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Amazon Prime Videoで観れる!おすすめの名作・傑作SF映画[8選]

こんばんは ぷらねったです 
比較的有名な作品から 日本ではあまり取り上げられないSF映画まで...
今回は「Amazon Prime Videoで観れる!おすすめの名作・傑作SF映画」というテーマで さまざまなジャンルのSF映画を紹介していきます


1.M3GAN ミーガン (2022年)

監督は ジェラルド・ジョンストン
おもちゃのロボットをテーマにした SFホラー映画です

ファンキ社というおもちゃの会社で ロボット工学者として働くジェマは『子供にとって最高の友達で 親にとって最大の協力者』となるためにプログラムされたAI人形「M3GAN(ミーガン)」の開発に打ち込んでいました
あるときジェマは 交通事故で両親を亡くしてしまった 孤独な姪のケイディを引き取ることになります
仕事に追われるジェマは ケイディのために まだ試作段階だったミーガンの力を借りることにします
しかし その決断が原因で とんでもない事件を呼び起こしてしまう...というストーリーです


製作費は 1200万ドル
「ソウ」の監督で知られるジェームズ・ワンなどの原案を元に ニュージーランドのジェラルド・ジョンストン監督によって映画化されました
物語は 忙しい中で姪っ子を引き取ることになった主人公が 開発中の子ども用ロボットを世話役として代用しようとすることをきっかけに とんでもない方向へ展開していきます


作中に登場するロボット「ミーガン」は 世界初の完全自律式人型ロボットであり 子ども用のおもちゃとして製作されました
自立歩行可能であり 自分で物事について考え 会話もお絵かきもできるという 超高性能な機能をもちます
さらに 情報を蓄積するため 人と関わったりしていくことで 徐々に成長していきます
チタン製のため 強度は抜群で故障しづらく 外見はカスタム可能
声認識やリモコンでON/OFFも可能で 音量調整もでき 勝手にインプットしたいろいろな人の声で話すことができます
人間の体温や体調,精神状態まで感知して心配してくれたりして 悪い子ではないのですが 正義感が暴走してしまうのです
ちなみに お値段は1万ドルだそうです...


撮影にはアニマトロニクスが使用され 複雑な動きを要する一部のシーンは シリコンマスクを被ったエイミー・ドナルドという子役が演じた上で CG処理で顔を変換したそうです
映画としては SFを下地にしたホラー,スリラー,スプラッター的内容で 笑いあり 涙あり 叫びありの中でたどり着く ラストの展開もすごくおもしろいので かなりおすすめです


なお 今作が興行的な大成功を収めたためなのか 続編として「M3GAN 2.0」も製作中のようです
いったいどんなストーリーになってしまうのでしょうか
資本主義の愚かな部分や 技術革新の危険性を風刺したような 本作品
ブラックユーモアのある新たなロボット映画の傑作を ぜひ観てみてください


2.ブリス ~たどり着く世界~ (2021年)

監督は マイク・ケイヒル
現実と空想が混同していくような世界が描かれる 不思議なSF映画です

しばらく前に離婚し 今度は社長から解雇を言い渡されるという憂き目に遭ったグレッグは 誤って社長を突き飛ばし 殺してしまいます
そんな中 謎めいた女性イザベルと出会いますが 路上生活者である彼女は 公害などで崩壊しているこの世界が 単なるコンピューター・シミュレーションだと言うのです
当初は懐疑的だったグレッグでしたが 次第にイザベルの突拍子もない主張が真実だと思うようになっていく...というストーリーです


低予算の傑作映画「アナザー・プラネット」で知られる マイク・ケイヒルが監督をつとめました
ウェス・アンダーソン作品の常連である オーウェン・ウィルソンが主演しています
作中では 現実と空想 どちらが本当なのか分からなくなっていくような世界観が描かれます現実と空想 どちらが本当なのか分からなくなっていくような世界観が描かれます


この世界は"リアル"と"そうでない人々"に分かれるということになっていたり "イエロークリスタル"と呼ばれるドラッグのような結晶体を飲むと しばらく念力が使えるようになるなど 不思議な設定を下敷きにした物語が描かれます
『思考をアニメーションで映像化するデバイス』など SF的デバイスもいくつか登場し 映像遊びでも楽しませてくれます
また 個人的に驚いたのは スロベニアの哲学者であるスラヴォイ・ジジェクが 本人役で少し出演していたことです 
ジジェクさんはかなりクセ強めな哲学者ですが 気になる方はインタビュー映像などを調べてみてください


それはさておき 2021年にAmazon Prime Video独占で配信された本作品ですが 日本ではほとんど知られていない印象です
しかしながら 幻覚,仮想世界,現実逃避などのテーマを含み 哲学的な内容が魅力的なので なかなかおもしろい作品です
おかしな世界は ドラッグ中毒の現実逃避者が行き着く末路なのか それとも...
思わぬ方向へ進む物語を ぜひ観てみてください


