努力不要論
"本書は、不本意な努力を無意味に重ねてしまっているみなさんに、本来の自分を取り戻してもらうことを目的に書きました。"2014年発刊の本書は脳科学者が少子化問題を念頭に、努力に対する過剰な期待『努力信仰』に軽症を鳴らした一冊。
個人的には気軽に読めるエッセイを探す中、タイトルにひかれて手にとりました。
さて、そんな本書は脳科学者、医学博士として脳や心理学をテーマに執筆活動やタレント活動を行っている著者が、世の中には【無意味な努力をさせられ、搾取されている人が多い】と、全6章にかけて、発刊当時にテレビやSNSで話題になったことをとりあげながら【努力すれば可能性の最大限まではスピードアップできるが、遺伝的な限界は突破できない】つまり『努力は報われる』はウソ。とプロローグで述べた上で『本当の努力とは何か?』『中毒性のある努力が人間をスポイルする(洗脳される)ことがある』はたまた江戸時代は努力は粋でなかった『遊びを、尊ぶ豊かさがあった』『努力家は他人を潰す』と様々な考え方などを述べた上で。【社会や他者に振り回されずに】自分の幸せを追求することを提言しているわけですが。
まあ。著者自らが日本社会に物申したい。そんなストレス発散!な気持ちが全面的にでてる感じがしましたが。それはそれ、個人的にも自らの目的を叶えるための努力以外は出来る限りしたくない、しない性格なので共感する部分は多かったです。
また、本書は特別な事も過激な事がかかれているわけではなく『当たり前のことを当たり前に』(ちょっとだけ脳科学の見地から)延べているだけですが、もし本書を読んで不快であったり憤りを感じる方がおられたら。そこから目を覚ますべきでは?とお節介に思います。
誰かに努力を強制されている方、また盲目的に努力しなければ!と思っている方に処方箋としてオススメ。
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