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実在しない未来のスポーツを描いたSF映画

こんばんは ぷらねったです
SF映画の中で描かれる 現実世界には存在していない謎のスポーツ
今回は「架空の競技!未来のスポーツを描いたSF映画」というテーマで そんなSF映画や その競技のルールを紹介していきます

1.デス・ゲーム2025 (1998年)

監督は アーネスト・ディッカーソン
オリジナルのスポーツをテーマにした 意欲的な内容のテレビ映画です

舞台は2025年 ハワイ独立革命が過激さを増す時代
"フューチャースポーツ"という競技の大スターである トゥレ・ラムジーは テレビ局に勤める元彼女 アレックス・トーレスのインタビューを受けていました
そこへ ハワイ解放機構のメンバーが銃をもって出現しますが トゥレはチームの仲間と協力して 彼らを撤退させることに成功します
その後 フューチャースポーツの試合が開催されますが トゥレが個人プレーに終始したことにより チームは敗退する...というストーリーです


本作品で描かれるのは プロバスケで史上最大の不祥事が発生し プロバスケが廃止されたあとに出来た"フューチャースポーツ"という オリジナルの競技です
『フューチャースポーツ』とは...2つのチームが5人制で戦い 片手で持てるサイズのボールを それぞれが目指すゴールに入れれば 点が入るというルールをもつ競技です
スケートボード・アイスホッケー・ハンドボールを掛け合わせたような 見るからに危険な競技であり 原理は不明ですが 選手はボードに乗り 浮かびながら高速で動くことができ 足は勝手にボードへ張り付く仕様のようです
その他のルールとしては スラムダンクで3点が追加されたり 5秒以内にパスをしなければ ボールに電流が流れることになっていますが 電流が流れてもすぐにボールを離さず 少しの時間耐える選手もいるようです
選手はシーズン中にポイント制で評価され トップ選手は"ファラオ"という名の名声を手に入れます


物語の内容としては ハワイの独立をテーマにしており フューチャースポーツは 『戦争の代わりにスポーツで決着をつける』という 平和のための目的をもった 意外と真面目な競技なのです
もっとも 終盤の"ストリートルール"を採用してからは暴力性が増し まさにデスゲームというタイトルにふさわしい なんでもアリの様相になっていきます
さらにこの終盤のシーンでは 競技の考案者が試合に参加し CGによるあり得ない動きなどを絡めつつ 試合が繰り広げられ この辺りの"アツさ"は どこか「リベリオン」に通じる部分があると感じました


「デス・ゲーム2025」というタイトルからして ディストピア映画的な暗い演出に終始するのかと思いきや スポーツ映画らしい練習シーンや チームの団結 そしてロマンス要素なども描かれているので 終始娯楽的に楽しめます
また SF要素もしっかり組み込まれていて 自宅で主人公を助けるAIや クモ型の小さな殺人ロボットなどが存在します
作中では"ダウンゾーン"という 経済的に恵まれない地域が存在し 格差社会や生まれた場所による境遇の差に関する描写もされています
調べてみると 監督のアーネスト・ディッカーソンは スパイク・リーと大学からの友人であり 撮影監督として 共に「ドゥ・ザ・ライト・シング」を作りあげた人物でした
さらに マイルス・デイヴィスのミュージックビデオを制作したことに加え なんと1984年の傑作SF映画「ブラザー・フロム・アナザー・プラネット」の撮影監督もつとめていたことが判明
個人的には たまたま知った監督が 自分の観てきた作品にも関わっていると知って 嬉しく思います


そんな背景もあり 個人的には大当たりと感じる 素晴らしい内容でした
とても気に入ったので どこかの別の特集でも 紹介してあげたいと思っています
オリジナルの球技から社会的テーマまで 多角的なおもしろさをもった 本作品
タイトルに似合わず 隠れた傑作SF映画となっています

2.ローラーボール (1975年)

監督は ノーマン・ジュイソン
オリジナルスポーツを描いたSF映画の 代表的な作品です

舞台は西暦2018年
世界はエネルギー,食糧,住居,輸送,通信,娯楽を司る 6つの大企業によって支配されていました
飢餓や環境汚染などもなく 人口増加はおろか 戦争や犯罪すらも存在しない時代
そんな中 人類が闘争心の唯一のはけ口としていたのが“ローラーボール”と呼ばれる 都市チーム対抗スポーツでした
主人公のジョナサンは エネルギー部門のヒューストン・チームの主力選手であり 同競技界におけるスーパーヒーローでしたが 彼の人気と影響力が政治的な意味を持つことを恐れた社長のバーソロミューは ジョナサンを抹殺しようと 次々と屈強な刺客を彼の試合に送り込んでくる...というストーリーです


