る準備ができた時なのだと。

物事への興味が簡単に移ろっていく自分をどこか欠陥品のように思っていたけど、それで自分を否定する必要もないのだよな。自分にとっての「目的」を認知しておけば、物事の辞めどきもわかるし、あるいはコントロールもある程度できるはず。

私は、本の中でも例で挙がっていたけれど、「仕組み」が好きなのだと思う。社会の雰囲気を作っているメカニズムは何なのか、新しい事業はどんな仕組みでお金を稼いでいるのか、社内が一番スムーズに動く仕組みは何なのか、結婚式の3時間がどういう仕組みで動いているのか、この占いはどういう仕組みで答えが出されているのか、この曲はどんな仕組みで成り立っているのか。自分がこだわりを見せてきた時は、いつも「仕組み」が鍵を握っていたように思う。

仕組みを理解すること自体が面白い。仕組みが知りたい。

仕組みがわかった後で、滞っているところを掃除したり、新しく繋ぎなおしたりして綺麗に仕組みが回っているのを見るのはそこそこ楽しいけれど、仕組みそのものに組み込まれた部品になることは全然面白くない。「仕組みを理解して、ある程度回るようにすること」が自分の終点に近そうな気がする。

仕組み好き。その最たる例が自分自身の仕組みなのだと思う。どんなカテゴリーに属する人間で、どんな仕組みで行動決定をしているのか。その仕組みはどうしたら一番良い形で回っていくのか、知りたい。だから社会学や心理学や哲学にも占いにも興味を持つ。

けど、それならプログラミングとかもっとそういうものが好きでも良さそうなのに、そういうわけじゃない。まだまだ説明は足りない。

仕組み仕組み言いすぎてゲシュタルト崩壊しちゃうな。

こうやって自分の病気にばかり詳しくなっていく、みたいな自意識のこと、あんまり好きではないんだけど。わからないまま抱いておくことの方が大切なんじゃないかとも思うけど、やっぱり難しくてそわそわしてしまうのだ。


今日のご飯は

週末に焼いたシナモンロール、シナモンロールとミネストローネ、アスパラご飯とこの前作って冷凍しておいたピーマンの肉詰め あと、仕事のお供にたくさんのコーヒー

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