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無色透明の散文


※長ったらしい、かつ生々しいエッセイ。


1

My Mind Makes Noises

性について考える毎日
処女を捨てたら女になれるのか
それとも初めての潮を迎えた日から私は女だったのか
なぜ私はここまで性にこだわるのだろう
いわゆる「女らしい」服装は苦手であって
でもメイクやネイルは好きである
この前三ノ宮駅のトイレで、掃除のおばさんに「男子トイレは向こうですよ」と言われた。
私は時々、性別を消したい衝動に駆られる
髪を切ってメンズライクな服を着ると自分に自信が持てた。
けどあの人には、彼には、女として見てほしかった・・・?

ん、わかんない。
恋愛に性別、カンケイナイ、ハズ。
私、男の人も女の人も好き。

性の欲求は果たして、セックスでしか満たせないものなの?
それってなんだか、なんだか悲しい、と私は思う。

AVは幻想だ
ラブホは夢の国(?)だ
果てた後の虚無に私は1人きりでは耐えられない
2人で寝て1人で起きる朝
それはきっと虚しいけど
2人で寝て1人で先に帰る朝も
同じように虚しい。

「こっちを向いて」

って言えない。言えなかった。
だって私は、彼の女じゃないからさ。


もっとそばにいて
もっと触れていたくても
彼は白い液体とともに、愛と優しさをティッシュの中に包んでゴミにして
その時私は用済みになった、

女 だったのか もの だったのか

愛の対象ではなく性欲処理に使われたラブドールと化していたのか

この話はたぶん、性別抜きでは語れない、たぶん
もし私が男だったら?女をラブドールのように扱う日が来ていたかしら?
もし彼が女だったら?男にラブドールのように扱われる日が来ていたのかな

けれどあれは合意の上だったんだ
私も彼も悪くない、これでよかったんだ

ねえ、お姉さん、恋愛、性愛における「順序」ってなに?
付き合う前はしちゃだめ?
だめっていうか、しないほうがいい、が正確かな
じゃあ、つきあうってなに
結局口約束、頼りない契りじゃんね。

ああ、彼が教えてくれたアーティスト、とてつもなく好みで息が苦しい。好意を寄せる相手が勧めてくれた音楽とか映画とか本ってずるいよな。彼と同じ曲を聴いてるなんて、なんてエモいんだ。

ちなみにそのアーティストとは、
故 XXXTENTACION。
全人類に勧めたい、彼の音楽を。







鬱と孤独と絶望と愛と記憶と性と暴力と

永遠のテーマ、私にとって


さみしくて痛くてどうしようもなくて泣くしかない、けど泣き疲れたし涙枯れた、から私は表現する、アートにする。
全部ぜんぶ、私の爆弾。不発弾に、するもんか。



NO END


無限ループ  頭の中がうるさい
止まらない妄想 どっちがどっち  どこからが妄想
共存する2つの人格 どっちがどっち  ほんとの私
ピンクと黒  黒とピンク  どっちがどっち?


壊れかけのRadio
I AM 壊れかけのラジオ
I AM 52ヘルツのクジラ・・・

海底に沈む小さな魂
迎えに行く途中で死んじゃうかも、わたし

疲れた、生きなきゃ、生きなきゃ
聞こえる

生きて!!

聞こえる

生きて、

生きなきゃ、そうだ
生まれてきてしまった私はもう手遅れなんだ
自分で死を選ぶにはもう手遅れなんだ
あの世もそんなにいいところではないかもしれない



ALONE

pain pain pain

痛い。

i am lost

LOST CHILD

I AM LOST

LOST

LOST…


is anybody there?



命が重い、重すぎる
言葉は軽すぎる
のに、
あの言葉は、あの人の言葉は
10年経った今でも
私の心の中で生き続けている
そして今この瞬間、
言葉を懸命に紡ぐこの瞬間が、
私をこの世界に繋ぎとめてくれている。

だから私は、言葉を憎めない。








愛=こども




空虚、部屋に充満するあの香り、あの子の笑った顔、春風、海風、桜の切ない色味、黄色い帽子とランドセル、きらきら光る水面、ゆうかりの木と芝生の校庭、夕方5時のチャイム、風に乗ってやってきた枯れ葉とお菓子の袋、子どもたちがにぎやかに団地へ帰ってゆく、

私はこれが明日も明後日もその次の日も続くと信じていた、信じて疑わなかった、でも見慣れた景色は急に消えた、さよならも言えずに別れた人たちには二度と会えなかった、あれが最後だなんて思いもしなかった、終わりは足音を一切立てなかった。それを知ったのは9歳の少女、彼女は半年後に二十歳になり大人になり女になり、未だに名もなき怪物を心に押し込めて生き、死を選びかけては生き、どうにかして虚しさを埋めようと試みるが効果なし、それでも、死が向こうからやってくるのを待ちつつ、味気ない日々をどうにかやり過ごしている。

幸せはどこへ?
真実はどこへ。
あの人は、あのまちは、あの頃の少女は、儚く遠い記憶は、
一体どこへ



どこにいるの、私の愛したものたちは。


hello?
where are you?
say something…








結局、私の作品は無色透明。
けれど、それは甘い香りを放っている。

ゆるく波が来て・・・
また帰ってゆく、

バイバイ

出会わなければよかった、
とか思う時期はもう過ぎ去った

これでいいのだ

出会えてよかったよ

不思議なことばかりの世界、

同じ空の下にいるのに私たち

もう、会えないね

わかるんだよ

わかっちゃうんだよ

理屈ではなくわかってしまう

もう会えないんだと

もうこの世界では交われないんだと。

楽しかった、一瞬だった、風のように過ぎ去った。

桜のように舞い散った、短命な奇跡だった。

さよならもごめんねもありがとうも

言えないうちにさようなら、

子どもの情景はあっけなく、その幕を閉じた。






時間は過ぎる
何もしなくても過ぎる
時計を壊しても携帯の電源を切っていても
地球はずっと廻ってる
誰も何も、私を待ってはくれない。




仕方ない。
うん、仕方ない。
待つのは私も好きじゃない。




私は何処へ向かってる?
自由に飛び回る少女が恋しい。
あの子を迎えに行きたい。

でなければ私は、大人になれない。















p.s.

記憶が薄れていくのには逆らえないけど
覚えていたいよ

自分がかつて、子どもだったこと
一生懸命に生きていること

儚くて遠い記憶でも、それが確かに存在していたこと
夢でも妄想でもないこと
この世界で起きた奇跡であること

それら全てに、祝杯をあげたい。








ねえ。
お願い、どこにも行かないで。

遠くに行かないで、もう少しだけ、そこにいて。



覚えていたいの。



私の知っている言葉をかき集めて、全ての大切な記憶を思い出に残すまでは、
お願い、そこにいて。





どうか、

私が大人になるまで、その手を離さないで。
















The Voice Memo



I AM HERE     by M



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