脚本のウィリアム・ハリソン自身が書いた 短編小説を元に映画化されました
『ローラーボール』とは... 1チーム10人のプレイヤーで構成された 2つのチームによる競技です
選手はヘルメット,肩パット,グローブ,脛当てを装着してプレーします
10人の内で3名はバイクを運転しており このバイクの後部に付いているロープを掴んで加速に使う者もいるようです
また 鉄製のフックが付いたグローブをはめたプレイヤーもいます
まず スタートと同時に大砲から放たれた鋼鉄製の鉄球を奪い合い マグネットゴールにシュートして 得点を競います
競技は 中心に向けて傾斜が付いた お皿のような円形のトラックで行われ 通常であれば 暴力的な行為はファールとなるルールです


作中では勝ち進むにつれて マドリッド,東京,ニューヨークと さまざまな都市を転戦していきますが 次第に危険なプレーがエスカレートしていきます
撮影においては 古代ローマの闘技場であるコロッセオのイメージとして 円形の競技場にこだわったそうですが そんな形の施設はアメリカには1か所しか存在せず 最終的には西ドイツのミュンヘンにあるオリンピック競技場跡地を改築したそうです
作品で描かれたスポーツの内容が魅力的だということで 競技名を含めた権利を売ってほしいと要求するプロモーターもいたそうですが 暴力反対を意図していたノーマン・ジュイソン監督は激怒し 拒否したそうです
現実世界では ローラーボールに似た競技で 1930年代に生まれた「ローラーゲーム」というアメリカで発展したものがありますが これはマイナー競技として 今でも続いています
実際の競技映像を観ましたが なかなか激しいコンタクトプレーの多いスポーツのようです


ちなみに 一応2002年には この映画のリメイク版も公開されています
オリジナルのスポーツを題材にした映画としては かなり有名な部類に入る 本作品
まだ観ていない方は ぜひご覧ください


3.サルート・オブ・ザ・ジャガー (1989年)

監督は デヴィッド・ピープルズ
ルトガー・ハウアー主演の オリジナルスポーツを描いたSF映画です

舞台は 23世紀の地球
全ての文明は滅亡し 荒涼たる砂漠が広がっていました
人々は砂漠でテント生活をするかたわらで 犬の頭蓋骨を使って行われる アメリカンフットボール風のスポーツに熱狂
その選手たちは『ジャガー』と呼ばれ 勝者となって中央のリーグに入る事が出来れば 裕福で安定した生活が保証されます
そんな中 ジャガーの一人であったサロウは かつてそのリーグに入っていたものの 今は落ちぶれて各地をさまよっていました
ある日立ち寄った村で サロウはジャガーを目指すキッダという女性に出会い 2人はリーグ加入のチャンスをつかむため 激しい闘いの世界に身を投じていく...というストーリーです


「ブレードランナー」の脚本家として知られる デヴィッド・ピープルズの初監督作品です
「マッドマックス」の影響を感じる世界観の中で ポストアポカリプスの社会が描かれます
作中で『ジャガー』達によっておこなわれる架空の競技は...鎧をまとった5名からなる2つのチームが 相手チーム陣地内にあるゴールに犬の頭蓋骨を刺すことにより 得点を獲得するスポーツです
スタートと同時に犬の頭蓋骨を取り合い 特定の時間経過や ポイント獲得によってゲームの勝敗が決定されます
妨害行為だけでなく 殴る蹴るの暴力行為も許される まさに世紀末なスポーツです
武器を持たない1名のプレーヤーは 唯一ボール(犬の頭蓋骨)を運ぶことが許されます


このポジションをつとめる者は チームメイトの協力で相手チームの攻撃から守られながら 頭蓋骨を持って とにかくゴールへ向けて走ります
他にもポジションがあるようで チェーンを振り回して相手に攻撃するポジションや 棍棒で相手を妨害するポジションなどが存在しています
ランナーは1名 それ以外は壁役ということで おそらくアメリカンフットボールの影響を受けて考案されたのではないでしょうか


