マガジンのカバー画像

1日1冊オススメ本レビュー

1,416
ブックコーディネーターが毎日1冊、サクッと読めるオススメ本ブックレビューを公開していきます。
運営しているクリエイター

2022年7月の記事一覧

死なない生徒殺人事件 〜識別組子とさまよえる不死〜

"『自分が学ぶ事と相手に教える事は直結しているんです。インプットとアウトプットの無限の繰…

小説家の作り方

"この世で一番面白い小説の種を、私の頭の小部屋から解き放ち、一冊の本としてこの世に現出さ…

パニック・裸の王様

"想像していたより太郎はひどい歪形をうけていた。彼は無口で内気で神経質そうな少年で、夫人…

大陸と海洋の起源

"大陸移動の考えが最初に私の頭に浮かんだのは1910年のことである。その年に世界地図を眺めな…

[映]アムリタ 新装版

"『映画は素晴らしいものです。映像を通して、人の人生に語りかけることができる』(中略)『私…

悲しき熱帯1、2

"世界は人間なしに始まったし、人間なしに終わるだろう。制度、風俗、慣習など、それらの目録…

五重塔

"御覧の通り、のっそり十兵衛と口惜い渾名をつけられて居る奴でござりまする、しかし御上人様、真実でござりまする、工事は下手ではござりませぬ"1892年発表の本書は五重塔建立に一身を捧げる職人の姿を描き、映像化もされた日本文学史上に燦然と輝く傑作小説。 個人的には最近、自社仏閣巡りにはまっていることから本書もタイトルに惹かれて手にとりました。 ⁡ さて、そんな本書は日本の近代文学を代表する1人として、尾崎紅葉とともに『紅露時代』と呼ばれる時代を築いたことでも知られる著者の代表作

誰にもわかるハイデガー : 文学部唯野教授・最終講義

"読み返して、この頃のおれ、よくやっていたなあと思う。今ならこんなこと、読書、思索、講演…

死にたがりの君に贈る物語

"『緑ヶ淵中学校の参加者で集まって生活し、あの世界を再現したいと考えています。俺たちファ…

レキシントンの幽霊

"僕が本当に怖いと思うのは、青木のような人間の言いぶんを無批判に受け入れて、そのまま信じ…

ギケイキ2 奈落への飛翔

"六条殿に反乱軍が押し寄せました。現在応戦中ですが大変、混雑しております。レジ応援、お願…

ポップ1280

"そこで、おれは考えに考えた。とことん考えた。そして、とうとう結論を出した。おれの結論は…

浜村渚の計算ノート

"『君たちの隣人が殺人者になる可能性は[同様に確からしい]というわけである。もし、やめて…

菌と鉄

"ダンテは字が読めない そして首に狼のような形の痣があった 彼はみんなと違った ダンテ以外は誰も管理されることに苦痛はなかった"2021年発刊の本書はキノコに人類が支配された管理社会を舞台にしたディストピアSFコミック第一弾。 個人的には『進撃の巨人』諫山創の応援コメントが書かれた帯を見て手に取ってみました。 ⁡ さて、そんな本書は脳に寄生することで思考や自由を奪うキノコ『アミガサタケ』に支配され、もし疑問を感じたものは容赦なく罰せられる管理社会。『アミガサ』という世界政府