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【必見】宇宙を体感できるSF映画 [10選]

こんばんは ぷらねったです
誰もが知っている名作から 隠れた名作まで 「宇宙を体感できるSF映画」というテーマで 宇宙旅行へ旅立ちましょう

※動画はこちら


1.ティコムーン(1997年)

監督は フランスのエンキ・ビラル 
主演は ジュリー・デルピーで制作された SFサスペンス映画です

ティコムーン

舞台は月面都市 そこには人々が暮らす街があります
街の支配者であるマクビーは遺伝子疾患を抱えており ティコ・ムーンという男性の臓器を移植するため 秘密警察に依頼
同じ時期に 赤い髪が印象的な 殺し屋のレナもティコ・ムーンを探していましたが 彼は20年前に失踪していました
それぞれの行動が交錯しながら 展開してゆくストーリーです
フランス版の漫画をあらわす"バンドデシネ"の作家としても有名なエンキ・ビラル監督は 本作品が2つ目の監督作品になりますが 天才的なデザインセンスが爆発しています
惑星や街の造形のデザインなど 美術的なレベルが高く とにかく魅力的で 常に独特な雰囲気が漂っています
エンキ・ビラルは 未来を描くのではなく 20世紀の記憶と その総括としてこの映画を考案し デザインしたそうです
そんなレトロな側面が なぜか未来的に感じられ 宇宙に住んでいる感覚を得られるような 稀有な映画です

2.スペース・スウィーパーズ(2020年)

監督は 韓国のチョ・ソンヒ
主演は ソン・ジュンギで制作された SFアドベンチャー映画です

スペース・スウィーパーズ

舞台は2092年 地球では砂漠化が進み 人間が暮らすのは難しい状況です
宇宙開発企業UTSは 宇宙空間に新しい居住地を建設しますが 富裕層など一部の人間だけが住む権利を手に入れました
一方 宇宙船"勝利号"のチャン船長や操縦士のテホ達は 宇宙に散乱するゴミである"スペースデブリ"の回収業に明け暮れる日々を過ごしていました
稼いだお金は 荒っぽい運転で傷ついた宇宙船の修理代に消え 借金がかさむ日々
そんな中 テホは一人の少女を発見し その子が行方不明になっているヒューマノイド"ドロシー"であることに気づきます
ドロシーを使って大金を得ようとする乗組員たちは 危険な取引に乗り出す そんなストーリーです
"韓国初の宇宙SF映画" としてNetflixにて公開されたこの映画は とても魅力的な雰囲気を持っています
ポップな雰囲気や 宇宙における労働者層と富裕層の対比 という題材にも見どころがあり 宇宙を放浪している感覚を得られる映画です

3.REDLINE(2010年)

監督は 「アニマトリックス」などで知られる 小池健
主演声優は 元SMAPの木村拓哉がつとめる 宇宙でのカーレースを題材にした アニメーション映画です

REDLINE

”REDLINE” それは5年に1度だけ開催される 銀河最速を決めるカーレース
武器の搭載も許可されたこのレースで 主人公のJPは 武器を使わずに勝つことにこだわっていました
車が爆破されるような八百長レースも乗り越え いよいよ熱い本大会がはじまる というようなストーリーです

蒼井優 浅野忠信などの豪華な声優陣を起用しながら ほとんどが高速で進むレースシーンという 攻めた内容です
まるで 幼いころに見たアニメ「チキチキマシン猛レース」を格段に進化させ 現代版にしたような印象もあります
製作期間は7年という 採算度外視の超力作です
熱量のこもった アナログな手触りの作画と 怒涛のような熱い展開で 最後まで駆け抜けるストーリー
個人的には もっと評価されてほしい 過小評価の映画だと思っています
宇宙のスピードを ぜひ体感してみてください

4.ファースト・マン(2018年)