この映画をきっかけに 欧米では「ジャガー」という 本作に登場する架空の競技を実現したスポーツが行なわれるようになりました
実際の競技映像を観ましたが ほとんどの競技者が棒をもって小競り合いをしており チェーンを振り回す役もいました
現実世界でもスポーツを生みだした 本作品
気になる方は ぜひ観てみてください


4.コスモボール (2021年)

監督は ジャニック・フェイジエフ
ロシアでうまれた SFファンタジー映画です

舞台は 食料と電力が不足し 疫病の流行によって危機に瀕した地球
青年アントンは ある時テレポート能力に目覚めました
そしてアントンは 病気の母の治療を条件に 大きな人気を誇るスポーツ『コスモボール』で 地球チームの選手になることに...というストーリーです


「オーガストウォーズ」の監督である ジャニック・フェイジエフによって映画化されました
『コスモボール』とは...1チーム4人で編成された2チームが競い合う競技です
スタートと同時に中央から射出されたボールへキックし 合計5回の衝撃を与えると フィールド上のゴールが開きます
その開いたゴールへ さらにボールを蹴りこんだチームが勝利する という奇妙なスポーツです
地球やシリウスなど さまざまな星からチームが参戦し テレポート能力を持った者だけが選手となれる命懸けのスポーツであり このスポーツがストーリーの重要な要素となっています
映画としては CG主体の映像のクオリティーが高く かなり見どころがありますが ストーリーのバランスが独特なところがあり 終盤ようやくおもしろくなってくるような展開になっています
ただ 個人的にはロシア映画でここまでCGがしっかりしているものは初めて観たので 映像としては驚きでした


ハリウッドとは違った空気感で描かれる 本作品
自信をもっておすすめできる内容ではないですが ロシア風に味付けされた スーパーヒーロー映画となっています


5.アリータ:バトル・エンジェル (2019年)

監督は ロバート・ロドリゲス
日本の漫画を基に映画化された アクションSF映画です

地球と火星連邦共和国による "ザ・フォール"と呼ばれる戦争から 300年が経った時代
世界は 地球最後の空中都市"ザレム"と そこから排出された廃棄物の積みあがる 地上の屑鉄町"アイアンシティ"に 分断されていました
地上の世界で暮らす人間は ザレムのために労働する社会
医師のイドは 屑鉄の山からサイボーグ少女の頭部を発見し 修復された彼女はアリータと名づけられる...というストーリーです


日本の漫画家である 木城ゆきとによる1990年代の漫画「銃夢」を原作にして制作された SF映画です
純粋な製作費は約2億ドルほど掛かったと言われており 興行収入は約4億ドルですが 宣伝なども加味すると 採算がとれたかは微妙なラインと言われています


『モーターボール』とは...2チームに分かれて行われる 1975年の映画『ローラーボール』と似たルールで行われる競技です
映画内で具体的なルール説明はありませんが スタートと同時に射出されたボールを奪い合い ボールを持ったままゴールラインを超えるか 最後までフィールドに残っていれば勝ちのようです
リーグはいくつかに分かれていて アマチュアプレイヤーは非公式の試合を路上で行います
それに対してトップリーグの試合は サーキットのような場所において 大観衆の目の前で開催されています
空中の富豪と地上の労働者に分かれた格差社会の中で モーターボールは 地上の一般市民が苦労を忘れるための娯楽になっているようです


本作品はジェームズ・キャメロンが製作にクレジットされていることもあり 「アバター」的な質感で描かれるサイボーグのアリータが 人間社会に溶け込む姿が とても印象的です
アリータの姿は「ヴァレリアン」や「猿の惑星」のリブートシリーズ, そしてMARVEL作品などでも活躍する VFX制作会社のWETAデジタルによって実現されました
これには アリータ役のローサ・サラザールが 特殊なモーション・キャプチャ機器を装着して実際に演じた映像を 3DCGデータに変換する技術が用いられています
プロデューサーのジョン・ランドーは「アバター」が「アリータ」に影響を与え「アリータ」が「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」に影響を与えたと発言しています


本作品には 続編製作の構想もしっかりとあるようで 2023年には 俳優陣への出演交渉がうまく進んでいるというニュースがありましたので 完成を楽しみにしたいと思っています
CGと実写の合わさった サイバーパンクな世界観
現代の映像技術の進歩を感じられるような アクションSF映画となっています


