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日本、スペイン、ニュージーランドのAirbnbオンライン体験に参加して学んだことと、今後ホストを検討している方へ

「Airbnb Experience を体験して、共有します」と言いながら、月日はいつのまにか流れ、前回のnoteから早2か月。

日本国内でも、欧州諸国でも、移動制限が大幅に軽減されて、国内旅行も行きやすくなった今だけど、オンライン体験にはオンライン体験なりのメリットがあって、これからも対面の体験と同時進行で増えるのではないかと思う。

また、ホスト側の面白い動きとして、今まで実際の体験を提供していた方々がオンライン体験に移行し、オンライン体験に参加した方々に対して実際の体験までの導線を考えたり(対面の体験に参加する際は割引、実際の体験に繋がるストーリー展開をオンライン上で行うなど)、オンライン体験だからこそ提供を始められたホストの方々がいらっしゃったり。

人の想像力の可能性は、デザイン次第で無限だなと思うこの頃。

さて、前回のnoteで参加する予定としていたポルトガルのツアーだが、私と日本人とベトナム人の友人用に5名分を予約した後に、ホスト側から「料金が間違っていた」と言われ、日程変更またはキャンセルしてくれないかと頼まれるww ホスト側としても、ゲスト側としても経験があるので、料金や日程のミスは理解できるけれど、そこでゲストからホストに対する印象が「プロフェッショナルではない」と捉えられることもあるので、ホストの方々には注意して頂きたい。結局、キャンセルした後、私たち側の人数も変更になり、結局別の日程で都合よい時間も見つからず、諦めることにw 人間の心の移り変わりはとてつもなく早いのだ。(私だけか?w)

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さて、それからまた別のオンライン体験を探し、内容、時間帯、料金、直感で以下の3つの体験に参加させてもらった。

素敵なZOOMの画面

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まず、このAirbnb専用のZOOM画面が素敵。「Home sweet home!」とでも聞こえてきそうな、Airbnbのbelong anywhereを表現したデザインだなぁと思う。ここから体験へジョイン。

『基本の呼吸瞑想法』

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「呼吸を観察する」というとてもシンプルで奥深い瞑想。現在、ヨガのインストラクター養成講座を受けていて、ある程度呼吸法に関しては慣れているものの、多くの方々の呼吸に対する意識や教養などを体験したくて参加。全員、ヨガをしているメンバーだった。

ホストの方は、日蓮宗の僧侶の家系にお生まれの方でインドやミャンマー等で修業を行い、瞑想や仏教、ヨガについても学んでこられてきたそうだ。

以下が、予め共有された内容。

〜5分: 自己紹介(できればお互いの話をします)
〜10分:瞑想の紹介
〜25分:第1瞑想セッション
〜30分:休憩・質問
〜45分:第2瞑想セッション
〜最後 :休憩・質問等

とてもシンプルなものだが、第1回と第2回のセッションで、自らの体に起こる変化というものを感じた。何よりも、私には、瞑想を長くすればするほど、呼吸がだんだん早くなる癖があって、今回の15分の瞑想セッションでは、最初の5分が過ぎたあたりから早くなり、10分過ぎたあたりから、なんとなく落ち着きを実感。台湾の方が、「途中で眠くなったり、鼻水が気になってきた」と言っていて、ホストの方は、「もし瞑想中に眠くなったり、他の事に気が向いてしまいそうになったら、呼吸を意識的に強くしてみてください」と仰っていた。もしくは、立ってみるとか、歩いてみるとか、いづれにしても呼吸に集中することには変わらない。僧侶も、とにかく修行中は、四六時中呼吸に集中することを考えており、辛いけれど、とにかく練習するしかないのだと。ありのままのマインドと向き合っていくこと。私は、たまにその意識が強くなりすぎて、瞑想のあとに疲れるのかもしれない。少しの時間だったけれど、気づきが多かった気がする。

あと、もうひとつの気づきは、オンラインの瞑想だとイヤフォンをしている為、自分の呼吸が聞こえやすいこと笑 これはオンライン瞑想のメリットだと思う。

私がもしオンライン瞑想を提供するホスト側ならば、終わった後に、感情が豊かな人々に対しては胸の中心に焦点をあわせ、思考を重要視する人に対しては眉間に焦点をあわせて瞑想する、というような今後の日常生活で使えるようなヒントを送るかな?何かしらのまとめがあると嬉しい。


『ナショナルジオグラフィック受賞者に学ぶ、スマホ写真撮影法』

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ホストはバルセロナに住むJonathan。彼はもともとバルセロナの写真ツアーを実施しており、今はオンラインでバルセロナの地図や写真を見せながら、その合間に写真撮影のテクニックを教えている。最初の自己紹介から最後のまとめまで、スピーディーでかつ参加者全員(8名)が常にしっかり理解できているか確認してくれて、多くの学びがある、とても充実した45分間となった。

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ここは、バルセロナでも特に観光地として有名なPark Guell。現実は、このような人が写らない写真を撮ることは至難の業、というくらい観光客で賑わっている場所だが(コロナ前)、そういった場所でもどうやって素敵な写真を撮影できるか、様々なテクニックを使って教えてくれる。

