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おどろき京都案内 京都ここだけの話・その参

"『京都ここだけの話』第一弾、第二弾と同様に、数多くの『京都本』を読んでも判然とせず、地元の人に聞いてようやく納得した情報ばかりです(中略)京都観光の方々にも『へぇ〜』と思っていただける話題も織り交ぜています。"2014年発刊の本書は日経連載コラムに加筆した京都魅力紹介第三弾にして最終巻。

個人的にはシリーズ第一弾、第二弾と手軽に読めて、かつ確かに他の『京都本』に掲載されていないネタ話が面白かったので続けて読みました。

さて、そんなシリーズ第三弾にしてタイトルが何故か変わった本書では、第一弾、第二弾で観光や出張などでライトに京都に触れる方がおそらく疑問に思う代表的な内容に関しては【一通りネタが出尽くしたのか?】京都で聴こえる音、鉄道話。京ラーメン、ヒラギノフォントといった雑ネタに触れつつ、これまであまり紹介されていなかった【京都市外、京都府北部や南部についてカバー】する内容になっているのですが。

まず、シリーズ通してお馴染みの体育会系ぼい『東太郎』地元出身でクールな『竹屋町京子』そして上司にして京都通の『岩石厳』部長の3人の掛け合いは、やや『東太郎』が一方的にいじられてばかりで可哀想な印象もありましたが。いかにも"ビジネスパーソン同士らしい"やりとりが楽しかったので(とりあえずは)今回で最終巻。というのが、少し寂しく思いました。

一方で、本書でも【戦中、戦後の京都の混乱】比叡山に特攻隊の基地があった。とか、京都御所に進駐軍の飛行場が作られる予定だった。とか。あるいは【財界人の別荘話】野村グループ創始者の碧雲荘、オラクルCEOが落札した何有荘の話とかは、観光向けの『京都本』では出てこない話題だと思うので【さすが日経取材というべきか】京都という街は本当に様々な視点で掘り下げることができて、ネタに尽きないな。と思いました。

手紙に、いわゆる『京都本』にのっていない雑ネタを仕入れたい誰かへ。また京都好きなビジネスパーソンにもオススメ。

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