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昔話に学ぶ⑧

今日は何のお話を話そうか。

ちょうど目の前に

『おむすびころりん』がある。

読んでってことだろうか。

本棚から放り出されている。

わんぱく小坊主たちの仕業かな。

こんな単純明快な

分かりやすいお話はあっただろうか。

おにぎり転がったよ。

ねずみに会ったよ。

あげたら感謝されたよ。

それ聞いておにぎり転がしたよ。

ねずみにちょっかい出したら、痛い目見たよ。

の話。

The シンプル。

詳しいあらすじは以下…(ちゃんと調べました。)


昔、

正直で働き者のおじいさんが、

山で木を切っていた。

昼になったので、おばあさんが作ったお弁当を

食べようと包みを開けたが、

うっかりおむすびを転がしてしまい、

木の下の穴に落としてしまった。

すると、

穴の中から何やら可愛らしい

歌声が聞こえてきたので、

おじいさんは

もう一つのおむすびを穴の中に転がした。

聞こえてきた歌に夢中になっていると、

おじいさんまで穴の中に転がり落ちてしまった。

落ちた所はネズミのお屋敷

おじいさんは

ネズミたちの餅つき踊りで熱烈歓迎され、

きなこ餅をたくさん御馳走になった。

帰りには、

小判の詰まったお重をお土産にもらった。

自宅でたくさんの小判を前にして、

おじいさんとおばんさんが大喜びしていると、

それを見ていた隣のよくばり婆さんは、

自分たちも真似して

小判を手に入れようと計画した。

よくばり爺さんは、

抱えきれないほどの沢山のおむすびを

持って山に出かけた。

穴を見つけたよくばり爺さんは、

大量のおにぎりを穴に投入し、

自分も無理やり穴に飛び込こんだ。

ネズミの屋敷に着いたよくばり爺さんは、

餅つき踊りを披露されていたが、

隙を見て小判を強奪しようと

猫の鳴きまねをした。

しかしその作戦は失敗し、

よくばり爺さんは

ネズミたちに痛い目にあわされ、

命からがら家に逃げ帰った。

その後は、

よっぽど応えたのか

あまり欲をかかなくなったそうだ。

おしまい。


おむすびころりん すっとんとん♪

心地よいリズムで

子ども達もすぐ覚えて

フザけますね。

そりゃもうフザけまくります。


このお話の教訓は

ストーリーと同様に実に単純

善いおこないをすれば善い結果が返り、

悪いおこないをすれば悪い結果が返ってくる。

仏教でいう『因果応報』

ってのを伝えたいお話。

正直で働き者のおじいさん

もうスタートから

このおじいさんは普段から、

嘘つかない

給料はおばあさんに全額渡す。

浮気もしない。

経歴も素直に伝える。

一生懸命おしごとをしたり、

周りに奉仕の心で接し

日々感謝を伝え

人々から愛されていますよー。感の

あふれ出まくり状態。

そんなおじいさんだから、

小判をもらうことができたんだね。

よくばりじいさんのように、

自分のことだけしか考えず、

欲に駆られて小判のことしか頭になく

ねずみへの酷い仕打ち。

こんな奴罰があたってしまえ。

幸せになんかなるな。

誰もがこう思うでしょう。

『因果応報』を伝えるお話は数多くあります。

かつて話した

「はなさかじいさん」もその一つですね。

他にも、『こぶとりじいさん』『かちかち山』

『かさこじぞう』『金の斧 銀の斧』

なんかもありますね。

どれだけ子ども達に伝えたいのか。

それだけ大事だって事ですね。

実はこの『おむすびころりん』

原作がありまして、

室町時代「御伽草子」が書かれる前に

各地で地方の民話として語られていた

『ねずみ浄土』がベースになっている

とされています。発症は岩手県?とも。

あらすじは以下。コピペです。


ある日おじいさんは、焚き木用の枝を刈りに山へと出かけます。おばあさんが作ってくれたきゃんば餅を食べようと包みを開けると、餅の香りにつられて子ネズミたちがたくさん集まってきました。おじいさんは彼らのために、餅を小さくちぎって与えます。

喜んだ子ネズミたちは、おじいさんと担ぎ上げて自分たちの巣穴に連れていきます。そこには親ネズミが待っていて、きゃんば餅のお礼にとネズミ餅を差し出してくれました。

家に帰ったおじいさんが、今日の出来事をおばあさんに話し、ネズミ餅の包みを開けると、なんと中身がすべて小判に変わっていたのです。

その様子を見ていた隣の欲張りなおばあさんは、さっそくきゃんば餅を作り、次の日に欲張りなおじいさんに持たせて同じ場所に向かわせます。しかし欲張りなおじいさんは、餅をちぎることなく大きいまま穴へと放り投げ、ネズミたちを驚かせてしまいました。それでもネズミたちは、おじいさんを担いで巣穴へと連れていきます。

欲張りなおじいさんは、ネズミ餅を全部奪ってしまおうと企み、猫の鳴き真似をして脅かします。すると慌てたネズミたちは、明かりを消して一斉に逃げ出しました。そうしておじいさんは、穴の中から出られなくなったそうです。

あらま怖い。

けど、ほぼ忠実に沿った物語ですね。

室町時代において、

ネズミは「根住み」と表され、

「根の国の住人」とされてたんだと。

「根の国」とは

日本神話に登場する異界のことで、

日本最古の歴史書である『古事記』には、

出雲大社に祀られている神の大国主が

根の国を訪れた際に、

ネズミたちに救われたという

逸話も記されています。

つまりはネズミは異世界の住人。

妖精や精霊の類と思われてたんだね。

また「根の国」の入り口は、

死者が住む「黄泉の国」の入り口と

同じだとされていて、

「ねずみ浄土」というのは

あの世とこの世を結ぶ黄泉の世界だったのかな

そんな場所で

歌を楽しんだり、餅を分け与えた

優しいおじいさん

さぞ普段から

信仰や奉仕の心が根付いていたのでしょうね

相手を思いやり、謙虚に優しく接すること

相手への配慮がいかに重要か。

「しあわせ」や「ゆたかさ」を探求し、

最低限の幸福と社会的援助を提供する

それぞれの自己肯定感を満たし、

存在や居場所を与え

目的に向かって助け合う。

これは確実に相手がいての話。

ヒトはひとりでは生きていけない

何のために地域や社会があるのか

相手がいるから成り立つ

自分のことだけ考えてても成り立たない

結局は自分に返ってくる

どうせなら

おむすびころりん すっとんとん♪くらい

楽しんでした方が

気持ちが良くないかな?


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ポケモンの映画に集中されてます。

最近はネットでも見れるようになって

インドア生活も充実しています。

今日はじゃんけんは...

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しました!


サポートがなんなのかすら理解できていませんが、少しでも誰かのためになる記事を綴り続けられるよう、今後ともコツコツと頑張ります!