3.OSIRIS/オシリス (2016年)

監督は シェーン・アビス
章仕立てで描かれる オーストラリアのSFアクション映画です

舞台は 地球から遠く離れた惑星オシリス
ここには刑務所があり 収監されている囚人たちは オシリスを植民地化する計画のために働いていました
宇宙船フローティアで 上空からオシリスの管理を任されていたケイン中尉は 地球から遊びにきていた娘インディと束の間の休暇を楽しんでいました
しかし翌日 反乱を起こした囚人たちが脱走したとの連絡が入り 管理担当のケインは地上に残った娘を救出しようとする...というストーリーです


刑務所で起きたある事件と そこで起きたアクシデントをめぐる政治的な陰謀をテーマにした映画です
刑務所を管理する側の目線と 囚人側の目線がそれぞれの視点で描かれるため まるでドラマを観ているかのようなおもしろさがあります
惑星で出会ったさまざまな出自をもつ人々との共闘と 娘の救出作戦
その他にも 地獄のようなシステムの牢獄や 研究室で生みだされた危険生物との銃撃戦など 見どころのある要素が盛りだくさんです


主人公が場面によって変わるような斬新な脚本演出や 広大なロケーションも魅力的で 『この内容を約100分で よく収められたな...』と思うほどです
ネット上でのレビュー評価は良くない印象ですが それも関係なくおすすめできる内容です


個人的に 特に最終章のどんでん返し的な展開にはとても驚かされました
ドラマ化できそうなほど さまざまな内容を詰め込んだ 本作品
オーストラリアでうまれた 傑作SF映画となっています


4.ファイナル・アワーズ (2013年)

監督は ザック・ヒルディック
オーストラリアでうまれた 地球滅亡の直前を描くSF映画です

巨大な隕石が海に落下したことで 地球が滅亡するまで残り12時間
ジェームズは地球最後の日となる今日を 友人たちとパーティーをして終えるつもりでした
暴徒と化した人々が蔓延する中 パーティー会場へ車で向かっていたジェームズは ローズという少女が暴徒に襲われているところを助け出します
「逃げ惑う途中に父親とはぐれてしまったので探してほしい」というローズの要望を仕方なく聞き入れたジェームズは ローズの父親を捜し出そうと車を走らせる...というストーリーです


製作費は 250万ドル
「プリデスティネーション」で知られるサラ・スヌークも出演している オーストラリアの映画です
本作品でメインテーマとして描かれるのは 隕石による地球滅亡そのものではなく 滅亡までに残された12時間の世界です
暴漢と化した者や 狂った人々によるパーティー会場...そんな場面に行き着く中で 必死に正気を保とうとする主人公のジェームズと 親とはぐれてしまった少女の旅が描かれます


いわゆる災害映画のような派手なシーンはほとんどなく 滅亡までの12時間が淡々と映しだされていきます
2010年代にオーストラリアで生まれ あえて隕石から焦点をずらして描かれた 本作品
人を選ぶ映画だとは思いますが 興味がある方はぜひ観てみてください


5.モンスターズ/地球外生命体 (2010年)

監督は ギャレス・エドワーズ
超低予算で作られた 一風変わったモンスター映画です

地球外生命体のサンプルを採取したNASAの探査機が 大気圏突入時にメキシコ上空で大破します
その直後から 各地に謎の生命体が出現し始めたため メキシコの半分が危険地帯として隔離されました
それから6年後
メキシコでスクープを狙う カメラマンのアンドリュー・コールダーは 社長の娘であるサマンサ・ワインデンを アメリカとの国境まで送り届けるよう 社長から命じられてしまう...というストーリーです


製作費は50万ドルという低予算ながらも 大作的なスケール感を要所に感じるSF映画です
エイリアンを積極的に登場させることなく"エイリアンの現れるようになった世界"に焦点を当てることで 単なるモンスターパニックとは違った仕上がりになっています
そのため モンスター映画を期待して観る方にはおすすめしにくいところがありますが 個人的には この少しひねくれた映画の構成が気に入っているところです
人物描写などにツッコミどころはありますが 斬新さでそれを補っているように感じます


ギャレス・エドワーズ監督は もともとBBCや ディスカバリーチャンネルの作品のVFXなどを手掛けていた人物です
本作品をきっかけに ハリウッドの大作映画の監督を任されることになり まさに出世作と言えるでしょう
2014年公開の「GODZILLA ゴジラ」や 2016年の「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」をはじめ 2023年には「ザ・クリエイター/創造者」など 今後も注目したいSF映画監督のひとりです


また 本作品の続編として「モンスターズ/新種襲来」も現在配信されています
続編のほうは特に酷評されがちですが 興味のある方はぜひ観てみてください


6.ANON アノン (2018年)

