【2019年9月】 印象にのこった展覧会 & イベント
2019年9月に見た展覧会の個人的な感想のまとめです。
(topの写真は、来るべき2つの「祝祭」(2020年の東京オリンピックと2025年の大阪万博)に向けて企画された現代美術展「TOKYO 2021 美術展 un/real engine ―― 慰霊のエンジニアリング」 @TODA BUILDING 1F のなかの、檜皮一彦さんの作品。2018年度の岡本太郎現代芸術賞で大賞を受賞された檜皮一彦さん。こちらの作品では、岡本太郎氏本人が造形した「太陽の塔」顔部分の模型を用いているそうです。このほか、キュンチョメさんの太陽の塔をモチーフにした作品も印象的でした。10月20日(日)までです。)
9月に印象に残ったのはこちら。
本当は作品やキュレーションが”良かった” ”印象に残った"展示 と言いたいけれど、今年の9月は、これだけではない様々な意味で「あいちトリエンナーレ2019」のことで頭がいっぱいになってしまっていました。
上記のnoteに書いた通り、あいちトリエンナーレ全体では良い作品が多く、見に行って良かった展示でした。でも、会場で、ボイコットにより閉鎖されたいくつもの展示室、連名の同じステートメントの大量のコピー、そして、今回の騒動の発端となった展示室前の 怒りの矛先が理解しがたい 一部の作家さんのステートメント… それらを実際に会場で目にして受けたショックは、webでニュースだけを追っていた時よりもずっと大きなものでした。
webのニュース記事から入ってくる、脅迫による「表現の不自由展・その後」の閉鎖、それによる多数のアーティストのボイコット、「ReFreedom_Aichi」のアクション、文化庁による補助金不交付などのニュース。 一方で、これらの問題をめぐるディスカッションへの参加、参加アーティストの方のレクチャーへの参加とそれらのレポートの作成。全面的には賛同できないながらも、「ReFreedom_Aichi」のクラファンへの参加など。
様々な方面からの意見を見聞きしながら、賛否それぞれに納得のいく部分・いかない部分もあり。自分の作品の見方や考え方に反省する部分もあったり、アートの”見たくない”部分を目にしてしまうようなこともあり、しばらくは他の展示を見ても考えられない・何も書けない状態になってしまいました…
「表現の不自由展・その後」は、10月8日午後に再開されることが先ほど発表されました。
日々変わる状況の中で、専門家ではない、いち鑑賞者としてできることは何か。少しずつペースを戻しながらまだまだ考えていきたいと思います。
■構造展 -建築家のデザインと思考- @建築倉庫ミュージアム 展示室A
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2019年9月に伺った展覧会・イベント 一覧(並び順は伺った順番)
■コントラプンクト 「Sculptural Type」 @ギンザ・グラフィック・ギャラリー
■第13回 shiseido art egg 遠藤薫 @資生堂ギャラリー
■大竹伸朗 ビル景 1978-2019 @水戸芸術館現代美術ギャラリー
■落合陽一写真展「情念との反芻 - ひかりのこだま、イメージの霊感 -」 @ライカプロフェッショナルストア東京
■話しているのは誰? 現代美術に潜む文学 @国立新美術館 企画展示室1E
■TOKYO 2021 美術展 un/real engine ―― 慰霊のエンジニアリング @TODA BUILDING 1F
■構造展 -建築家のデザインと思考- @建築倉庫ミュージアム 展示室
■Wandering Wonder -ここが学ぶ場所- @建築倉庫ミュージアム 展示室B
■The Albertina Museum Vienna(アルベルティーナ美術館)
■Hundertwasserhaus(フンデルトヴァッサー・ハウス)
■Kunst Haus Wien. Museum Hundertwasser(クンスト・ハウス、フンデルトヴァッサー・ミュージアム)
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