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2022年に行きたい!注目の展覧会・芸術祭

2022年の「注目の展覧会」や、「新しく開館する美術館」、「開催予定の芸術祭」など、日本全国のアート関連のトピックをまとめました。(現代アート中心です。) 今年1年の遠征計画などのご参考にどうぞ。

※ 展覧会名の部分に公式サイトへのリンクを入れています。

※ 今年も、感染状況の拡大などによっては変更・中止となる可能性があります。できるだけ情報は補完していきます。

(※ topの写真は、2018年にANOMALYで開催されたChim↑Pom「グランドオープン」展の様子。昨年の開催予定から延期となり、今年、森美術館で開催される「Chim↑Pom展:ハッピースプリング」 (2022年2月18日〜5月29日)は今年楽しみな展覧会のひとつです。)

<新規開館 (3館)>

直島には、「杉本博司ギャラリー 時の回廊」「ヴァレーギャラリー」がニューオープン。(写真は2018年撮影)

▍大阪中之島美術館 (大阪)

開館日:2022年2月2日
大阪市中之島にオープン。19世紀後半から現代までの国内外の美術作品約6,000点をコレクション。オープニング展は、「Hello! Super Collection 超コレクション展 ―99のものがたり―」 (2022年2⽉2⽇(⽔)– 3⽉21⽇(⽉・祝))。モディリアーニからバスキアまで、コレクションから約 400 点の代表的な作品が一堂に公開される。

▍「杉本博司ギャラリー 時の回廊」「ヴァレーギャラリー」(直島)

開館日:2022年3月
2022年3月「ベネッセアートサイト直島」のベネッセハウスパーク内に「杉本博司ギャラリー 時の開廊」がオープン。また、直島の中に、草間彌生さん・小沢剛さんの作品を展示する、「ヴァレーギャラリー」もオープンする。

▍醤の郷現代美術館 (小豆島)

開館日:2022年4月
2021年に小豆島の「醤(ひしお)の郷」にある旧醤油会館が 現代美術館に生まれ変わりプレオープン。2022年春の「瀬戸内国際芸術祭2022」開幕と同時にグランドオープンを予定。「小豆島アートプロジェクトコレクション作品」などが展示される。

<芸術祭 (5展)>

Reborn-Art Festival の《White Deer (Oshika)》/ 名和晃平 (2019年撮影)

▍大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 

会期:2022年1月29日(土)~3月13日(日)(2022冬プログラム)
2021年に開催予定だったが、Covid-19影響で延期に。まず、1月末から冬プログラムがはじまり、2022年夏季の開催にも本格開催を予定している。

▍瀬戸内国際芸術祭2022 

春:2022年4月14日[木曜日]—5月18日[水曜日]
夏:2022年8月5日[金曜日]—9月4日[日曜日]
秋:2022年9月29日[木曜日]—11月6日[日曜日]

瀬戸内海の12の島と、高松港、宇野港周辺の広域をつかった芸術祭。今年から、大宮エリー、片岡純也+岩竹理恵らが新たに参加することなどが発表されている。

▍国際芸術祭「あいち2022」

会期:2022年7月30日(土)〜10月10日(月・祝)
愛知芸術文化センターのほか、一宮市、常滑市、有松地区(名古屋市)のまちなかを会場として広域に展開します。今回、組織委員会の会長に大林剛郎さんを迎え、芸術監督は片岡真実さんが務める。

▍Reborn-Art Fstivel 2021-2022

春会期: 2022年4月23日(土)~6月5日(日)
宮城県石巻市、牡鹿半島、女川駅周辺で開催される「Reborn-Art Festival 2021-22」は、2021年の夏会期と、2022年の春会期の2会期に分けて開催。春会期は石巻地域のみの開催となる。キュレーターは窪田研二さん。

▍岡山芸術交流2022

会期:2022年の秋(9月下旬~11月下旬)を予定
岡山芸術交流は2016年から3年に1回、岡山市中心部を舞台に開かれている国際的な現代アートの祭典。今回のアーティスティックディレクターには、アーティストのリクリット・ティラヴァーニャが就任することが発表されている。

<注目の展覧会 (15展)  ※開催日順 >

ポーラ美術館の建築 (2019年撮影)

▍ミケル・バルセロ展 @東京オペラシティ アートギャラリー (東京都)

会期:2022年1月13日(木)〜3月25日(金)
現代芸術を牽引する美術家の一人として欧州を中心に精力的な活動をつづけるミケル・バルセロ(1957- )の全貌を日本で初めて紹介する展覧会。
project N 85では水戸部七絵が特集される。

▍多層世界の歩き方 @ICC (東京都)

会期:2022年1月15日(土)〜2月27日(日)
2020年度の企画展「多層世界の中のもうひとつのミュージアム」から続く,オンラインでのコミュニケーションがより多様な形で生活に浸透した現在の情報環境をテーマにした展覧会。
参加アーティスト:相川勝、青柳菜摘+佐藤朋子、うしお鶏、臼井達也、海野林太郎、谷口暁彦、ホズニ・アウジ、セマーン・ペトラ

