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1日1冊オススメ本レビュー

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ブックコーディネーターが毎日1冊、サクッと読めるオススメ本ブックレビューを公開していきます。
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2019年6月の記事一覧

御馳走帖

"初めにアイスクリームを飲み又は食ひ、次にソップを食ひ又は啜り、ソップの時から乾果を出さ…

家守綺譚

"ーどうした高堂。私は思わず声をかけた。ー逝ってしまったのではなかったのかな。ーなに、雨…

帝国主義論

"すなわち、帝国主義は過度期の資本主義である。いや、もっと正確に言うなら、死に至る資本主…

ユートピア

"ですから、私はユートピアの、つまり、すくない法律で万事が旨く円滑に運んでいる(中略)かよ…

文明の衝突と21世紀の日本

"日本人は『不可抗力を受け入れ、道徳的にすぐれていると思われるものと協力するのが、他のほ…

ウェブユーザビリティの法則

"我々制作者はウェブページを『卓越した著作物』だと思っているが、ユーザーから見た場合、こ…

高い城の男

"『彼は前からそうやって住んでたらしいのよ。そこでこの本を書いたんだもの。その屋敷の名前はね(中略)〈高い城〉ーそれが彼のつけた愛称なの』"1963年ヒューゴー賞受賞作であり、amazonにて同名ドラマ化された本書は、複数視点、同時進行する物語が虚実が混在する不思議な読後感を与えてくれる。 個人的には、話題になったドラマを観る前の予習として、また『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』(映画ブレードランナー原作)の著者が、第二次大戦で枢軸国側が史実と違って勝利した世界をどのよ

ノラや

"縁の下で生まれた野良猫の子だから、ノラという名前をつけた。イプセンの『人形の家』のノラ…

売上を、減らそう。

"どれだけ儲かったとしても、『これ以上は売らない』『これ以上は働かない』。あらかじめ決め…

文豪ナンバーワン決定戦

"目に見えるものばかりが真実ではない。分かりやすい価値ばかりが価値ではない。それを小説は…

『51歳の左遷』からすべては始まった

"51歳で、左遷をきっかけにサッカー界で第二の人生を送ったことは、人生はどこでどういうふう…

文明の衝突

"民族の衝突や文明の衝突が起こりはじめている世界にあって、西欧文化の普遍性を信ずる西欧の…

はじめてフィンランド 白夜と極夜 ひとり旅

"フィンランドは私にとって特別な、思い出深い国になりました。フィンランドと日本との外交関…

ラーメンと愛国

"本書はラーメンについて書いた本ではあるが、ラーメンの歴史そのものに何か新しい項目を付け加えたりする性格のものではない(中略)日本文化論であり、メディア史であり、経済史、社会史である。"2011年発刊の本書は僅か100年で『国民食』となったラーメンへの新しい視点を与えてくれる。 個人的には、いわゆるグルメ紹介としてではなく、明治にグローバリゼーションとして中国から伝わったラーメンが如何にして【国民食としてローカライズされたのか】また中国文化の装いをもっていたラーメン屋が作務