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【映画紹介】ロボットが大活躍するSF映画 [17選]

こんばんは ぷらねったです 
今回は ロボットが大活躍するSF映画を紹介していきます

※動画はこちら


1. 人造人間クエスター (1973年)

監督は リチャード・A・コーラ
「スター・トレック」の生みの親として知られる ジーン・ロッテンベリーによって テレビシリーズ化を目指して企画されましたが 単発の番組として終わってしまった作品です

人造人間クエスター

アンドロイドを開発する「プロジェクト・クエスター」において 中心人物であるヴァスロヴィック博士は 研究半ばで消息を絶ちます
残されたチームは 博士が残したアンドロイドの起動プログラムを解析しますが ミスによって半分のデータを消去してしまいます
不完全なプログラムによって起動されたクエスターは 創造主であるヴァスロヴィック博士を探す旅へ...というストーリーです
人造人間のクエスターが いたって真面目な雰囲気の中で ツッコミどころの多い発言や行動を繰り返す姿がとてもおもしろい映画です
必要とあれば人間にも逆らい ロボット3原則をも無視する 人造人間クエスター
個人的には サイコロを使ったギャンブルのシーンがとても好きです
人造人間と人間の関わりを描きながら 自身の創造主を探す良質なストーリー
衝撃のラストまで見逃せない SF映画の名作です

2. ショートサーキット2 がんばれ!ジョニー5 (1988年)

監督は ケネス・ジョンソン
落雷をきっかけに心を手に入れた軍用ロボット "ジョニーファイブ"が大活躍するSF映画です

ショートサーキット2 がんばれ!ジョニー5

軍需産業に嫌気がさして ノバ・ロボティクス社をやめた ロボット開発者のベンは "ナンバーファイブ"という軍事用ロボットのミニチュアを作りながら 細々と暮らしていました
そのミニチュアがデパートのバイヤーの目に留まって 大量注文を受けることになります
そんな圧倒的人手不足の状況で ロボットのジョニーファイブが 彼の目の前に現れる...というストーリーです
笑ったり 悲しんだり まさに人のような感情をもって行動するジョニーファイブ
そんな 決して完ぺきではないロボットと 人の関わりが胸を打ちます
1作目の「ショートサーキット」の続編ではありますが 個人的には2のほうが好きです
また 1作目を観ていなくても 全く問題ない作品です
さまざまな情報をインプットし 超高速で人間社会を学んでいくジョニーファイブがとてもかわいらしい 心あたたまるSF映画の名作となっています

3. ロボコップ(1987年)

監督は ポール・バーホーベン
巨大企業が支配する近未来の社会を描いた SFアクション映画です

ロボコップ

舞台は凶悪犯罪都市となった アメリカのデトロイト
警察をも統括するほどの権力をもったオムニ社は 犯罪を取り締まるロボットを開発します
しかし そのロボットをプレゼンする会場で暴走事故が起き 死者を出してしまいます
そこでロボット警官を作りだすプランが浮上しますが そのロボットの材料には"新鮮で優秀な警官の遺体"が必要になる...というストーリーです
「スターシップ・トゥルーパーズ」などで知られる ポール・バーホーベン監督らしさ溢れる 殺伐とした雰囲気と バイオレンスな内容が特徴です
発展途上なCGを使ったロボットの動きに とても不気味な印象を感じます
また 企業が社会を牛耳るという設定が おもしろさを増幅させています
細かい説明は不要なほどの 80年代SF映画の名作です

4. ジュブナイル (2000年)

監督は 山崎貴
香取慎吾も出演するロボットSF映画です

ジュブナイル

舞台は日本
4人の子どもがキャンプ場で出会った 超高性能小型ロボットの"テトラ"
子どもたちとテトラは 近所に住む 天才物理学者の神崎と共に夏休みを過ごしますが ある日を境に テトラは姿を消してしまいます
そんな中 地球上空に 海を奪うことを目的とした巨大宇宙船団が登場する...というストーリーです
「E.T.」のロボット版とも言えるような スピルバーグ直系のテーマで描かれる ロボットSF映画です
エンディングテーマは山下達郎が担当しており 山崎貴の映画監督デビュー作となっています
子役の演技やVFXも粗めですが ロボットの造形などは頑張っていると思います
日本ではこういった実写のSF映画はとても珍しいので それだけでも観る価値があると思っています
かわいらしいロボットと 人間の関わりが描かれる 懐かしい気持ちになれるロボットSF映画です

5. チャッピー (2015年)