監督は 「セッション」などで知られる アメリカの デイミアン・チャゼル
主演は ライアン・ゴズリングの ”体験型”宇宙映画です

ファースト・マン

1969年に達成された ニール・アームストロングによる 人類史上初の月面着陸
そこに至るまでの過程や ミッションが実話をもとに描かれた SF映画です
音速実験飛行機での訓練からはじまる 躍動感のある操縦シーンが印象的で 音速の世界が体感できます
例えば「ライトスタッフ」など 実話をもとにしたアメリカの宇宙映画は 英雄譚のようになりがちですが この作品は それらとは違った方向性になっています
あくまで ひとりの人間の視点を軸にした 抑制された演出方法や 決して明るくない雰囲気が印象的で 単なるアメリカ礼贊的な内容にはなっていません
家族を持ちながら 命を懸けて 宇宙へ向かう理由や覚悟
決して簡単ではないその決断が 切実に感じとれ ロケット発射の緊張感や躍動感もリアルに感じられる そんな映画になっています

5.エクスプロラーズ(1985年)

監督は 「グレムリン」などで有名な アメリカの ジョー・ダンテ
主演は イーサン・ホークと リバー・フェニックスの SFファンタジー映画です

エクスプロラーズ

主人公のベンは 夢の中で 電子回路の上を飛んでいる夢をみて それをスケッチしたものをコンピューターオタクの友人ウォルフガングに渡し 彼の家を もうひとりの友人であるダレルとともに訪れます
ベンのスケッチをウォルフガングがコンピューターにプログラミングすると 光の球体があらわれ その中に入って空を飛べることを発見
3人は ガラクタを集めて オリジナルの宇宙船をつくる というような 少年時代の素晴らしさが溢れたストーリーです
前半部分は まさに青春 ジュブナイル映画といった内容ですが 後半部分に異変が起きます
内容は明かさないでおきますが 「グレムリン」のジョー・ダンテ監督ならではの演出は 賛否が分かれるところですが 個人的にはとても好きです
夢があふれる80年代の空気感が 宇宙へのあこがれを思い出させてくれる そんな映画になっています

6.不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年)

監督は ゲオルギー・ダネリヤ
旧ソ連の ディストピアSFコメディ映画です

不思議惑星キン・ザ・ザ

眠気がくるほどゆるい雰囲気の 日常系SF映画です
当時 ソ連全土で1570万人を動員したといわれ 世界各地でカルト的な人気を誇っています
作中では マッチ棒が大きな価値をもち 人々は ほぼすべての会話を「クゥー」という謎の言葉だけで済ませ ヘンテコな人物ばかり登場します
作品の持つ 独特なゆるい雰囲気とは裏腹に 厳しく定められた階級社会が描かれています
星を支配するのは"エツィロップ"と呼ばれる人々です
"Police"を逆にすると "Ecilop"になることから エツィロップは 警察の暗喩となっています
検閲の厳しかったソ連において ソ連自体を暗喩したような ディストピアな設定や階級社会を裏に秘め 検閲をくぐり抜けていた点も含め 評価されることの多い作品です
異文化 異世界を感じられるような 不思議系 宇宙SF映画となっています

7.銀河ヒッチハイク・ガイド(2005年)

監督は 「SING」などで知られる イギリスの ガース・ジェニングス
主演は マーティン・フリーマンの SFコメディ映画です

銀河ヒッチハイク・ガイド

原作小説の魅力をそのまま映画にしたような 愉快なキャラクターと ハチャメチャなストーリーの展開が魅力的な作品です
ある日 地球に 大勢の宇宙船団が襲来し 彼らは「立ち退き期限が過ぎたので 銀河ハイウェイの建設工事をおこなう」とだけ告げ その結果 地球は滅亡します
奇跡的な確率で生き残った主人公のアーサーと なりゆきで出会った愉快な仲間たちによる 未知なる宇宙の冒険がはじまる というようなストーリーです
ギャグも多い内容ですが 脚本, デザイン, 演出まで すべての完成度が高いです
人類全体を皮肉ったような ユーモラスな人生哲学にあふれ 笑いあり 涙ありの宇宙旅行が体験できる 素晴らしい映画となっています

8.インター・ステラー(2014年)

