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1日1冊オススメ本レビュー

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ブックコーディネーターが毎日1冊、サクッと読めるオススメ本ブックレビューを公開していきます。
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2024年7月の記事一覧

現代思想 2022年9月号

"幼稚ではないメタバースとは何かと考えると、なんだろう、僕が思い浮かべるのは高架下の焼き…

京都 ものがたりの道

"思えば、いろいろな道を歩いてきたものだ。それでもまだ、私が通ったことのない道はたくさん…

ビブリアフォリア・ラプソディ

"世界中で『読書法』が施行されて五年になる。実際には映画や音楽など、ありとあらゆる分野で…

美意識を磨く オークション・スペシャリストが教えるアートの見方

"美術品に値段を付けて売りに出すのが私の仕事である。どういう値段を付けるかが仕事の生命線…

小さな詩の本

"おさめられた詩を読むうちに、あなたのなかに秘められていた何気ない感覚や感情があたらしい…

シベリアの俳句

"苦しみに国籍は無い。私たちは前に進まなければならないけど、忘れてもならない。これは私た…

田紳有楽 空気頭

"『先輩ー。弥勒さんじゃありませんか。こんなところで今ごろ、何をしていらっしゃるのです』私は不意に名を呼ばれて顔をあげた(中略)本物の地蔵が藤のステッキを突いて叢を踏みながらこちらに近づいてくるではないか。"1990年発刊の本書は虚実のあわいに遊ぶ、独自の心境作品『私小説』 ⁡ 個人的に主宰する読書会ですすめられて、著者の本は未読だったこともあり手にとりました。 ⁡ そんな本書は静岡県"藤枝市"出身にして、眼科医院を営む傍ら、小説を書き続けた著者の谷崎潤一郎賞受賞の『田紳有楽

つながる読書 10代に推したいこの一冊

"ある本を開くことは、それを『扉』のように開き、その本の『向こう側』の世界へ通じる入り口…

チリ夜想曲

"わたしは今死にかけている。だが、言うべきことがまだまだたくさん残っている。かってわたし…

我的日本

"ずっと以前から旅行に出ようと思うたびに、なぜか真っ先に京都を思い浮かべる。京都につくと…

象の旅

"たいしたことはしません、と象遣いは答えた、象は、大勢に拍手され、見物され、あっという間…

努力不要論

"本書は、不本意な努力を無意味に重ねてしまっているみなさんに、本来の自分を取り戻してもら…

江戸前の釣り

"魚釣りと人生は実によく似かよったところがある。女は男を釣り、男は女を釣ろうと思って釣ら…

中世への旅 騎士と城

"私は本書において、騎士という存在に関し、また騎士世界の現実全般にわたって語ろうと思う。断っておくが、これは概説的な中世史でもなければ、中世文化史と呼ばれるものでもない"2010年復刊された本書は12、13世紀のドイツ騎士世界を活写した良書。 ⁡ 個人的にファンタジー好き、また復刊、重版につながったSNSでの反響を知って手にとりました。 ⁡ さて、そんな本書は教育者である著者によるドイツの高校生向きに書かれた、中世ヨーロッパの『騎士と城について』の入門書として、騎士道や騎士の