▍奇想のモード @東京都庭園美術館 (東京都)

会期:2022年1月15日〜4月10日
現代の私たちからみた<奇想>をテーマに、16世紀の歴史的なファッションプレートからコンテンポラリーアートに至るまでを、幅広く展覧します。

▍春日神霊の旅 -杉本博司 常陸から大和へ @神奈川県立金沢文庫 (神奈川県)

会期:2022年1月29日(土)~3月21日(月・祝)
春日大社やゆかりの社寺のご宝物に加え、称名寺・金沢文庫、そして、杉本博司の文化活動を広く紹介する財団である小田原文化財団の史料や作品も紹介することにより、実は東国所縁でもある春日大社への信仰を広く紹介。

▍ミロ展 ー日本を夢みて @Bunkamura ザ・ミュージアム (東京都)

会期:2022年2月11日〜4月17日
国内では20年ぶり、待望の大規模ミロ回顧展。本展では、若き日の日本への憧れを象徴する初期作品から代表作、そして日本で初めて展示されたミロ作品を通し、相思相愛であったこの画家と日本の関係に迫ります。

▍Chim↑Pom展:ハッピースプリング @森美術館 (東京都)

会期:2022年2月18日[金]-5月29日[日]
結成17周年を迎えるChim↑ Pomの、初期から近年までの代表作と本展のための新作を一堂に集めて紹介する初の本格的回顧展です。展示は、都市と公共性、広島、東日本大震災などのテーマに即して構成され、作家が一貫して考察する事象を浮き彫りにしつつ、活動の全貌を検証します。

▍森村泰昌:ワタシの迷宮劇場 @京都市京セラ美術館 新館東山キューブ (京都府)

会期:2022年3月12日-2022年6月5日
美術家・森村泰昌の35年超のキャリアを総括する大規模個展。これまでほとんど発表されることのなかった、1984年から撮りためている秘蔵のインスタント写真約500点に加え、1994年に森村が自作の小説を自ら朗読したCD《顔》の音源をもとに、展示室に特設の音響空間をしつらえ、朗読劇として再制作します。

▍モネからリヒターへ―新収蔵作品を中心に @ポーラ美術館 (神奈川県)

会期:2022年4月9日(土)~2022年9月6日(火)
鈴木常司が収集したコレクションと、近年に新収蔵した作品を合わせて紹介する初の機会。テーマは「光」。モネや印象派の画家たちの作品のほか、新収蔵のゲルハルト・リヒター作品が初公開される。

▍モディリアーニ ─愛と創作に捧げた35年─ @大阪中之島美術館 (大阪府)

会期:2022年4月9日〜7月18日
国内外で所蔵されるモディリアーニ作品を中心に、同時代のパリを拠点に繰り広げられた新しい動向や多様な芸術の土壌を示し、モディリアーニ芸術が成立する軌跡をたどります。

▍池田亮司展 @弘前れんが倉庫美術館 (青森県)

会期:2022年4月16日(土)〜8月28日(日)
池田亮司(1966-)は、テクノロジーを駆使し、光や音を用いて鑑賞者の感覚を揺さぶる没入型の作品を数多く発表してきました。本展では、2009年以来となる国内美術館での大規模な展覧会として、新作を含む近年の池田の活動を展観します。

▍ゲルハルト・リヒター @東京国立近代美術館 (東京都)

会期:2022年6月7日〜10月2日
1960年代に本格的に活動を開始して以来、世界のアートシーンの最前線を走り続け、その地位を揺るぎないものにしているリヒターの、日本での待望の大規模個展です。リヒターが90歳を迎える2022年、作家が大切に手元に残してきた作品群を中心に、60年にわたる画業を紹介します。

▍国立新美術館開館15周年記念 李禹煥 @国立新美術館 (東京都)

会期:2022年8月10日(水)~11月7日(月)
日本の「もの派」を代表する作家として、国際的にも大きな注目を集めてきた現代美術家、李禹煥(リ・ウファン、1936年生)の東京では初めてとなる大規模な回顧展。「もの派」にいたる前の視覚の問題を問う初期作品から、彫刻の概念を変えた「関係項」シリーズ、そして、静謐なリズムを奏でる精神性の高い絵画など、代表作が一堂に会します。

▍歿後50年 ピカソ 青の時代を超えて @ポーラ美術館 (神奈川県)

会期:2022年9月17日(土)~2023年1月15日(日)
これまでポーラ美術館とひろしま美術館が、バルセロナ・ピカソ美術館の協力により深めて きた作品研究をもとに、ピカソの絵画制作のプロセスに焦点を当てる共同企画展です。両館の絵画コレク ションのほか、国内外の貴重なコレクションを借用し、20 世紀の巨匠が遺した創造の軌跡に迫ります。

▍アンディ・ウォーホル・キョウト / ANDY WARHOL KYOTO @京都市京セラ美術館 東山キューブ (京都府)