監督は「インセプション」などで知られる クリストファー・ノーラン
主演は マシュー・マコノヒーの ハードSF映画です

インター・ステラー

この映画では ワームホールや重力波 重力と時間の関係 相対性理論など 多くの科学的テーマが登場します
舞台は近未来
地球では 巨大砂嵐が日常的に発生するようになり 植物・農作物が枯れ 滅亡の危機にさらされた人類
元テストパイロットのクーパーは 家族と共に トウモロコシ農場を営んでいました
娘であるマーフは 自分の本棚から 本が勝手に落ちる現象が頻発していましたが ポルターガイスト現象のようなものだと考えていました
しかし クーパーはそれが 重力波による2進数のメッセージであることに気がつきます
メッセージを頼りに 秘密施設へたどり着いた彼らは 人類の居住可能な惑星を探しだすプロジェクトについて聞かされ そのパイロットとしてクーパーが選ばれることになる というようなストーリーです
インターステラーのように"現実世界の設定で さまざまな惑星を旅する映画"というのは 意外に少ないです
宇宙を旅する好奇心や恐怖と それによって起きる人間ドラマが 決して誇張されすぎることなくストーリーに組み込まれています
映画内で登場する 科学用語や理論については 知らなくても楽しめますが 知っているとさらにこの映画が好きになるでしょう
理論物理学者のキップ・ソーンの監修で 科学的な内容を積極的に取り入れながら 家族愛をテーマにした内容は 現代ハードSFの最高峰であり 現実的なレベルで 宇宙について考えることができる映画です

9.アポロ13(1995年)

監督は 「ビューティフル・マインド」で知られる アメリカの ロン・ハワード
主演は トム・ハンクスの パニックSF映画です

アポロ13

アポロ11号によって 1969年に達成された 有人月面着陸
その翌年である1970年に月を目指した アポロ13号
13という不吉な数字 直前のクルー変更 徐々に薄れていく 月着陸への大衆の関心
暗い影を背負いながら発射された アポロ13号と 多発するトラブルを描いた 実話に基づくストーリーです
希望をもって宇宙船に乗り込むクルーと 大衆の期待の薄さの対比が とても切ない映画です
宇宙開発全盛期であった 当時のアメリカにおいて アポロ13号のトラブルは その凋落を印象付けるような出来事となりました
「当時の宇宙船の性能は ファミコン以下だった」という話をよく目にしますが 本当なのかはわかりません
しかし 高くないスペックの宇宙船で宇宙に孤立した場合 どういうことが起きるのか
そんな恐怖心を体感できる映画です

10.ゼロ・グラビティ(2013年)

監督は 「トゥモロー・ワールド」などで知られる アルフォンソ・キュアロン
主演は サンドラ・ブロックの SFサスペンス映画です

ゼロ・グラビティ

初めて宇宙空間でのミッションに参加することになった ライアン博士
その船外活動中 大量の宇宙ゴミが接近している知らせを受けますが 退避は間に合わず 宇宙ゴミは 宇宙船とクルー1名に直撃します
絶望的な状況において なんとか地球へ帰還するための行動を描いた そんなストーリーです
「宇宙の静かなところが好き」と語るライアン博士と 恐怖を醸し出す宇宙の静けさ
その対比が美しく 残酷でもあります
映像にこだわる アルフォンソ・キュアロン監督の中でも 特にレベルの高いクオリティとなっています
ぜひ 現代の技術で表現された宇宙空間を 感じてみてください

11.2001年宇宙の旅(1968年)

最後にご紹介するのは スタンリー・キューブリック監督の 名作SF映画です

2001年宇宙の旅

月のクレーター内で発見された 黒い石板のような 謎の物体"モノリス"
そこから18か月後にはじまった 超高性能AI"HAL-9000"を搭載した 宇宙船ディスカバリー号による 木星探査ミッション
謎めいた演出の数々が 好奇心を増幅させるストーリーです
この映画は 3つの場面に分けることができます
猿人の生存競争を表現した 序盤
宇宙旅行が可能になった世界で 宇宙船内におけるサスペンスを描く 中盤
カオスへ向かっていく 終盤
特に中盤の 宇宙ステーションや 宇宙船内のシーンは圧巻で 素晴らしいクオリティで描かれた 宇宙のイメージを観ることができます
視覚的な意味だけでなく 哲学的にも 「宇宙とはどういうものなのか」ということを感じることができる 唯一無二の映画です

あとがき

今回は「宇宙を体感できるSF映画」というテーマで 未知なる宇宙を描いた映画を 厳選して紹介させていただきました
最後までご覧いただき ありがとうございました

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