見出し画像

Takahiro Matsuo「INTENSITY」 @ポーラミュージアムアネックス(展覧会レポ)

ポーラミュージアムアネックスで開催中のTakahiro Matsuo「INTENSITY」展。

画像1

映像、照明、オブジェクト、テクノロジー、インタラクションによる光のインスタレーションを制作している松尾高弘さんの個展です。今回の展示では、水や光を使った作品3点を展示しています。

新作の水と光のインスタレーション《SPECTRA》は、シャワーのように幾筋かの水が様々なパターンで落ちていき、その一筋ずつに「太陽光の放射角を持つ特殊な LEDの光」があてられています。

画像2

《SPECTRA》/ 松尾高弘

きらきらと、金属のような光沢を放ちながら落ちてくる水のリズムも、滝のような水音も心地よく、ベンチに座って部屋でずーっと見ていても見飽きない作品です。

画像3

《SPECTRA》/ 松尾高弘

個人的に好きなのは、こちらの《FLARE》という作品。遠くから見ると真っ白い光に包まれた花のように見えるのですが、近づくとその印象が変化。

画像4

《FLARE》/ 松尾高弘

花びらの一枚一枚のようなパーツの中で白色光が分解され、虹のような光が漏れ出て見えてきます。はじめは花のように見えていたのが、無色透明の結晶のようにも見えてきます。

画像5

画像6

《FLARE》/ 松尾高弘

もうひとつの作品《Phenomenon》は、気流や炎などの流体を、無数の点群のふるまいによって「現象美」として視覚化した映像作品。流れる光の粒の動きは、例えば焚き火の火や、滝の周りにできる細かい水しぶきを見ているような心地よさがあります。

画像7

《Phenomenon》/ 松尾高弘

今回の展覧会「Takahiro Matsuo「INTENSITY」」は、事前予約制。時間帯を指定して最大40分の鑑賞時間ですが、静かな空間でゆったりと作品を鑑賞することができます。ぜひ、指定枠の早めの時間に入り、ゆったりと変化する光の作品をお楽しみください。

Takahiro Matsuo「INTENSITY」 @ポーラミュージアムアネックスは、2020年9月6日(日)までです。

グレー

【展覧会情報】Takahiro Matsuo 「INTENSITY」 @ポーラ ミュージアム アネックス

画像9

会期:2020年7月20日〜9月6日
時間:11:00~18:40
休館日:7月27日、8月11日、24日
料金:11:00~18:40
※ウェブサイトでの時間指定予約制


最後まで読んでいただきありがとうございます。良かったらサポートいただけたら嬉しいです。サポートいただいたお金は 記事を書くための書籍代や工作の材料費に使わせていただきます。