やっぱりカワイイ子、だから
ニコルの事があって、「自分がホントに立たなくちゃいけない」と思った。
その日、もうすぐで我が家という、近所のお宅の前を過ぎる時、小さな子が泣きじゃくっていた。お母さんは洗濯物の取り込み中で。少し珍しく暗い表情で、ため息交じりでお子の所へ抱きに行っていた。
抱かれたお子はワン達を見せられてすぐに泣き止み、いつものように「バイバイ」と言って、我が家へ帰宅・・・。
門扉を開けてすぐに玄関へ早足で引っ張ろうとしているニコルの様子に「どうした?」と、そこから”?”が始まっていた。