監督は ニール・ブロムカンプ
ギャングに育てられた 意志をもつロボットであるチャッピーが主人公のSF映画です

チャッピー

時は2016年 舞台は南アフリカのヨハネスブルグ
世界で唯一の AIを搭載したロボットである"チャッピー"が誕生
まるで赤ちゃんのような状態で起動されたチャッピーは ギャングにさらわれ ギャング式の生き延びる術を学びながら 高速で成長します
余命はたった5日 ただ生きたいと願う チャッピーがたどる運命を描くストーリーです
ニール・ブロムカンプ監督は 「第九地区」でエイリアンへの差別を強烈に描きました
その表現にも通じる 人間の愚かさが描かれているのが この映画の特徴のひとつです
人間らしさを失った人間と 人間よりも人間らしいロボットの対比が 心に刺さります
シリアスな側面を持ちながら ギャングたちの軽妙な笑えるシーンも織り交ぜた 泣けるロボットSF映画の傑作となっています

6. アンドリューNDR114 (1999年)

監督は クリス・コロンバス
人型家事ロボットと ある家族をテーマにした ヒューマンSF映画です

アンドリュー NDR114

時は近未来
夫・妻と二人の娘という構成の家庭に 「NDR114」という人型家事ロボットが届きますが ある出来事が原因で感情が目覚めます
時は過ぎていき 夫のリチャードは年老い 次女のアマンダも結婚し それを機にアンドリューが表情を作れるようにアップグレードされます
やがて 人類の歴史を学んだアンドリューは"自由"にあこがれる...というストーリーです
ロボットの名前は次女のアマンダが「アンドロイド」を「アンドリュー」と聞き間違えたことが由来です
最初は野暮ったく ミスしてばかりのアンドリューが成長していく姿や 長い時の中で人間と関わる姿が 壮大なスケールで描かれています
親から子へ そして孫の代までつづく 見ごたえ抜群のSF映画です

7. サイレント・ランニング (1972年)

監督は ダグラス・トランブル
地球全体が人工的に管理され 気温が摂氏24度に統一された未来が舞台です

サイレント・ランニング

植物は絶滅し わずかな標本だけが 宇宙船内の温室ドームの中で生き延びていました
ある日 地球から 計画の中止と すべての植物をドームごと核爆弾で破壊して帰還するよう 命令が届きます
しかし 植物学者のローウェルは 植物が絶滅することに反対し 命令に背く...というストーリーです

ストーリーもおもしろいですが ヒューイ・デューイ・ルーイという3体のロボットや 宇宙船など デザインがとにかく魅力的です
もしサイレント・ランニングが製作されていなければ 「攻殻機動隊」のタチコマなども生まれていなかったのではないか と思います
さまざまなSF映画に影響を与えたであろう 植物系SFの名作です
ぜひ一度は観ていただきたいです

8. A.I. (2001年)

監督は スティーヴン・スピルバーグ
愛という感情をもったロボットをテーマにしたSF映画です

A.I.

舞台は近未来
妊娠 出産には厳しい許可制度が敷かれ 人間に代わってロボットが活躍する社会
ロボット製造会社の社員である夫のヘンリーと その妻モニカには 不治の病により冷凍睡眠で眠る息子がいました
妻のモニカを永遠に愛するようプログラムされた 少年型ロボットのデイビッドは 息子の代わりとして家庭へ届けられます
しかし 奇跡的に病を克服した息子のマーティンが戻ってくることになり ある事件をきっかけに デイビッドは捨てられることに...というストーリーです
この映画では 同じスピルバーグ作品である「E.T.」や「未知との遭遇」のセルフオマージュのような演出も登場します
また クレジットはされていませんが スタンリー・キューブリックの原案をもとに製作されています
ロボットであるデイビッド役を演じる ハーレイ・ジョエル・オスメント君の 秀逸な演技にも注目です
シリアスなテーマの映画としては珍しく ファンタジー的な要素もあり 設定の粗を感じる部分もありますが 2000年以降のロボットSF映画の傑作です

9. エクスマキナ(2015年)

監督は アレックス・ガーランド
作り物のように美しいアンドロイドが登場する SFスリラー映画です

エクスマキナ

有名検索エンジンの開発元である ブルーブック社で働くケイレブ
ある日 社長の自宅を訪ねることができるという社内抽選に当たり 雄大な自然の中にたたずむ邸宅へ ヘリコプターで向かいます
そして 守秘義務を命じる同意書にサインせざるを得ない状況になり 邸宅の秘密を知っていくことになる...というストーリーです
女性の姿をしたアンドロイドと 人間を交えたテストがテーマになっています
検索ワードをもとにAIの思考システムを構築するという設定が とても興味深いです
アンドロイドを演じた アリシア・ヴィキャンデルと ソノヤ・ミズノの演技が光る SFスリラーの傑作となっています

