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案ずるより産むが易し…でもなかった?! 「自分で作ったモノを売る」を始めて感じたこと。

「2021年は、自分の作ったモノを売ってみたい!!」

コロナ禍で工作に目覚め、毎週noteで工作をupするようになった私。twitterで交流する方々が自分で作った作品を販売されているのを見ているうち、2021年の目標は「自分のつくったモノを売る!」に。

「売ってみたい!↑↑」と「でも、やっぱ私なんかには無理…↓↓」…を何度も繰り返しつつ、えーい!と一念発起。先日、レンタルボックスタイプの売り場を借りてしまったのでした。

このnoteでは、その「売り始めるまで」に実感したことを記録したいと思います。

■ 「作りたいモノつくる」と「売れそうなモノをつくる」は違うのか?

わたしが「売りたい」と思ったきっかけは「ラジオスーパー」というお店。オタマトーンで有名な「明和電機」の実店舗内(秋葉原)にあるお店です。「ラジオ」という言葉を「ラジカル(急進的かつ根源的)なオブジェ」と再解釈。レンタルボックスのかたちで様々なクリエイターさんの作品が販売されています。

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ラジオスーパー(明和電機秋葉原店内)の棚の様子

・小さいボックスは25cm角から、大きなボックスは幅55cmまで。4段階のサイズのボックス。
・週に1段ずつ棚を入れ替えながら5週間単位で販売。

という方式でたくさんの面白い商品が販売され、足を運ぶたびにわくわく。工作キットやアクセサリー、書籍や明和電機の二次創作グッズ(※明和電機の認可を受けた二次創作コーナーがあります)…とついつい買い込んでしまって… あぁ、私もこんなわくわくを創りだせる側に仲間入りしたい!と思い始めたのでした。

しかし、シビれるルールがひとつ…

・1個でも売り上げがあれば翌月も継続、売れなかったら販売終了。

続けるためには1個でも売れるものを作らないと…!「自己満足」でなく、「売れるもの」って一体何なのでしょう?

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人によって違うかとは思いますが、自分が欲しい商品がたくさんあるなかで思わず買ってしまうのは何だろう?と思い返してみると、「買った後に楽しんで使っている様子が想像できる」もの。それから「作り手の世界観に溢れているモノ」なのかなぁと。

そういう意味で、アイテムとして”買いやすいもの”はあるけれど、やっぱり「自分が作りたいモノ」「この人と言えばこれ!みたいな世界観」が大事なのかも。

■ 「やりたいことを口にし続けること」って大事!

そうして「ラジオスーパーに出店したい!」とSNSなどで言い続けながら、「売ること」を意識しつづけているうち、twitterの反応を見て「あ、これならいけるかも…?!」と思ったのが、twitterに挙げた明和電機の二次創作。

≪ニュートン銃≫ は、「林檎の弾丸を落下させ、地球の中心を正確に撃つライフル」という明和電機の作品です。

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(お世辞かもしれませんが)「欲しい」というコメントをいただいて、ものすごく背中を押していただくことができました。それから、アドバイスもたくさんいただいたり。

多分1人だったら「やっぱ私には無理だわ〜」ってなってしまうダメ人間なのですが。一度口にしてしまったことで、すでに出店されている方々や、出店を狙っている方とお話しながら刺激を受け…

これはもう本当にまわりの方々に感謝しかないのですが… やっぱり「これやってみたい!」を口にしたりSNSに書き続けるのは大事なのかも、と実感しました

■ 案ずるより産むが易し…? でも、やっぱり「売る」って大変!!

ということで、出店申込書と製品企画書を送るのですが、通るか分からないし、いつかはオリジナルも売りたいし…と、二次創作とオリジナルを交えた製品企画書を3種類作成して「えーい!」と提出。数日後には「3つとも販売可能です」と、意外にもあっさりと販売の棚をいただけたのでした。

うっかり、販売期間を考慮せず申し込んだため、水曜にボックスを受け取り 日曜には納品…と、ドタバタでしたが…(企画書3種類出したものの、まずは1種類作るのに精一杯…)なんとかモノも什器も形になりました。

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(まずは二次創作枠で販売させていただくことにしました)

販売を開始して2週間… 大変有り難いことに、最初に納品した20点のうちの、半分以上は購入いただけているようです…

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さて、今回の出店で思ったことは以下のようなこと。

・初期投資にかかる費用、半端ない!
普段から工作をしていたので道具類はそろっていたものの、販売用に少し良い紙を買ったり、パッケージをあれこれ揃えたり…販売前の費用が結構かかる…!

・製品”以外”にとられる時間、半端ない!
盲点だったのがここ。パッケージ、説明書、什器のディスプレイに名刺などなど… 思ってた以上につくるものが多くて大変…!
特に、量産品だからこそ必要な「説明書」は、うまく伝わるか…も含めてかなり消耗しますね…

・一人で量産する労力、半端ない!
最後はこれ。まさに家内工業… 一番手をかけるべきところ。1つつくるのと量産するのとは全然違うことなんだー…と思い知りました… 少し高くても量とクオリティを確保するには「外注」はやはり効果があるものなんだなと感じたり…

そして

・モノが1つ売れるって、すごいことなんだ!!
本業はメーカー勤務なので、「売る」のが大変なことは分かっているつもりではいたんですが、全部ひとりでやってみると、全然意識が変わりますね…
モノをひとつ買ってもらえるってすごいことなんだなぁと認識できました…

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後日、自分のつくったものが棚に並んでるのを見に行き、「わー、本当に売ってる…!」と感激…

よく、SNSで「原価で売ってくれと言う人」が話題になりますが、いやほんと、想像はしていても、やってみると「原価」だけでもないし「作る手間賃」だけじゃないなぁというのが実感できますね。

あぁ、やっと第一歩。
最初は二次創作にしましたが、ここから「作り手の世界観に溢れているモノ」を目指して、オリジナルの販売もしていきたいなと思っています。

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※ なお、ラジオスーパーのSTORESでも販売していただいています。よかったら購入いただけると大変嬉しいです。


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