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「美味しい」とは?

なぜ地球では、『美味しい = 味がいい』 になるのでしょうか。
そもそも「美味しい」とは何なのでしょうか。

科学的に美味しいと感じる仕組みを分析する技術はどんどん進歩してきているようです。
化学的要因、物理的要因、生理的要因、心理的要因、社会的要因などが複合的に作用して決まるともされています。

でも何となく、本質的なところが抜けている気がするんです。
最近よく言われる「栄養バランス」や「美味しい」は、発達途中の科学に傾倒し過ぎて、食物本来のいのちを見失っているようにも感じます。

畑からニンジン一本取れるまでには、農家さんたちの相当なお力もあります。微生物や虫たちもたくさん協力してくれています。
おひさまも、雨も、風も、大地も、空気も、全部助けてくれています。
そもそもニンジンのもとになるいのちが、ニンジンという形をとらなければこの世界にあらわれていません。
その奇跡たるや。

「美味しい」が人間の欲のためだけならば、それはあまりにも傲慢ではないでしょうか。

ニンジンさんのいのちを感じ、自然の力を感じ、目の前まで届けられるまでの過程を感じるだけでも十分にありがたく美味しく感じます。
「美味しい」は「ありがとう」のようにも感じます。

実際にいただいて、ニンジンさんのいのちが身体の細胞たちと共鳴して、そのひびきがそのままあらわれてほしい。
わたしはそう感じます。

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