6.ベースケットボール/裸の球を持つ男 (1998年)

監督は デヴィッド・ザッカー
これはもうコメディ映画なのですが 現実世界のパラレルワールドとして 冒頭でディストピア的な描写があるので SFとして紹介させていただきます

舞台は あらゆるスポーツの利益追求による娯楽化・暴力化が進み スポーツマンシップは消え失せ 観客が減少した社会
体育会系の奴らをやっつけるために冴えない2人組が生み出したのは 野球とバスケをミックスした新スポーツ“ベースケットボール
ストリートから発展したそのスポーツは やがて億万長者であるテッドの目にとまり 全米で大人気のプロスポーツになってしまう...というストーリーです


製作費は 2500万ドル
「ケンタッキー・フライド・ムービー」の脚本で知られる デヴィッド・ザッカーが監督をつとめました
『ベースケットボール』とは... 1チーム3名から6名で構成された2チームで争われ 野球ボールのようなデザインが施されたバスケットボールを使ったスポーツです
野球と同じく9イニングの 1イニング3アウト制で行われます
オフェンス側は 10個用意された四角形の枠の中から フリースローの要領で ゴールリングへ向けてシュートし 得点を狙います
例えば シングルヒットを表す枠内からシュートを決めればシングルヒットが成立しますが 決まらなければ1アウトになり 相手の守備によってはダブルプレーになることも...これについては後ほど解説します


さらに シングルヒット以外の枠が設定されており その枠に応じてツーベース,スリーベース,ホームランも可能です
ただし このシュートを打つ際の枠はいつでも好きに選んでよい訳ではなく 基本的には毎回違う種類のシュートを打つ必要があります
例えば前回打ったのがシングルヒットであれば 次はそれ以外のシュートを打つ必要がありますが なぜかホームランだけはいつでも試みていいようです
また いつでもバントを試みることができ 1アウトを取られる代わりに 3塁以外のランナーが1塁分進塁可能です


ディフェンス側は 1名がシューターの隣に配置され 2名が外野 つまりゴール前に配置されます
まず シュートを狙う相手選手に対して 1名がギャグや大声,牛乳噴射などで妨害を試み"サイコアウト"を狙いますが この際 身体に直接触れるとファウルとなり 相手に四球を与えてしまいます
ランナーがいる状況で相手のシュートが外れた場合 外野にいる2名のプレイヤーがバスケットボールのようにリバウンドを取り その場所からシュートを決めればダブルプレー成立で 一気にツーアウトを奪えます
しかしこの際のシュートが外れるとオフェンス側にシュートチャンスが発生し これを決められると 当初外れ扱いだったシュートは成功となってしまうのです


時に不謹慎なコメディ映画ながらも ルールは意外にしっかりしています
映画としては「サウスパーク」の原案である トレイ・パーカーとマッド・ストーンが主演しているだけあって 終始 度が過ぎるお下品なノリが繰り広げられます
彼らは撮影中 その場で数多くのアイデアを出したため 即興での演技やセリフもかなり多いそうです
ちなみに『ベースケットボール』も 一部では実際に行われているようです
「26世紀青年」が好きな方にはおすすめできる 下品なノリのコメディ映画となっています


7.スターシップ・トゥルーパーズ (1997年)

監督は ポール・バーホーベン
実は本作品でも 架空の競技がさりげなく描かれています

舞台は 民主主義崩壊後の世界
地球統一政府である"地球連邦"では 退役軍人が設立した 軍部を中心とした社会が築かれています
人種・男女の差別なく人々は活躍していますが 兵役を経た市民は市民権を有し 兵役に就かない一般人には 市民権がありません
そんな中 銀河全体に殖民を開始する地球連邦でしたが その先で昆虫型宇宙生物に遭遇
領域を侵したことから紛争が発生し 全面戦争が始まる...というストーリーです


ポール・バーホーベン監督らしい いろんな意味で激しく むごい演出が冴えわたる映画です
作中にさりげなく登場する競技『ジャンプ・ボール』とは...1チーム7名で編成され 2チームが得点を競い合うスポーツです
選手たちは上半身を守るプロテクターと 頭部を守るヘルメットを装着し 相手陣地奥のエリアにボールをもって侵入すれば 得点が加算
つまり ほぼアメリカンフットボールと同じ仕組みのようです
ただし タッチダウンしても時計が止まらなかったり 体操選手のようなアクロバティックな動きを取り入れていたり 細かい部分はアメフトと異なっています
競技は体育館のような室内で行われ 作中では タイガース対ジャイアンツの試合が描かれています