会期:2022年9月17日-2023年2月12日
本展はウォーホルの故郷であるアメリカ・ピッツバーグにあるアンディ・ウォーホル美術館の所蔵作品のみで構成される日本初の展覧会であり、展示される約200点のうち、100点以上が日本初公開作品。

▍すべて未知の世界へ―GUTAI 分化と統合 @大阪中之島美術館、国立国際美術館 (大阪府)

会期:2022年10⽉22⽇(⼟)– 2023年1⽉9⽇(⽉・祝)
具体の活動拠点「グタイピナコテカ」が建設された地、⼤阪・中之島で開催される初の⼤規模な具体展。2022年2⽉に開館する⼤阪中之島美術館と、道路⼀本を隔てて隣り合う国⽴国際美術館。解散して50年の節⽬となる2022年、2館同時開催という類い稀な形式で開催される本展覧会は、「分化と統合」というテーマを掲げ、新しい具体像の構築をめざします。

▍大竹伸朗展(仮) @東京国立近代美術館 (東京都)

会期:2022年11月1日[火]〜2023年2月5日[日]
本展では、2006年の東京都現代美術館における大回顧展「全景」以降の回顧展が待ち望まれる大竹の足跡を、作品と活動の全体を象徴し強烈な個性を放つスクラップブックを軸に紹介します。国内3館の巡回を予定。

<その他の気になる展覧会 (21展)   ※開催日順 >

国立新美術館の建築 (2019年撮影)

▍現代美術のポジション2021-2022 @名古屋市美術館 (愛知県)

会期:2021年12月11日〜2月6日

▍菅木志雄展 〈もの〉の存在と〈場〉の永遠 @岩手県立美術館 (岩手県)

会期:2021年12月18日(土)ー2022年2月20日(日)

▍みうらじゅん マイ遺品展 @アサヒビール大山崎山荘美術館 (京都府)

会期:2021年12月18日(土)-2022年3月6日(日)

▍秋水展 @横須賀市産業交流プラザ エントランスホール

会期:2022年2月12日(土)~2月20(日)

▍ミニマル/コンセプチュアル @愛知県美術館 (愛知県)

会期:2022年1月22日〜3月13日

▍岸田劉生と森村・松方コレクション @京都国立近代美術館 (京都府)

会期:2022年1月29日〜3月6日

▍感覚の領域 今、「経験する」ということ @国立国際美術館 (大阪府)

会期:2022年2月8日(火)– 2022年5月22日(日)
参加アーティスト:飯川雄大、伊庭靖子、今村源、大岩オスカール、中原浩大、名和晃平、藤原康博

▍山口勝弘展『日記』(1945-1955)に見る @神奈川県立近代美術館 鎌倉別館 (神奈川県)

会期:2022年2月12日(土)から4月17日(日)

▍ARTISTS’ FAIR KYOTO 2022 @清水寺ほか (京都府)

会期:2022年3月5日〜3月13日
参加アーティスト:加藤泉、 塩田千春、 名和晃平、 宮島達男ら

▍Tokyo Contemporary Art Award 2020-2022 受賞記念展 @東京都現代美術館 (東京都)

会期:2022年3月19日〜6月19日
参加アーティスト:藤井 光、山城知佳子

▍本城直季 (un)real utopia @東京都写真美術館 (東京都)

会期:3月19日(土)~5月15日(日)

▍テクテクテクネー @技法でひらく 創造世界 @長崎県立美術館 (長崎県)

会期:2022年4月9日〜6月5日

▍ヨシタケシンスケ展かもしれない @世田谷文学館 (東京都)

会期:2022年4月9日〜7月3日

▍リアル(写実)のゆくえ 現代の作家たち(仮)  @平塚市美術館 (神奈川県)

会期:2022年4月9日〜6月5日

▍ジャム・セッション 石橋財団コレクション×柴田敏雄×鈴木理策 写真と絵画−セザンヌより 柴田敏雄と鈴木理策 @アーティゾン美術館 (東京都)

会期:2022年4月29日[金] - 7月10日[日]

▍明和電機ナンセンスファクトリー展 @つくば美術館 (茨城県)

会期:2022年5月2日(月)~22日(日)
明和電機ライブコンサート @つくばカピオホール 5月7(土),8日(日)

▍小松美羽 -岡本太郎に挑む-(仮)  @川崎市岡本太郎美術館 (神奈川県)

会期:2022年6月25日〜8月28日

▍ルードヴィヒ美術館展 @国立新美術館 (東京都)

会期:2022年6月29日~9月26日

▍地球がまわる音を聴く:パンデミック以降のウェルビーイング @森美術館 (東京都)

会期:2022年6月29日[水]-11月6日[日]

▍江口寿史イラストレーション展 彼女 @岩手県立美術館 (岩手県)

会期:2022年7月16日〜9月4日

▍展覧会 岡本太郎 @大阪中之島美術館 (大阪府)

会期:2022年7月23日〜10月2日

▍六本木クロッシング2022展(仮題) @森美術館 (東京都)

会期:2022年12月1日[木]-2023年3月26日[日]

気になる展覧会は見つかりましたか?
2022年も素敵な作品と出会えますように。


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