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🌌星空を見上げたくなるカレンダー 2023.01 にぎやかな星空

季節の写真と、これからの星空の見どころ情報を、毎月お届けします☆

今回は、2023年1月版

2023年は、流星群の当たり年!
しかし、3大流星群のうち最初にやってくる、しぶんぎ座流星群だけは、月周りもピークの時間もイマイチで、あまり期待ができません・・・が、そうはいっても1月4日の夜明け前は、チャンスが有れば流れ星観察にチャレンジしてみたいところ。

🔷今月の写真「にぎやかな星空」

雪が残る草原で、星空の撮影をしていた。

天気は上々。低空まで雲がなく、星空観察には申し分ない。

南の低空は、街の明かりの影響でほんのり明るくなってしまっているが、その明るい領域の中に、ちょっとオレンジがかったような色で光っている星を見つけた。

あ、あれがカノープスだ!

低空まで晴れ渡った空になかなか巡り会えなかったが、やっとカノープスをしっかりと自分の目でも捉えることができた。


暗く、しずかな雪原でひとり、震えながらものんびりと星空を眺めていたら、夜空全体がなんだかにぎやかなのに気がついた。

明るい一等星がたくさんある冬の星座の星たちはもちろん、あっちこっちから飛行機や人工衛星も飛び交ってる。



🌠 星空の見どころ

●[1月4日]しぶんぎ座流星群

3大流星群の1つでありながら、なかなか期待に応えてくれない印象がつよい、しぶんぎ群。
今年は、そもそも月齢11の明るい月があって、条件はあまり良くない。

他方、しぶんぎ群以外の3大流星群(ペルセウス座流星群、ふたご座流星群)は、いずれも2023年は月明かりの心配が少なく条件が良い。

●[1月23日 金星と土星が大接近]

2023年の前半は、宵の明星・金星が一番星として、真っ先に西の夕空で輝き出す。
ただ、星座の星の中をどんどんと移動していくので、他の星を探すときの目印にするときには、ちょっと注意が必要かもしれない。

明るい星で1月下旬に金星が近づくのは、土星。
とくに23日には、見た目の角度が1度以内となる位置まで近づいて見える。

もっとも、土星の明るさは0.8等級で、それに対して金星は-3.9等。
金星のほうが、およそ100倍明るいので、見た目としては、土星はずいぶんと控えめに見えるかもしれない。

ちなみにこの日は、新月翌日のほそ~い月が、金星や土星のやや左下あたりに見られる。

月の視直径(見た目の直径の角度)はおよそ0.5度、そしてこの日の金星と土星の離角は、およそ0.7度。
月の大きさと、金星・木星の距離とを比較してみると、だいたい同じくらいになっているのを実感できそう。

●カノープス探しをするなら

1月にカノープスの観察にチャレンジするならば
 1月上旬:23時 頃
 1月中旬:22時半 頃
 1月下旬:22時 頃
にカノープスが真南のいちばん高く昇る位置にやってくるので、そのあたりの時間帯が狙い目。

2月になると、さらにもう少し早い時間帯に見えるようになるので、そのあたりは各々のお好みで。

ただし、福島以北ではほぼ見られず、また緯度はOKでも南の低空がひらけた場所でないと、カノープスが隠されてしまって見えないことも。
自身のいる場所がカノープスが見える地域かどうか、要確認です。


🔵関連リンク

◎星空のみどころ情報[不定期配信]

https://note.com/planetarian_t/m/mfde300317f28



◎2022年1月~12月<1年分まとめて>

https://note.com/planetarian_t/n/nd0f7097d81b7

◎写真抜粋

https://note.com/planetarian_t/n/na8390b806a8c


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