将来軍に入隊することを目指し 高校時代にこの『ジャンプ・ボール』と呼ばれるチームスポーツを経験している人物が複数描かれているので 心身共に成長するための訓練の代わりにもなっているのでしょうか
作中で描かれる社会は 捉え方によってはある意味ユートピアとも言えますが 皮肉を込めて演出されているのは明らかです
信じられないことに 当時はこの皮肉が伝わらず ナチスのイデオロギーに同情を示したと非難する批評家がいたそうで この批評は この映画が興行的に成功しなかった理由の一つとされています


市民権を求めて戦う 洗脳された兵士たちを描く 本作品
スポーツが登場するのはちょっとしたシーンだけですが 気になる方は観てみてください


番外編.ハリー・ポッターと賢者の石 (2001年)

監督は クリス・コロンバス
箒に乗って行われる競技『クィディッチ』が描かれる ファンタジー映画です
有名過ぎる映画ですが これはもうSFではなく 完全にファンタジーなので 番外編として紹介させていただきます

両親の死後に親戚の家に預けられた ハリー・ポッター少年
そこでは階段下の物置部屋をあてがわれ 蔑まれながらこき使われる毎日
そんなある日 ハリーの11歳の誕生日に一通の手紙が届きますが その中身はなんと 魔法魔術学校の入学許可証でした
手紙に導かれるまま ホグワーツ魔法魔術学校にたどり着いたハリーは さっそく魔法使いになるための勉強を始めます
ロンとハーマイオニーという友達もでき 楽しい毎日を送るハリーでしたが やがて学校に隠された驚くべき秘密に気づくのだった...というストーリーです


『クィディッチ』とは...箒に乗って飛行する7名の選手で1チームを構成し 2チームが4つのボールを使って対戦する 架空の競技です
試合は 長さ152メートル,幅55メートルの楕円形競技場の上空で行われます
コートの両端には"フープ"と呼ばれる円形の穴が開いたポールが 高さを変えて3本ずつ立っており 周囲には かなり高い位置に観客席が設置されています
ポジションは4つ存在します


3名の"チェイサー"は クアッフルという赤いボールを相手のゴールに入れ 得点する役目を持ち 得点を決めれば10点入ります
1名の"キーパー"は その得点を防ぐ役目です
2名の"ビーター"は 会場を飛び回るブラッジャーという黒いボールを 魔法で強化された木製のバットで打って 対戦相手を妨害します
ブラッジャーは 選手を箒から落とそうとするボールであり これに当たった選手は自チームのフープに触れるまでプレイができません
そんなポジションがある中で ハリー・ポッターは"シーカー"と呼ばれる重要ポジションを担っており スニッチと呼ばれる羽が付いた金色のボールを掴む役目です
これを掴めば 得点はなんと150点入るため 勝利が決定して試合終了になるというルールになっています
また 基本的にラフプレーは禁止されており 故意のコンタクトプレーや妨害は反則となります


魔法学校を舞台とするハリー・ポッターシリーズにおいて クィディッチは魔法会で一番人気のスポーツであり 学校生活を構成する重要な要素の一つとなっています
実は現実世界でも クィディッチを元にした"マグルクィディッチ"という競技が始められました
しかし 様々な商標登録や 原作者の言動などの問題によって"クアッドボール"という名前に変更されています
番外編として「ハリー・ポッター」シリーズの魔法を使った競技『クィディッチ』の解説でした


あとがき

今回は「架空の競技!未来のスポーツを描いたSF映画」というテーマでの SF映画紹介でした
体験してみたい競技はありましたでしょうか
スポーツ以外にも おもしろい架空の競技がまだまだ存在するので 第2弾以降もご期待ください
今回の動画制作にあたり そういえばRPGゲームの「ファイナルファンタジーX」に『ブリッツボール』という競技があったことを思い出しました
オリジナルのスポーツを描いた作品はあまり多くないので ぜひこれからもたくさん作りだしてほしいところです
最後までご覧いただき ありがとうございました

個人で活動しております。 ご支援いただける方はぜひお願いいたします◎