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Netflixドラマシリーズ『新聞記者』をみた 2022年1月16日(日)

韓国映画を観ていて過去の実際にあった政治的、社会的事件がたくさん映画化されていることを少し羨ましく思うことがあった。『1987 ある闘いの真実』や『タクシー運転手』、『工作』、『KCIA 南山の部長たち』などがそれにあたる。
アメリカでも『バイス』などが作られている。

ついに日本でもその手の映像作品が登場した。
Netflix『新聞記者』である。
映画ではなく、配信ドラマシリーズだが、映像のクオリティは映画と変わらない。

米倉涼子、綾野剛、横浜流星など旬の役者が見事に演じており、脇を固める役者陣も文句なし。
演技はもちろん、空撮の多用、編集、音楽など満足いく内容で一気に6話を見てしまった。

ただ、ここまで踏み込んだことは評価するのだけど、もうちょっとだけエンタメ性を持たせても良かったかなと思う。
また、紋切り型のセリフや行動が多く、先を予想出来ることも物足りなかった。

ここ最近のポリティカル・ドラマ(映画)の日本のトップは『シン・ゴジラ』かと思っているのだが(フィクション度が違うのだけど)、残念ながらそこまでは至らなかったような気がする。

とは言え、民放ドラマに比べるとよく出来ているし、ここまで政権について踏み込んで描くのは今までなかったこと。
この作品に触発されて日本ドラマ、映画が発展することを願いたい。