10. 禁断の惑星(1956年)

監督は フレッド・M・ウィルコックス
50年代に製作された 希少なSF映画です

禁断の惑星

舞台は宇宙移民がはじまった2200年代
アダムス機長が率いる宇宙船は 20年前に消息を絶った移民団の捜索のため アルタイル第4惑星へ着陸します
そこには移民団の生き残りである3名と ロボットのロビーがおり それ以外の人々は怪物によって殺されたことが判明する...というストーリーです
この映画では 人格をもったロボットが登場しますが "ただのブリキ缶ではない姿をしたロボット"としては 最初期のものとも言われています
また 初めて人類が自ら作りあげた 超高速宇宙船による恒星間移動を描いています
一捻りある脚本も 魅力的で素晴らしいです
純粋な電子音楽をはじめて用いるなど その後の映画界に大きな影響を与えた 革新的なSF映画です

11. アンキャニー 不気味の谷 (2019年)

監督は マシュー・ルートワイラー
外見はほぼ人間 知性は人間と同等のAIをめぐる 少し不思議なSFスリラー映画です

アンキャニー 不気味の谷

研究所にこもってAIロボットを研究する 天才研究者のデイヴィッドが製作したAIである アダム
そこにやってきたのは 1週間の密着取材を目的とした 女性レポーターのジョイ
惹かれあうデイヴィッドとジョイですが アダムはまさかの行動に...というストーリーです
"不気味の谷"という言葉は 「人間に極めて近いが 微妙に違う」ものに対して違和感を感じる現象をあらわします
この作品は 果たして 「外見も知性もほぼ人間と同じ」 そんなAIが登場したらどうなるのかを描く 興味深い内容です
84分という短い尺で 怪しい雰囲気の中 淡々と進むストーリーですが 徐々におかしなことが起きはじめます
シリアスな雰囲気の中で ド級の下ネタを織り交ぜてくる 一風変わったSF映画となっています
あなたは ストーリーに隠された重大な秘密に気付けるでしょうか

12. アフターヤン (2021年)

監督は コゴナダ
家族のようなロボットがいなくなった家庭の その後を描くSF映画です

アフターヤン

“テクノ”と呼ばれる人型ロボットが 一般家庭にまで普及した未来世界で 茶葉の販売店を営む夫のジェイク, 妻のカイラ, 養女のミカは 平和な日々を送っていました
しかし 家族同然であったロボットのヤンが 突然の故障で動かなくなり ジェイクはなんとか修理できないか探っていく...というストーリーです
冒頭の映像から良い映画だとわかるような あたたかい空気感をもった映画です
ロボットが普及した社会で 普通の家庭で起き得る問題をテーマにしているため 派手な演出はありません
ほとんどのシーンが写真にうつしても美しい映像であり カメラワークに強いこだわりを感じます
とにかく雰囲気の良い 現実世界でも起きうる内容を描いたSF映画となっています

13. CASSHERN (2004年)

監督は 紀里谷和明
さまざまな種類の正義をテーマにした 日本のSF映画です

CASSHERN

舞台は 現実とは異なる世界の 大亜細亜連邦共和国という超大国
人種や階級による格差や差別 環境破壊によって荒廃した国内で 東博士によって生まれた"新造細胞"という新理論
この 新理論をめぐる虐殺に加担してしまった 東博士の息子である鉄也は 大きな後悔を背負いますが ある事件によって爆死
その後皮肉にも この"新造細胞"によって蘇る...というストーリーです
1974年のテレビアニメ「新造人間キャシャーン」という原作を基に製作された映画です
正義を題材にした壮大なテーマは扱いが難しく 娯楽映画としては 結末もはっきりしないです
また いま観ると粗いCGや 分かりにくいカット割り ミスマッチな俳優陣など 気になるところは多々ありますが 光るところも多いです
キャシャーンの造形と 刀を使ったバトルのかっこよさや 荒廃した世界観など かなり挑戦的な内容です
当時 紀里谷和明と結婚していた宇多田ヒカルの主題歌もとても素晴らしく 映画のテーマを総括する役割も果たしています
予算を掛ければもっと素晴らしい映画になったかもしれない そんな傑作SF映画になっています

14. アイ, ロボット (2004年)

