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利用者さんに良いサービスを届けるために。スタッフが働きやすく成長する環境を構築していく

株式会社PLASTの予防特化型デイサービス「リハビリモンスター苦楽園」にて施設長を務める井川裕基さん。入社後すぐに同施設の立ち上げを経験し、その後に施設長へと就任しています。今回、転職のきっかけ、施設長としての考え、今後の展望などをお聞きしました。

井川裕基(リハビリモンスター苦楽園施設長)
理学療法士免許取得後、2014年より整形外科領域のクリニックにて勤務する。2022年2月に株式会社PLASTに入職し、リハビリモンスター神戸に配属。2022年4月にリハビリモンスター苦楽園の立ち上げスタッフとして関わり、2023年4月よりリハビリモンスター苦楽園の施設長となる。

「ここなら自分が思っていた予防が実現できるんじゃないかな」

-まずは、株式会社PLASTへ転職した理由を教えてください。

転職の理由は二点あります。

一点目は、要介護状態になる前の高齢者の方々に予防サービスを届けられることです。リハビリモンスター神戸では、スタッフの的確な運動指導の元に利用者さんたちが運動を行っていました。それを見て、「ここなら自分がやりたかった予防が実現できるんじゃないかな」と感じました。でも、実は転職するまでデイサービスにはあまり良い印象はありませんでした。

-どのような印象だったのでしょうか。

リハビリがあってもルーティンのメニューをこなしている、「要介護状態の方がただ時間を過ごすだけ」というイメージでした。ですが、リハビリモンスターには活気があり、真逆の印象を持ちましたね。要支援の方々が利用されているのも特徴的だと思います。

-リハビリモンスターから届けたいサービスが伝わっていて嬉しいです。もう一点はどのような理由でしょうか。

二点目は、理学療法士として子どもに関われることです。子どもの発達を勉強するなかで友人から本を紹介してもらったことをきっかけに、理学療法士として子どもに何かアプローチできるのではないかと考えるようになりました。

リハビリモンスターは僕が実現したい2つの取り組みを行っていたので、転職を決心しました。

今まで培ってきた技術を目の前の利用者さんに活かす

-転職をしてみて、リアリティギャップはありましたか。

正直、めっちゃありました(笑)。

「子どもと関わりたい!」と思って転職したのですが、いざ子どもたちと関わってみると全然うまく関われなかったのです。芝さんの子どもへの関わり方はとても上手かったこともあって、「今は子どもに目を向けるのは無理だな」と感じましたね。

芝俊紀さん(理学療法士/リハビリモンスター苦楽園前施設長)のインタビュー記事(会社HPへ飛びます)

-やはり実際に経験してみないと分からないものですね。予防に関わるという側面ではどうでしょうか。

僕は理学療法士として、「触ること」を通して身体機能を評価をしてきました。しかし、ここでは1人対複数人でのサービス提供がベースで触らずに運動指導をしなければならず難しさを感じました。入社して間もない頃には自分のなかで評価が不十分になっていると感じることもあり、それは自分にとっては嫌だと思うこともありました。

-働きはじめて2年が経ち、変化はありますか。

今でも完全に払拭できているわけではありません。

しかし、今まで培ってきた問診技術を駆使することで、少しずつ的確な評価が行えるようになってきていると思います。実際、利用者さんの痛みについて話を聞きながら運動指導するなかで、痛みが減ることや外出頻度が増えたことを経験しました。もちろん、触って評価をしたいと思うこともありますが、それに捉われるのは違うとも感じています。

-理学療法士としては「触る技術」が落ちていく心配もあるのではないでしょうか。

やはり「触ること」でしか利用者さんの状態を把握できない点はあると思います。そのため、現在は技術を落とさないために休日に理学療法士として医療機関でアルバイトを行っています。これは、今後もやらなければいけないと思っています。

スタッフにとっていい意味で、「踏み台」になってくれれば

-施設長として働くなかで意識していることを教えてください。

スタッフの意見をどんどん汲み上げていくことを意識しています。

前職では、やりたいことを提示したときにサポートしてくれる体制ではなく、苦い経験をすることがありました。今振り返ると自分がまだまだ未熟だったのだと思いますが、当時は誰か支えになってくれる人がいるとすごく心強かったです。後輩たちが自分で考えて何かしようとすることは、誰でもできることではないと思うので少しでも応援したいなと考えています。

-井川さんの経験が施設長に活かされているのですね。それは利用者さんへのサービスにも繋がるのでしょうか。

僕たちの大事な役割は、利用者さんに質のいいサービスを提供することになりますが、そのためにはスタッフ自身またはスタッフ同士が自尊心を高められる組織であることが重要だと考えています。なので、施設長として普段からスタッフの行動や意見を承認することに意識を向けています。苦楽園のスタッフの皆さんは個性が色々あり、恐らく自分の考えや意見の違うことが多いと思いますが、良いところを活かし、足りないところはフォローをし合えるチームになればと思っています。

-リハビリモンスター苦楽園には新卒理学療法士の和田さんが配属されていますが、どのようなことを意識して関わりを持っていますか。

先ほどもお話ししたように、ここでは「触ること」を通した評価ができません。和田さんはその点に興味があるようなので、タイミングを見計らって訪問看護などで機会を提供してあげたいですね。

-多事業展開しているからこそスタッフに様々な経験を提供できますよね。また、リハビリモンスター苦楽園に配属されている理学療法士の西田さんはいかがでしょうか。

西田さんは「起業したい」という野望を持って株式会社PLASTに入社されているので、やはりそれを叶えさせてあげたいですね。

僕は、リハビリモンスター苦楽園はいい意味で踏み台になってくれたらいいと考えています。これはどの組織でも同じかもしれませんが、ひとつの場所に執着しなくてもいいと思いますし、そうならないことが一番いい組織だとも思っています。

-スタッフの成長は利用者さんへのサービスにも繋がりますよね。

そうですね、利用者さんに良いサービスを届けるためには、スタッフが良い環境で働くことが大切です。そのために、楽しさややりがいを感じれるようにすることを意識しています。3年後や5年後にはスタッフが入れ替わっていると思いますが、今の良い雰囲気がしっかりとあって、利用者さんも離れていかない施設でありたいですね。

「予防」と関わっているとき、僕は1番生き生きしている

-最後に、井川さんの今後の展望を教えてください。

僕は表に出ることがあまり好きではないのですが…一般の方に講演をして予防の考え方やノウハウを広げていきたいですね。もし、僕に身体を見て欲しいと思ってくださる方がいれば、もちろん関わらせてもらって。

-転職前からの予防への想いは一貫していますね。

予防をやりたい気持ちはぶれないと思っています。

予防って誰かのためではあるのですが、僕が満足するのはそこなんですよね。予防と関わっているときが、僕は1番生き生きしてるんです。患者さんと関わるなかで疲れることもありますが、「やっぱり好きなんだな」って思いますし、満足感があるんです。

▼リハビリモンスター苦楽園

総合事業の予防特化通所型デイサービス。

主として要支援認定を受けた高齢者が利用し、理学療法士による専門性の高い指導を50分というコンパクトな時間で受けながら運動を行う。子どもの運動教室を定期開催している。リハビリモンスターは神戸と芦屋にもあり、苦楽園は三店舗となる。

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