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昔話に学ぶ⑩

さぁ。今日はどうしようかな。

どんな話にしようかな。

『つるのおんがえし』

かなりオーソドックスなお話。

ストーリーも簡単だし

子ども達もスッと入るお話。

でも、おかしな部分も多々ある。

とりあえずあらすじ...


むかしむかし、

貧しいですが心の優しい

おじいさんとおばあさんがいました。

ある寒い雪の日、

おじいさんは町へ

たきぎを売りに出かけたところ、

田んぼの中で罠にかかった

一羽の鶴を助けました。
 
その夜、

おじいさんがおばあさんに

鶴を助けた話をしていると、

トントン、トントンと

戸をたたく音がしたので扉を開けると、

大雪の中にかわいらしい娘が立っていました。

娘は

「道に迷ったので泊めていただけませんか」

と頼んできました。

おじいさんとおばあさんは、

布団も食べ物もありませんが

こんなところでよければと泊めてあげました。

次の日もまた次の日も大雪で、

戸を開けることもできませんでした。

娘は家中の掃除や食事の手伝いなどをして

何日も泊めてもらっていましたが、

ある日、この家の子どもにしてほしい

と言いました。

おじいさんとおばあさんは喜んで、

貧しいけれど毎日楽しく過ごしていました。

ある日のこと、

娘は「決してのぞかないでください」と言い、

はた織りを始めました。

はたを織り始めて3日が経ち、

娘は美しい錦を織り上げました。

おじいさんがその錦を売りに町へ行くと、

通りかかったお殿様が

高い値段で買ってくれました。

その後も娘は

何枚も美しい錦を織り上げていきました。

そんなある日、

おばあさんは見事な布を織る

娘のことが気になり、

はたを織っているところをのぞいてみると、

そこに娘はおらずやせこけた一羽の鶴が

長いくちばしで自分の羽毛を引き抜き、

糸にはさんではたを織っていました。

おばあさんは慌てて

おじいさんにこのことを伝えると、

その晩、娘はおじいさんとおばあさんに

「隠していても仕方ありません。

 私はおじいさんに助けられた鶴です。

 ご恩を返したいと思い、

 娘になっていましたが、

 正体を見られたので

 もうお別れのときです。」

と言い、一羽の鶴になって

空に舞い上がりました。

おじいさんとおばあさんは、

娘が織った錦を売ったお金で、

幸せに暮らしました。

おしまい


単純なシンプルストーリー。

タイトルがそのまま内容に。

鶴助けたら恩返しされたよ

これに勝る説明はないかもしれない

『因果応報』を伝える物語の一つ

だけど

『はなさかじいさん』『こぶとりじいさん』

『かちかち山』『金の斧 銀の斧』

『おむすびころりん』とは少し違う部分がある。

いじわるじいさん

対比する悪役の不在

これが絶妙で

感謝される側が

タブーを犯したことで

契約が急に途切れてしまう。

そう。人間全て完璧なヒトなんていない。

誰でもどこでも隙はあって

いつ何時、悪魔の囁きが聞こえるのか

それに負けてしまうかは分からない。

悪役がいることで

いいヒト、悪いヒトの対比になり

白黒はっきりと分けられる

でも現実には

グレーなヒトもたくさんいるし

白から黒になるヒトもいっぱいいる

黒のヒトにも大事にしてるものや

優しい一面、こだわりがあったりもする

アベンジャーズとかアンパンマンでも

そんな部分に触れたストーリーがあったね

結果ハッピーエンドに終わったように

思える構図だけど

本当にそうかな。

無理をした自己犠牲は長く続かない』 

羽は無限に生えるものではない

時間も掛かる、痛みが伴う

いくら恩返しであろうも

永続的に可能なものではなかったかと

そもそも単発で何枚か作るだけであっても

見られるリスクを承知で

作り上げることを想像してたのだろうか

慣れ=当たり前ではない

慣れというのは怖い

時に大事な事を忘れてしまう

原因になりえる

感覚が鈍れば、

鶴はそこにいて当たり前

ちょっとぐらい見てもいいだろうなんて

甘い誘惑に負けてしまうと

一気に関係が崩れてしまう

感謝の気持ち、当初の約束

結婚当時に結んでいた約束

覚えてますか

妻は家事が仕事

家のことは女性がして当たり前

なんて昔の古臭いモラルに囚われて

感謝のかの字も伝えられてないことは

ないですか?

互いに大事にしている領域、こだわり、意思

尊重出来ていますか?思いやれてますか?

結婚だけでなく

会社や地域。

人と人が共に生きていくにあたって

相手を理解するために歩み寄れてますか?

配慮や思いやり

ヒトであるが故に群れる集う

集団だからこそ相手への行動が大事

相手に対して自分のことを伝える

それも配慮や思いやりの一つだったりする

「しあわせ」や「ゆたかさ」を探求し、

最低限の幸福と社会的援助を提供する

それぞれの自己肯定感を満たし、

存在や居場所を与え

目的に向かって助け合う。それが福祉。

必ず相手がいる

だからこそ社会。だからこそ地域。

だからこそ福祉。

完璧なヒトなんていない。

必ず欠けてる。失敗もする。

だから努力する。だから頼る。だから支える。

結局、これも福祉の話。


じゃんっ...けんっ...

ぽんっ!

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新しいチョキの形らしいです。

後出しではありません。

サポートがなんなのかすら理解できていませんが、少しでも誰かのためになる記事を綴り続けられるよう、今後ともコツコツと頑張ります!