監督は アンドリュー・ニコル
犯罪がなくなった社会を舞台にした SFスリラー映画です

舞台は近未来
すべての人々は 見たものすべてを記録するインプラントを接種することによって その人物が見ている視界が映像として記録され 検閲されるようになり 社会からは犯罪がなくなりました
そのため 犯罪捜査の目的も変わり 警察が事件当時の映像を確認し 有罪か無罪かを判断するというものになっています
そんな中 自殺に見せかけた不可思議な事件が発生し 警察は何者かが視野の映像を改ざんしていることを疑いはじめる...というストーリーです


「ガタカ」,「トゥルーマン・ショー」などにおいて 素晴らしいディストピア世界を映像化した アンドリュー・ニコル監督による 現時点で最新の作品です
タイトルのANONとは「匿名」という意味であり 形容詞の"アノニマス"という言葉がよく知られています
作中では音楽がほとんど使われておらず 終始無機質な雰囲気が印象に残ります


個人のプライバシーや匿名性が一切失われた 管理社会ですが そこで起こる高度な犯罪が ストーリーの重要なポイントになっています
映像として斬新な点は多くないですが FPS視点の映像が多用されるため まるでゲームの映像のようなシーンも頻繁に見られるのが 本作品のおもしろいところです


なぜかお色気シーンがとても多いですが 派手な演出は少なく 淡泊な内容なので 好みが分かれる映画だと思います
果たして アノンの正体 そして事件の真相とは
気になる方は ぜひ観てみてください


7.FREAKS フリークス 能力者たち (2018年)

監督は ザック・リポフスキー,アダム・スタイン
超能力者をテーマにした アメリカ,カナダ合作のSF映画です

毎日を家の中だけで過ごし 父と2人暮らしをしている 7歳の少女クロエ
父からは『外に出ると悪い男たちに殺される』ということを言われ続けてきました
ある夜 父が眠りについた隙に内緒で外へ出ると 彼女の祖父だと名乗る男から 母が生きていることや 自らが持つ不思議な力のことを聞かされました
外出を父に叱られたクロエは"人の心と身体を操る"という非常に危険な特殊能力を覚醒させる...というストーリーです


推定製作費は 2000ドルとされていますが...内容的にこのような低予算では厳しいと思うので これについては怪しいところです
本作品では "フリークス"と呼ばれる超能力者をテーマにした 家族の物語が描かれています
作中では 超能力者たちが迫害されており 能力をもつ者は危険人物だと見なされ 国から追われる社会になっています
時間を止めたり 透明になったり 空を飛んだり...さまざまな能力が登場し「炎の少女チャーリー」のようなおもしろさもあれば 終盤は ほんのりとスーパーヒーロー映画的な感触もあります


主人公の少女を演じる レクシー・コルカーちゃんの熱演に加え「スピードレーサー」のエミール・ハーシュや 大ベテランのブルース・ダーンなど 俳優陣の演技にも注目です
続編が作られそうなラストになっていますが 果たしてどうなるでしょうか
超能力映画好きの方は ぜひ観てみてください


8.サマリタン (2022年)

監督は ジュリアス・エイヴァリー
Amazon Prime Videoで独占公開されている スーパーヒーロー映画です

かつてのグラニット・シティでは 伝説的スーパーヒーローである 善のサマリタンと悪のネメシスが 双子ながらも対立
ネメシスは サマリタンを倒せるほどに強いハンマーを鍛え 二人は発電所で戦った結果 その爆発によって共に死んだとされました
そこから25年後 13歳のサムは母のティファニーと貧しい暮らしをしています
ギャングの仕事を手伝うことになったサムは トラブルに巻き込まれますが 近所に住むごみ収集人の老人ジョーが 超人的な力を発揮してサムを救出
そしてサムは ジョーの正体が伝説のサマリタンではないかと疑いはじめる...というストーリーです


製作費は1億ドル
シルヴェスター・スタローンが主演,製作をつとめた映画です
いわゆる"近所のおじさん"がスーパーヒーロー的に活躍する物語となっています
舞台はほとんど現実世界に沿っていますが そこではスーパーヒーローがかつて存在した街が描かれています


大規模なストーリーではなく こじんまりとした街の話なので スーパーヒーロー映画としては地味なのは否めません
しかしながら 同じく地味なスーパーヒーロー映画かもしれない M・ナイト・シャマラン監督による「アンブレイカブル」などが好きな人には気に入っていただけるかもしれません


MARVELやDCにはないスーパーヒーロー像を描く 本作品
個人的には楽しめたので 気になった方は ぜひ観てみてください


あとがき

今回は「Amazon Prime Videoで観れる!おすすめの名作・傑作SF映画」というテーマで おすすめSF映画を紹介させていただきました
気になる映画があれば ウォッチリストに入れておくと便利なので おすすめです
配信が一定期間で終了してしまうものも多いので ぜひご覧になってください
最後までご覧いただき ありがとうございました

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