見出し画像

ウガンダレポート|野菜と育てる家族の未来

PLASが、ウガンダでのパートナー団体カユンガと共同で行っている事業に「HIV陽性者家庭の生計向上・栄養改善のための在来種野菜栽培支援」があります。

通称SHINEと呼ばれているこの事業は、この土地で昔から育てられてきた、乾燥に強い在来種野菜を組み合わせることで、安定した生計を立てられるよう支援をするものです。


新メンバーへの農業研修がスタート!

画像1

2月14、15日の2日間で新しく支援を受けるシングルマザーたちへの農業研修を実施しました。

1日目は、コミュニティホールでの座学です。

画像2

まずはじめにプロジェクトの説明をして、「理想の畑」をテーマにグループごとに絵を描いてもらいました。参加者達がどのような野菜を植えたいと考えているかを確認するためです。

ほとんどグループが、トマトやキャベツ等の換金できる作物を書きました。在来野菜のDodoやnakatiを書いているグループもありました。


◆個性溢れる「理想の畑」

カラフルで素敵な作品に仕上がりましたので、全グループの書いた「理想の畑」の写真を是非ご覧ください!

画像3

画像4

画像5

画像6


◆研修でのオススメ野菜は・・・?

研修でおすすめしているのは、かぼちゃ、ナス、在来野菜のapoth, nakatなど、栄養価があり、育つのが速い在来野菜達です。

画像7

缶で売っているよりも、現地で取れたフレッシュ種の方が発芽率も実は高いのです。

画像8

いい種の情報は、今回講師をお願いした農業局職員がよく知っているので購入をお願いしました。

画像9

休憩後、農業局職員による土と堆肥作りについての講習会が行われました。ウガンダの土地の歴史等を含めて、興味深い話に参加者たちも真剣に耳を傾けていました。

画像10

画像11

参加者からは「堆肥作りについて勉強になった!」という嬉しい感想をもらいました。


◆2日目は畑の実践研修!

画像12

昨日に引き続き、農業局職員に指導をお願いしました。

20名全員が参加。プロジェクトが始めったばかりというのもあり、全員がモチベーションが高く、農業を始めるのを楽しみにしてくれていました。

画像13

研修ではまず、苗床の作り方を農業職員から学びました。今まで、適当に種まきをしてきた参加者達でしたが、適切な深さ・列の間隔や撒く種の量が大切であることが伝えられます。

土地がひどく乾燥していたため耕すのが難しく、また種を撒くには水分が少ないということで、貯水タンクからも多くの水を使うこととなりました。

水が通る場所を作ったり、種の撒き方についても、参加者達は今まで勉強したことがなかったようで、実際に手を動かしながら、五感で畑を作りを学びました。

かなり暑い中にも関わらず、全員が農業作業に真剣に取り組んでいました。

画像14

帰る前に、感謝の言葉を述べてから帰る参加者がほとんどで、これから農業を始めるのをとても楽しみにしていたのが印象的でした。

画像15

発芽してある程度の大きくなり、移植が可能な苗となったら、もっとスペースがある場所に植え替えをします。

農業の技術は1日ですべて学ぶことができないので、集団研修後は、農業職員による家庭訪問指導を行っていきます。


◆新型コロナウイルスの影響は・・・

HIV陽性者家庭の生計向上・栄養改善のための在来種野菜栽培支援は、一部のサイトで中断していると前回報告していましたが、現在、全5サイトで実施できるようになりました!

3~5月の大雨季が終了しかけていますが、今年は雨量が多く、6月も在来野菜を植え、収獲ができています。受益者が集まりグループで貯蓄するため等の集会は引き続き自粛をしています。

<緊急支援の状況>

HIV陽性者50世帯に食糧と石鹸を配布しました!

画像16

クラウドファンディングの支援募集終了以降も、さまざまな寄付や助成金などより支援を募り、活動を広げていく準備を行っています。

是非、継続的に活動を応援、支援してくださる方がいらっしゃいましたら、PLASのマンスリーサポーターをご検討いただけますと幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。


いただいたご支援(サポート)は、PLASの活動を通じてケニアとウガンダのエイズ孤児支援のために使わせていただきます。