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「まずは徹底的に基本を習得してから、ルールを壊していく!」時折スペイン語を交えながら、非常にテンポよく、まるで自分がバルセロナを旅しながら写真ツアーに参加しているかのように誘導してくれるJonathan。ストーリーテリングも素敵だと思った。

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彼のストーリーテリング、参加者全員へのケア、テクニックや詳細に関しては、とにかく体験してください、と言うしかない。ちなみに、今回はちょうど良い時間帯にオンライン体験があったので参加できたけれど、ヨーロッパで開催されているものは大体日本やベトナムでは早朝や真夜中のことも多いので、お気に入りのオンライン体験の開催時間はまず要チェック!それでも参加してみたい体験があった場合は、時間変更ができないかホストにメッセージをしてみるのもアリ。(後から彼に聞くと、現地時間1時に開始していたのだそう・・・お疲れ)

体験が終わったあとも、今回のまとめをメールで送ってくれて、「撮影した写真があったら、送ってくれたらアドバイスするよ」と言ってくれた。助かる。


『ニュージーランドの自然ハイライト』

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ホストのArthurは、数年前に銀行員を退職し、ニュージーランドの広大な牧場で羊とニワトリを育てながら過ごしている。最初に、自己紹介と簡単な牧場の説明をしてくれて、彼は日本には15回程行ったことがあるのだと知った。(その後の、金額の紹介のときには、全てをドル、日本円で教えてくれた)一通り説明が終わると、牧場を歩きながら紹介してくれた。参加者は全員で5名。時差の関係か、アジアから参加している方々が多かった。

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まさに、イメージしているニュージーランドの景色そのもの。人間よりも羊の数のほうが多いといわれているニュージーランド。オーストラリアにいた際に行きたかったけれど、きっと行ける日が来る、はず。

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こんなに近くまで羊たちが!9月頃が繁殖期。Arthurの牧場は、最寄りの街まで車で20分程だそう。この牧場ではソーラーパネルを全面利用し、完全にエコな生活を心がけているのだそう。地球温暖化により、羊たちが食べている草が十分に育たず、代わりにSheep nutsと呼ばれる自然食を与えて育てている。また羊の毛から採れるラノリンは、コスメにも使われているのだそうで、合成香料、合成着色料、防腐剤など完全無添加で人間の皮脂に近いオイルらしい。

•羊毛の表面に付着しているロウ状の物質を精製したもの
•人の皮脂に近い成分で肌に浸透
•油分にも水分にも馴染む天然界面活性剤の役割

・・・と、後で詳しく調べて見つけた。日本の化粧品にも使われているらしい!ワセリンしか知らなかった。

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Arthurの子どもさんと、羊の子ども。なんという最高のツーショット。

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終わったあとに、ポストカード風の写真&メッセージを送ってもらえるのも良いなと思う。ちなみに、Arthurの英語が、もしかしたらニュージー訛りで日本人にとって聞き取りにくい箇所があるかもしれないけれど、オンライン体験中はチャット欄に質問を書いてもしっかり対応してくれるので、是非!(オンライン体験の、メリットのひとつ!)


違う場所にいる家族のメンバーと同じ体験に参加するオンラインの価値

以下のレビューを見ていて、非常に面白い参加方法だなと思ったのは、この家族は、それぞれ別々の場所にいて、同じ体験内容を貸し切りで体験していること。確かに、家族それぞれのメンバーが、違う国にいたり、違う地域にいたとしても、オンラインだと同時参加が可能で、同じ体験を同じ時間に共有できる。家族同士のzoomではなく、そこに新しい「体験」を入れるのか、ととても新鮮だった。

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以上、オンライン体験からは本当に学ぶことが多い。もし、今後オンライン体験の提供を考えている方がいらっしゃったら、是非、(私の主観的な感想ではあるけれど)参考にしていただければ。(もともと、Airbnbの体験のコミュニティーリーダーに関わっていたので、ある程度体験内容のアドバイスやホストサポートも可能です。)

ちなみに、「時差」に関して、予約する際は、ちゃんと予約者(ゲスト側)のタイムゾーンで表示されているし、体験が開始される1時間前にAirbnbからリマインドのメールは届くし、わかりやすいので、ゲストから「時差の表示がわからなかった!」と言われても(→実際、ホストの方で、そういったクレーム?が届いた方がいらっしゃった)、冷静に受け答えしてほしい。

この数か月で、オンライン体験の数は増加を続け、もともと200円~500円で提供されていたいくつかのオンライン体験は、すでに100以上のレビューを獲得し、今では2000円程で提供されていた。オンライン体験だと、対面の体験と比べて室内にいることが多いので、そのままレビューを書いてもらいやすいな、とも思った。

ゲストとの会話では、時折、日本語も交えながら、いつか対面で出会えるかもしれない世界中の方々とのオンライン上での出会いを楽しんでほしいなと思う。

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