監督は アレックス・プロヤス
ロボット三原則をテーマにしたSF映画です

アイ, ロボット

ロボット工学の第一人者である ラニング博士の自殺現場に向かったスプーナー刑事は 逃走する1体のロボットを発見
疑似的な感情をプログラムされたこの"サニー"というロボットが殺人犯と疑われますが 現在の法律では殺人罪が適用できないことが判明する...というのが序盤のストーリーです
ロボットに依存し 人間の仕事が奪われたような未来の社会が描かれています
とにかくこのロボットの動きが素晴らしい出来で 現実世界の設定もまったく気になりません
人工知能の技術が発展し 大企業に力が集中した社会は まさに今のわたしたち人類が進んでいる方向と一致しています
人間味のある人間と 人間味のない人間 そしてロボットたち
将来的にあり得るような 倫理観や感情をテーマにした内容がリアルに感じられる 2000年代SF映画の傑作です

15. ターミネーター (1984年)

監督は ジェームズ・キャメロン
80年代 SFアクション映画の金字塔です

ターミネーター

ある日 ロサンゼルス郊外に青い光と共にあらわれた 筋骨たくましい全裸の男
男は 不良グループを殺害して服を奪い 鉄砲店の店主を殺害して銃を奪い 武器や弾薬を強奪し サラ・コナーという名前の人物を次々と殺害していきます
その後 一足遅れて 若い男性が青い光とともに全裸であらわれ サラ・コナーを探しはじめる...というのが序盤のストーリーです
640万ドルの製作費で 7830万ドルの興行収入を記録した とんでもない映画です
たくさんの続編がつくられたこのシリーズですが アーノルド・シュワルツェネッガーが演じるターミネーターは 本作品のみ 理不尽な殺人マシーンという悪役として描かれています
「ターミネーター2」以降は正義のヒーローになるため 「ターミネーター」には シリーズ唯一の魅力があるとも言えます
タイムトラベルの際に出る「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のような青い光ですが 実は「ターミネーター」のほうが先に使用しはじめた演出です
秀逸な設定やストーリーだけでなく 印象的なシーンの数々そして絶望的な未来の描写
シリーズ随一の緊張感を ぜひ味わってみてください

16. ウエストワールド (1973年)

監督は マイケル・クライトン
さまざまな時代の風景を模した 未来のテーマパークを描いたSF映画です

ウエストワールド

砂漠に建設された "デロス" と呼ばれる巨大遊園地
シカゴで弁護士を営むマーティンは 友人のブレインとともに アメリカ西部開拓時代を模した"ウエストワールド"のパークを訪れます
パーク内では アンドロイドたちが当時の人物を再現し 決闘のシミュレーションなどで観光客を楽しませます
そんな中 "ガンスリンガー"という絶対に勝てるはずの銃撃戦アトラクションで 友人のブレインが殺されてしまう...というストーリーです
ユル・ブリンナーの演じる殺人アンドロイドの演技がとてもおそろしく 無表情で追いかけてくる姿がとても印象的です
このアンドロイドの演技は「ターミネーター」シリーズにおけるサイボーグの表情や動きに とても大きな影響を与えたと思われます
また 未来のテーマパークという特殊な設定が効果的で ロケーションとしての魅力に溢れており ワクワクしながら観れるSF映画となっています
実は続編として「未来世界」という作品があり こちらは特殊効果などが魅力的なSF映画になっています

17. ブレードランナー (1982年)

監督は リドリー・スコット
高い知性をもつ人造人間をテーマにしたSF映画となっています

ブレードランナー

舞台は2019年のロサンゼルス
遺伝子工学技術の進歩により タイレル社によって開発された"レプリカント"と呼ばれる人造人間
彼らは数年経つと感情が芽生え 人間に反旗を翻す事件も起きていました
そのため 最新型レプリカントには4年の寿命が設定されましたが 脱走して人間社会に紛れようとする者も現れました
そんなレプリカント達を抹殺する任務を負った警察の専任捜査官 "ブレードランナー" として動く デッカードが主人公のストーリーです
フィリップ・K・ディックの原作である「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を基に製作されたSF映画です
歌舞伎町にインスパイアされたという街のデザインや 空飛ぶ車 3Dで浮かびあがる広告など 魅力的な未来の描写が多数登場します
シド・ミードの美術デザイン, ダグラス・トランブルのVFX, メビウスの衣装デザイン、ヴァンゲリスの音楽で描かれる独自の世界観が 素晴らしい芸術性を強めています
SFジャンルのひとつである"サイバーパンク"の代表的作品として語り継がれるSF映画です

あとがき

今回紹介させていただいた映画を振りかえってみると ロボットと人間を対比したようなテーマや 感動的な内容が多い傾向にあるようです
他におすすめのロボット映画があれば コメント欄で教えていただければ幸いです
今回は「ロボットが大活躍するSF映画」についてのお話でした
最後までご覧いただき ありがとうございました

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