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コミックエッセイ 本屋図鑑 だから書店員はやめられない!

"この本を作りつつ書店に立っている間に、私はやっぱり本のこと、そして、本を好きな人のことが好きなんだなぁと感じました。"2022年発刊の本書は岡山の書店員が日常を4コマで描いた等身大のコミックエッセイ、ためになる書店ワークマニュアル良書。

個人的にはいわゆる新刊書店ではないのですが。私自身が古本屋をしていることから興味を持って手にとりました。

さて、そんな本書は安定したOL時代を過ごすも、どこかに言葉にできない寂しさを抱えていた著者が【もっと好きなことを仕事にしたい】と転職して働きだした地元書店での忙しくも充実した仕事ぶりが8時半の『開店前』から16時45分の『退社』まで。時間帯で分けて4コマで順番に描かれているのですが。

まず、書店を紹介する本だと。これまでは【オシャレな外観や内装写真が掲載され】また店主の語る【店づくりの拘りやコンセプト】といった内容の本を割と手にとることが多かったのですが。本書はそれらと違って【あくまで1人の書店員としての目線、現場実務の様子】が柔らかいタッチの四コマ漫画とはいえ、リアルに描かれていて。実際に書店員体験をさせていただいているような楽しさが ありました。

また、四コマの各章に挟まれるコラム(教えて!!ちえぶくろう)も商品種類や発行サイクルの違い、雑誌やISBNコードの見かた、流通ルートや発注方法、発売日や原価等と、こちらも豊富な【参考文献と共にきっちりと説明されていて】ちゃんとした実用マニュアルとしても極めて有用だと感じました。

これから書店員を目指す、または新米書店員の方へ。またお仕事マンガエッセイとしても広くオススメ。

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